写真:Kaycom D
地図を見る「神の道」のスタートは大洗鹿島線の鹿島神宮駅。駅前には観光案内所やバスターミナルがあり、東京などからの高速バスもここに到着します。駅前から続くレンガ通りを上っていくと、鹿島神宮へ続く参道に出るので左折。道の両側には古くから続くお店や旅館があり、時には地元で採れた野菜などを売る市場が開かれることも。
風情ある通りを進んでいくと、その先に鹿島神宮の大きな鳥居が現れます。この鳥居は、東日本大震災の際に倒壊してしまった御影石の鳥居の替わりに建て替えられたもの。現在の鳥居は、境内の杉の木で造られています。
鳥居をくぐって鹿島神宮の境内に一歩入ると、天然記念物のうっそうとした原生林が広がり世界が一変します。気持ちの良い森の中を参拝しながら奥へ進んでいくと、御手洗池に続く坂道があるので下っていきます。池のほとりには茶屋があるので、そこで休憩するのもいいでしょう。
写真:Kaycom D
地図を見る御手洗池から庭園を通って鹿島神宮から出ると、ルートの目印となる破魔矢の形をした道標があるのでそれに従って歩いていきましょう。
清真学園のグラウンドの脇を通り、道を挟んだ左手にある石段を上っていきます。住宅街を抜けると見晴らしのいい高台に出て北浦の方まで見渡せます。小山記念病院を通り過ぎ、道の突き当たりを左折(フルコースは右折)、続けて大通りを右折します。しばらく道なりに進んでいくと左手に給食センターがあるのでその先を左折。このあたりから再び木立が増えていき、宮中野古墳群の森に入って行きます。
森の中に入るとすぐ千年塚がありそこを通り過ぎると、草木で覆われたトンネルのような小道がずっと続いています。映画『となりのトトロ』の一場面に出てくるような雰囲気で、その長さも先が見えないほどの距離。
その道の途中に稲荷塚古墳があるので立ち寄ってみましょう。小高い山の斜面に細い石段が作られ、その上に鶴来稲荷大明神の小さな石の祠が祀られています。苔むした森の中にポツンとあるその光景は、なんだか神秘的で日本昔話の世界のよう。
稲荷塚古墳を出てさらにトンネルの小道を進んでいくと舗装された道に出るので、目の前の坂を下っていきます。するとほどなく水戸藩士の天狗党の墓に到着。えのきの木の下にある墓は、市指定の史跡になっています。
写真:Kaycom D
地図を見る天狗党の墓を過ぎて森から出ると、今度は広大な水田が広がります。風が吹くたびに稲穂が波打ち、風が通っていく様子が目に見えます。田んぼの間を抜けて大通りを渡ると北浦はもうすぐ目の前。湖岸まで行くといくつもの大きな橋がかけられている光景を見ることができます。
写真:Kaycom D
地図を見る北浦の水辺から一旦住宅街に入り一之鳥居へ向かいます。水の中に建つ真っ赤な鳥居は鹿島神宮の西の玄関口で、水底から18.5mもある高さは、かの有名な厳島神社の鳥居を超え、水上のものとしては国内最大級。
そこから豊津公民館へ行くと一休みできますが、必要ない場合は、鳥居から回れ右をしてそのまま大通りに戻ると距離を短縮できます。お腹が空いたらこのあたりのお店で食事をすることも可能です。
写真:Kaycom D
地図を見る通りを渡り案内に従って歩いていくと、鎌足神社や根本寺がコース上に登場します。それらに立ち寄りながら静かな住宅街を抜けると小高い山が見えてきますが、これが次の目的地の鹿島城址。
坂道と階段を上り頂上に出ると、さきほど訪れた一之鳥居を遠くに見ることができます。その姿を見ると、一之鳥居から鹿島城址を通り鹿島神宮へ続く神の道の上に立っていることが実感できることと思います。鹿島城址は公園になっているので、ここで一休みしながらお弁当を食べるのもいいでしょう。
鹿島城址の反対側から坂道を下り右折、さらに左折すると大通りに出ます。その通りを渡ってまっすぐ行くと鹿島神宮へ、左折すると鹿島神宮駅へ行くことができますが、駅のほうまで行くとあまりお店がないので、食事やお土産を買いたい場合は参道に戻るのがおすすめです。
このコースはまだあまり知られていないせいか、人も少なく穴場的な場所もあり、メジャーな散歩道に飽きた人にはおすすめ。古墳のお稲荷さんといい、草木のトンネルといい、水上の鳥居といい、ちょっとかわったものが好きな人には楽しめると思います。各所にきちんとした案内板(多言語対応)があるので、ただ歩くだけでなくそれに纏わる歴史や伝説などを知ることができるのもポイント高いです。鹿島神宮の参拝やサッカー観戦と併せてぜひ歩いてみてください。
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(2024/12/14更新)
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