写真:東郷 カオル
地図を見る別府には、それぞれに歴史の異なる8つの温泉郷があります。その中でも鉄輪は、別府市街と明礬温泉との中間にあり「別府の湯けむり・温泉地景観」として国の重要文化的景観にも選定されている、昔ながらの湯治の雰囲気を残す温泉街です。
写真は「いでゆ坂」。町を歩けばいたる所から湯けむりが立ち上り、特に早朝はなんとも言えず不思議な雰囲気を醸し出しています。石畳の道の両サイドには、お土産を販売するお店に交じって、温泉の噴気で蒸したお野菜や玉子を販売している場所もありますので、数十円から百数十円程度で気軽に「地獄蒸し」料理を楽しむこともできます。
「地獄蒸し工房」という、自分たちで地獄蒸しを体験できる施設もありますが(有料)、待ち時間が長く、お役所仕事のためスタッフによっては対応が非常に悪いので、時間が惜しい観光客にはあまりおすすめはできません。できれば町歩きをしながらお店で買うか、お宿に釜がある場合はそちらを利用したほうが無難です。
写真:東郷 カオル
地図を見る鉄輪温泉の町を歩いていると、探さずともあちらこちらで外湯に行き当たります。有名なのは一遍上人開祖の歴史ある「むし湯」。湯船もありますが、なんと言っても名前のとおり、体を温泉の蒸気で蒸すスタイルで有名。敷地内には無料の足湯ならぬ「足蒸し」がありますので、手軽に楽しむにもおすすめ。
写真は「すじ湯温泉」。神経痛・筋肉痛などに効果があります。ネーミングからして、普段デスクワークをしている人は惹きつけられる共同浴場です。ですが加水を一切しない為、本格的な熱さで、観光客の柔肌には厳しいかも。熱いのがお好きな方は是非お試しを。
写真:東郷 カオル
地図を見る別府観光と言えば地獄めぐり。鉄輪の地獄地帯は、千年以上も昔より噴気・熱泥・熱湯などが噴出していたことが「豊後風土記」で確認されています。今でも鉄輪では温泉吹出口のことを「地獄」といい、入浴だけではなく「地獄釜」として料理にも利用されています。
別府の地獄めぐりのうち、海地獄・血の池地獄・龍巻地獄・白池地獄の4つの地獄は国の名勝にも指定。中でも人気はコバルトブルーが美しい「海地獄」。地獄なのに美しいというところがなんとも不思議。青い色は温泉中の成分である硫酸鉄が溶解しているため、このような色に見えるとのこと。無料の足湯施設を持つ地獄もいくつかあり、海地獄にも無料の足湯があります。鉄輪の共同浴場を楽しむ時間がない人には手軽な足湯も良いですが、誰でも気軽に入れてしまう足湯はやはり衛生面が気になるところ。ここでは地獄だけを堪能して、鉄輪のお湯は共同浴場で楽しむのがおすすめです。
鉄輪で宿泊するなら、お宿の地獄釜を使って自炊がおすすめ。鉄輪には地獄釜や自炊室が備わったお宿がいくつかありますので、是非昔ながらの湯治の雰囲気を楽しんでみましょう。
地獄釜は温泉の噴気で食材を蒸しあげるヘルシーな調理方法。もちろん食材の旨味も逃げ出さず、栄養も満点!自炊室で他の旅行者と仲良くなってお互いの食材やお料理を分け合ったりと、とても楽しい滞在になることもあります。
筆者は手持ちの食材がなかったので、ご馳走になっただけ。旅は道連れ世は情け。忘れかけていた旅の基本的な楽しみ方が呼び起こされるような、そんな素敵な経験ができるかもしれません。
提供元:公益社団法人ツーリズムおおいた
地図を見る鉄輪の町が一望できる「湯けむり展望台」は日本夜景遺産地にも認定された眺望スポット。もちろん昼間訪れても楽しめる展望台です。
別府市街からだと車でのアクセスになりますが、鉄輪からだと徒歩15分から20分程度でアクセスできます。坂が多く、夏場は汗だくになるかもしれませんが、鉄輪に戻ってひと風呂浴びれば済むこと。
町全体からもうもうと湯けむりが上がる様は圧巻。日本の美しさと、地球が生きていることを実感できる場所です。
大人気の九州ふっこう割。第一弾で入手できなかった人も、第二弾、第三弾と、徐々に競争率も下がって入手しやすくなることが予想されます。
九州ふっこう割の旅は是非とも地震の被害が大きかった熊本・大分を訪れてください。自然や大地の恵みが豊かで、日本の美しさが実感できるエリアです。割引率も高いですしね♪
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(2024/10/15更新)
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