休火山麓の黒ずんだ町並み!フランス「クレルモン・フェラン」の見所

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休火山麓の黒ずんだ町並み!フランス「クレルモン・フェラン」の見所

休火山麓の黒ずんだ町並み!フランス「クレルモン・フェラン」の見所

更新日:2016/07/24 15:54

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家

仏・オーヴェルニュ地方に広がる火山群の中に、今は休火山となった山の麓に「クレルモン・フェラン」という黒ずんだ町並みが広がっています。

この町の多くの建物は近くの火山から採取した石で造られており、教会はじめ狭い路地の両側に建ち並ぶ家々は黒ずみ、独特の佇まいを醸し出しています。町中の公園や広場、路地の合間から見える、火山地帯の中心に聳える休火山では、バスと登山列車で訪れてハイキング気分が楽しめます。

黒ずんだ建物が建ち並ぶクレルモン・フェランの町並み

黒ずんだ建物が建ち並ぶクレルモン・フェランの町並み

写真:Hiroko Oji

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フランス・オーヴェルニュ地方の火山地帯の町クレルモンフェラン(Clermont-Ferrand)は、ピュイ・ド・ドーム(Puy de Domes)という休火山の麓に広がる「黒ずんだ」町並みです。なぜこのように黒ずんでいるのかというと、近くの火山から採ってきた石で、教会や家を建ててしまったからなのです。その色合いから、石畳の続く町中の通りを歩いていると、落ち着いた雰囲気が漂っています。

町中にはいくつかの公園や広場があり、そのうちの一つ、アンボワーズの泉がある公園からは、ピュイ・ド・ドームまで見渡すことができ、グラ広場には、「弟子の足を洗うキリスト」のレリーフが施された壁面のある建物が建っています。また、壁面装飾が美しいオペラ座が面するジャウデ広場はイベントが行われる広大な広さがあり、二つの像が建っています。これらの広場や通り沿いにはたくさんのカフェ・レストランやショップが建ち並びますので、いつでも休憩でき、ゆったりと住んでいるような感覚で散策が楽しめます。

哲学者パスカルが生まれた町

哲学者パスカルが生まれた町

写真:Hiroko Oji

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落ちついた雰囲気の漂う石畳の一つ、ノートルダム・ド・ラソンプシオン教会とノートルダム・デュ・ポールバジリカ教会のちょうど中間あたりに、「パスカル通り」と呼ばれている狭い通りがあります。

パスカル!そうです、あの哲学者のブレーズ・パスカルが生まれた町としても知られているのが、このクレルモン・フェランなのです。パスカル通りには、彼の顔と名前が彫り込まれた銀色のメダルが、歴史を感じさせる石畳を埋め尽くす石と石の間、ところどころに埋め込まれていますので、どうぞ足元にも注目してくださいね。小さいものですが、キラリと輝くこともあって見つけると散策が楽しくなってきます。パスカルの他に教皇のウルバン2世やウェルキンゲトリクスのメダルもありますので見つけ出してみましょう。

黒い外観とは対照的!色鮮やかなステンドグラスが溢れるノートルダム・ド・ラソンプシオン大聖堂

黒い外観とは対照的!色鮮やかなステンドグラスが溢れるノートルダム・ド・ラソンプシオン大聖堂

写真:Hiroko Oji

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クレルモン・フェランの見所の一つ、ゴシック様式のノートルダム・ド・ラソンプシオン大聖堂は、旧市街の一番高い位置に建っています。

13世紀から100年かけて建てられた大聖堂の黒ずんだ2本の尖塔は、遠くからでもよく見え、外壁の装飾は細かいレリーフが施され、重々しい感じが伝わってきます。が、いったん中に入ると、一変して、色鮮やかなたくさんのステンドグラスに目を瞠るばかり。主祭壇の左右に配置されているバラ窓やマリア像の背後にあるステンドグラスは特に色彩が美しく必見です。

尖塔の上には、約250段の螺旋階段を上って行かなければなりませんが、しんどい目をした分だけ、素晴らしい眺望が広がっています。周囲を取り巻く山並みとクレルモン・フェランの町並みが見渡せ、お天気が良ければ近郊のピュイ・ド・ドームの山頂の塔がはっきり確認できます。

柱頭彫刻が素敵!ロマネスク様式のノートルダム・デュ・ポールバジリカ聖堂

柱頭彫刻が素敵!ロマネスク様式のノートルダム・デュ・ポールバジリカ聖堂

写真:Hiroko Oji

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旧市街にあるもう一つの大きな教会、ユネスコ世界遺産に登録されているロマネスク様式のノートルダム・デュ・ポールバジリカ聖堂は、12世紀を代表する建築で、外壁の装飾をはじめ内部の柱頭装飾や彫刻作品が素晴らしく、見応えのある教会です。

入り口はデュ・ポール通りの他の建物と建物間にある小さなアーチをくぐるようになっていて、見落としかねないものですが、アーチをくぐると12使徒とキリストのレリーフが施されたタンパンを持つ、木製の入り口の扉へと導かれます。

内部は、黒ずんだ外観からは想像できないほど明るいクリーム色の壁に、柱頭装飾の立派な柱とステンドグラスが並んでいます。柱頭の人物の表情が特に豊かで、保存状態は極めて良いことが伝わってきます。地下の祭室は、これも柱頭装飾の美しい柱が並び、中央には「黒い聖母」像があり、その下に8角形の洗礼盤が設置されています。

パノラマが楽しめるピュイ・ド・ドームでハイキング気分

パノラマが楽しめるピュイ・ド・ドームでハイキング気分

写真:Hiroko Oji

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クレルモン・フェランの町からも見えている標高1464メートルの休火山「ピュイ・ド・ドーム」へは、駅前のバス停から出るバスでピュイ・ド・ドームの麓まで行き、そこからゴトゴトと上って行く登山列車に乗り換えて山頂まで行くことができます。登山列車の麓駅周辺は広い駐車場になっており、ここから山頂駅まではハイキングコースもあるので、歩いて上る人々の姿もたくさん見られます。

山頂駅周辺は広い牧草地で、草を食む羊がたくさん放牧されており、山頂をぐるりと一周するハイキングコースも設けられています。また、更に数分歩いて上って行くと、古代ローマ人の残した神殿跡・メルキュール寺院の廃墟となったモニュメントと墓地跡が残っており、さらにその上にミニ博物館と、高さ73メートルの電波塔が建っています。しかし、何よりもここでは、遥か彼方まで起伏に富んだ、オーヴェルニュ地方の雄大な景観が見渡せるのが最高の見所!ゆっくり牧草地を散策しながらこの眺めを楽しんでくださいね。山頂駅にはレストランも併設されています。

ミネラルウォーターの故郷にも!

クレルモン・フェランは、あまり馴染みのない地名かもしれませんが、その雄大なオーベルニュ地方の景観の中に、落ち着いた滞在のできる素敵な町並みが広がっています。また、この辺りは火山地帯という地形から多量の雨が降り、その雨が透水性の高い火山噴出物の中に染みこみ、地下水となって麓に湧き出す・・・そうです、これを利用したのが、あのミネラルウォーター「ボルヴィック」で、その故郷の町ボルヴィックがクレルモン・フェランのすぐ近くにあります。車で約20分ほどの距離の所にありますので、併せて訪問することができます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/04−2016/07/06 訪問

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