宇宙のパワーも集まる!?京都北部の魔界・伝説の地5選

宇宙のパワーも集まる!?京都北部の魔界・伝説の地5選

更新日:2016/08/12 15:14

古都の U助のプロフィール写真 古都の U助 ブロガー
歴史の町、京都には隠れた伝説の地、不思議スポットがてんこ盛り!
そんな京都の町の名所から、今回は早良親王や小野篁、安倍晴明と千利休の意外な縁など京都北部地域で必見の、ちょっぴり背筋が冷たくなるようなスポット5選をご紹介!ガッツリ観光してバテてしまったら、さらに北上してパワースポットとしても人気が高く、京の奥座敷と呼ばれる鞍馬・貴船で心身ともに涼を味わうのもおすすめです!

千本ゑんま堂

千本ゑんま堂

写真:古都の U助

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まずご紹介するのは通称千本ゑんま堂と呼ばれる引接寺(いんじょうじ)。このお寺は小野篁が閻魔大王を祀った祠が起こりとされています。お寺がある場所はかつての朱雀大路の北方で、化野・鳥辺野と並び京の三大葬送地とされた蓮台野。多くの石仏や卒塔婆が無数にあったことから千本の地名あるいは通り名が付いたとされています。

こちらの本堂に安置されるちょっと恐ろしい顔をした閻魔様の像は、ぜひ一度間近で見ていただきたいもの。また本堂に向かって右手にはお盆にご先祖を送り迎えする為の鐘が吊るされた鐘撞き堂、境内の西北には紫式部の供養塔などもあります。

またこちらの徒歩圏内にはおかめさんの物語が伝わる「千本釈迦堂」や「釘抜地蔵」、土蜘蛛退治の塚のある「上品蓮台寺」など不思議スポット好きにはオススメの寺院が集中しているので、ぜひ合わせて訪れるのもオススメです。

実は千利休の屋敷跡!「晴明神社」

実は千利休の屋敷跡!「晴明神社」

写真:古都の U助

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晴明神社があるのは数多くの不思議な伝説が残る一条戻橋のそば、平安時代の陰陽師・安倍晴明の屋敷跡とされる場所。晴明は白狐の子であるという話や、稲荷神の化身であったなどといった伝説が伝わり、境内にある晴明井の水も安倍晴明の神通力によって湧き出たとされ、五芒星のモチーフも配されています。

また、千利休が京都で屋敷を構えたのも晴明神社付近とされ、利休は晴明井の水でよく茶を点てていたとか。切腹する前にもこの水で茶を点てたとされています。そして千利休の首は一条戻橋に晒されてしまったそうです。時代劇などでは重要なシーンとして多くの役者さんが利休の最期を演じられていますが、この場所に実際来ていただくのは感慨もひとしおです。

晴明神社からすぐそばにある現在の一条戻橋は平成7年に架け替えられたもの。先代の橋の欄干親柱は晴明神社一の鳥居の側に移されています。

悲運の早良親王を祀る「上御霊神社(御靈神社)」

悲運の早良親王を祀る「上御霊神社(御靈神社)」

写真:古都の U助

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桓武天皇は息子の安殿親王(後の平城天皇)を即位させる為、すでに皇太弟となっていた弟の早良親王を藤原種継を暗殺した一味として淡路へ流刑としました。早良親王は無実を訴え断食し淡路へ流される途中で息絶えましたが、遺骸はそのまま淡路へ。その後長岡京では疫病が流行る等凶事が続き、桓武天皇はついに平安京への遷都を決断したといわれます。

平安京へ遷都した後も神泉苑で御霊会を行い、御霊神社を創建し、早良親王らの霊を慰めたといわれます。上御霊神社で祀られるのは早良親王はじめ八所御霊と称される不遇のうちに亡くなった人たちで、さらに下御霊神社でも祀られています。

また、京の都に大きな被害をもたらした応仁の乱のきっかけとなったのもこのお社での事件で、不思議な因縁を感じずにはいられません。現在の京都やその後の歴史はこれらの先人の犠牲の上に成り立っているといえ、ぜひ一度はお参りしておきたいところです。

伝説の地「鞍馬」をゆく

伝説の地「鞍馬」をゆく

写真:古都の U助

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何でも今から650万年前、金星からやってきた護法魔王尊が祀られ鞍馬天狗の総本山ともいわれている鞍馬山は、京都盆地の北部にそびえる山です。鞍馬寺・本殿金堂が建っている場所で標高約400メートル程。本殿前には金剛床と呼ばれる宇宙のパワーが集まるとされる場所があり、パワスポとしても大人気です。

鞍馬寺にはケーブルもあり多宝塔を経由し本殿まで行けますが、健脚コースとしては鞍馬の火祭りで名高い「由岐神社」や「義経供養塔」のある九十九折の道を登るルートもあります。さらに源義経が天狗とともに修行に励んだとの伝説が残るお堂や護法魔王尊が降臨したという魔王殿など貴船へ至る道は、鞍馬寺・仁王門からのんびり歩いても休憩なしならおよそ1時間半(荒天時除く)。鞍馬山の標高は584メートルあり町中と比べ気温も低く、木々が豊かに生い茂り日影も多いルートです。

貴船神社・奥宮へ続く道

貴船神社・奥宮へ続く道

写真:古都の U助

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水の神を祀る貴船神社は、神武天皇の母である玉依姫命が黄色い船に乗って淀川から鴨川、貴船川を遡りこの貴船の地までやって来られ、水の神を祀ったのがはじまりとされています。本宮から貴船川上流に沿って行くと結社(中社)、さらに上流に数百メートルほど行くと奥宮があります。結社は縁結びの神として人気がある一方、貴船の神がこの地へ来たのが丑の刻であった、というところから貴船は丑の刻詣りの発祥の地だとも言われています。

また、貴船といえば京都の奥座敷と呼ばれる避暑地としても人気の場所。川に沿った渓谷の地は京都市内中心部にくらべ暑さも随分マシなのですが、貴船の料亭や旅館が貴船川の上に設置する川床(かわどこ)に座ってみると、周辺とはまた更に別格の涼しさ!まさに天然のウォータークーラーなのです。鴨川の床(ゆか)は7、8月の盛夏の間は夜のみの営業(5、9月は昼も営業)なのに対し、貴船の川床(かわどこ)はむしろ昼間がメイン。夜はちょっと肌寒いくらいで羽織るものがあった方が良いでしょう。

最後に

京都は本当に多くの伝説や歴史や詰まった町です。今回紹介しきれなかった不思議・魔界スポットもまだまだいっぱい潜んでいます!
決して広く大きな都市ではないので、移動距離が少なくて済んだり効率よく回れたりするのも魅力の1つ。ぜひ色々お楽しみ下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/03−2016/08/03 訪問

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