写真:木村 優光
地図を見る「東上野」へはJRですと北の玄関口である上野駅から徒歩になりますが、最寄駅で言えば東京メトロ銀座線の稲荷町になります。ここは東京観光にいらっしゃる他県の方にもわかりやすく、上野駅をスタートとして紹介します。
この上野駅、今では始発列車が減便され、始発ターミナル駅としての機能が年々薄れてきていますが、駅舎自体はターミナル駅を連想する貴重な建物です。この駅舎、昭和7年に竣工された歴史ある建物ですが、実は二代目!初代は関東大震災で跡形もなく消えてしまいました。
上の写真は広小路口ですが、ターミナル的な要素を感じたいのであれば、広小路口から北側(写真では右側)に廻って、正面玄関口を見ると非常に実感が湧くでしょう。特に駅前の歩道橋から見る正面玄関口の駅舎は、非常に良いアングルとなっています。写真を撮る方は必撮ですよ!
写真:木村 優光
地図を見る写真:木村 優光
地図を見る上野駅から徒歩で約10分弱。浅草通りを歩いているとスケールの大きい真っ赤な鳥居が右手に出迎えてくれます。これこそが「下谷神社」の参道入口です。さっそく鳥居をくぐって参道へ入っていきましょう。参道といっても20m程の距離で、すぐに下谷神社の境内へ入ることができます。
なお、東上野周辺の浅草通り沿いは仏壇専門店が非常に多く見受けられ、このエリア独特の雰囲気を味わうことができる場所。したがって、外国人観光客の方が、物珍しそうに観光している姿を見ることも少なくありません。
写真:木村 優光
地図を見る境内に入れば、真正面には下谷神社の本堂が待ち構えてくれます。とても立派な本堂で、周囲の下町風情と相まって非常に趣き深い光景を感じることができるでしょう。境内こそそれほど広くはありませんが、日本で最古のお稲荷さまを祀った神社であり、商売繁盛や家内安全にご利益が非常に良い神社として知られています。
写真:木村 優光
地図を見る下谷神社の境内の東側には、真っ赤に染められら鳥居、木柵がひときわ目立つエリアが存在します。このエリアこそが日本最古のお稲荷さま発祥の地とされる「隆栄稲荷神社」で、その鬱蒼とした木陰を1歩1歩進んでいくと、古き良き時代へタイムスリップするかのような錯覚にとらわれます。
隆栄稲荷神社は宇賀魂命(うかのみたまのみこと)を祀った社で、境内には大小多数の石狐が並んでいています。ここは、下谷神社が「下谷稲荷社」であった時代のものを合祀した境内で、ものすごい「気」を感じることも!ある意味、パワースポットです。
なお、「下谷」とは「東上野」という地名になる前の名称で、現在でも「下谷」といえば通用するほど、地域に馴染んだ地名であることがわかります。さらには、最寄駅の東京メトロ銀座線「稲荷町駅」は、下谷稲荷社のお稲荷さまにちなんで付けられた駅名だったのです。
写真:木村 優光
地図を見る下谷神社にて参拝が終わったら、浅草通りを渡り、北の方へアクセスしてみましょう。入谷方面へ歩いていると、途中で見慣れない光景を目にすることができます。下町の小さな道路を横切る形で、1本の線路が敷かれていることに気が付くでしょう。こんなところに鉄道が?!
写真:木村 優光
地図を見るさらに近づいてみるとちゃんとした線路が敷かれた踏切です。周囲を見渡すとその真実が明らかに!実はここ、東京メトロ銀座線の車両基地の出入口なのです。普段は大都会の地下を走る銀座線ですが、車両基地は下町の片隅にあるのです。網の目状に張り巡らされた下町の道路を渡る銀座線車両はディープすぎて、初めてこの光景を見る人は驚くでしょう。
写真:木村 優光
地図を見るなおこの踏切は銀座線の中で唯一の踏切とされていて、銀座線車両が入出庫する時間に合わせて、鉄道ファンや地元の小さい子供が見に来るなど、とても人気のあるスポットです。鉄道ファンでなくとも、この光景は必見ですよ!
マップ上で東上野の位置を検索すると分かるとおり、上野駅寄りに位置していますが、東側は浅草の街にも非常に近いことがわかります。上野恩賜公園と浅草寺とのちょうど中間に位置し、メジャー観光スポットからでも徒歩圏内ということにもなります。つまり、上野や浅草での観光で、時間を持て余した場合に訪問するにはちょうど良すぎるということ!この利便性を是非とも考慮に入れて、上野浅草近辺の観光を最大限活用してみよう!
さらに東上野の東隣には「合羽橋」と呼ばれる地名が!そうです、ここが調理器具の問屋街で有名な「合羽橋」なのです。様々な調理器具が合羽橋商店街に所狭しと並ぶ状態は、近年の台東区の観光スポット化として挙げられているほど!これはひと目だけでも見ておくことをオススメしますよ。
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(2024/9/16更新)
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