まるで「美女と野獣」の世界!仏の美しい村「コンク」は巡礼路上の石造りの家並み

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まるで「美女と野獣」の世界!仏の美しい村「コンク」は巡礼路上の石造りの家並み

まるで「美女と野獣」の世界!仏の美しい村「コンク」は巡礼路上の石造りの家並み

更新日:2017/07/25 18:30

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji

中世の巡礼路「サンティアゴ・デ・コンポステーラ街道」の1つ、「ル・ピュイの道」の中で最も重要とされるコンクは、「フランスの最も美しい村」にも選ばれている山間の物静かな村です。巡礼者の目指すサント・フォワ教会が世界遺産に登録されており、細い坂になった石畳に沿って建ち並ぶ木枠組みの民家は、屋根や扉・窓の縁飾りに切石が使われ、お花溢れるおとぎの世界!「美女と野獣」の映画シーンを体験できます。

公共交通機関で訪れにくい山間にあるコンク村

公共交通機関で訪れにくい山間にあるコンク村

写真:Hiroko Oji

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フランスのミディ・ピレネーに位置する村コンク(Conques)は、中世の巡礼路「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の要所として歴史を刻んできた、「最も美しい村」にも選ばれたこともある村。手つかずの豊かな美しい自然に囲まれた山間の村で、この美しさは、公共の交通機関では訪れにくいロケーションにあるからこそ保たれていると言っても過言ではないでしょう。

コンクには、登山靴にリュック、手には木の杖を携えた巡礼者が目指してくる世界遺産のサント・フォワ教会があり、教会を中心に、中世からの趣ある民家が建ち並んでいます。

まるで「美女と野獣(実写版)」の世界そのもの!石造りに木枠組の家並みが情緒たっぷり

まるで「美女と野獣(実写版)」の世界そのもの!石造りに木枠組の家並みが情緒たっぷり

写真:Hiroko Oji

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村の入り口近くには、インフォメーションの入る建物が建ち、写真展などが催されているホールがあります。その先からは、もうすでに中世の世界へとタイムスリップしたかのような家並みが続きます。

村は、大切に保存されてきたことがよくわかる、屋根をはじめ扉・窓の縁飾りに落ち着いた色合いの切石が使われた民家が建ち並びます。木枠組みの壁にはピンクや灰色の砂岩や花崗岩が使われていることが多く、その壁を這うようにバラや綺麗なお花が伝っている様子は、何ともたまらない美しさ!通りはこれまた石畳で覆われ、坂道になった通りをゆっくりゆっくり踏みしめながら、タイムスリップを楽しみましょう。

まるで「美女と野獣(実写版)」の世界そのもの!石造りに木枠組の家並みが情緒たっぷり

写真:Hiroko Oji

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そして、この家並みを見ていると、2017年春に映画化されたディズニー映画「美女と野獣(実写版)」のシーンを思い出させます。

冒頭の、主人公ベルが歌を歌いながら家から出てくるシーンがそれです。お花に囲まれた木枠組みの古い民家、それに続く角の家並み、石畳の細い路地に、村人が日々の生活を繰り広げる場面は、このコンク村そっくりの風景なのです。

まるで「美女と野獣(実写版)」の世界そのもの!石造りに木枠組の家並みが情緒たっぷり

写真:Hiroko Oji

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日常の生活が今も淡々と繰り広げられる物静かなコンク村と、ディズニー映画の場面、イメージが重なってさらに魅力アップの眺めです。

巡礼者が目指すサント・フォワ教会は世界遺産

巡礼者が目指すサント・フォワ教会は世界遺産

写真:Hiroko Oji

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村の中心地は小さな広場になっており、お土産物屋さんやカフェ・レストランが集まっています。その広場に面して、堂々と建つのが世界遺産のサント・フォワ教会。

11〜12世紀にかけて造られたロマネスク様式のこの教会には、聖女サント・フォアが祀られています。303年にアジャンで12歳の若さで殉教したサント・フォアは、スペインでのレコンキスタに赴く十字軍騎士たちの守護聖人として、熱い信仰が寄せられてきたのです。ファサード両側の2本の塔は、19世紀のもので、少し黒ずんだ重々しい感じがします。内部はいたってシンプルな造りですが、天井が高く、摩耗の進んだ柱頭彫刻のある立派な石の柱が林立し、たくさんのアーチが続きます。地味な色合いをした幾何学的模様のステンドグラスは、地元出身の画家ピエール・スーラージュの作品です。黒ずんで消えかけた壁のフレスコ画が歴史を物語っています。

タンパンに施された見事な「最後の審判」

タンパンに施された見事な「最後の審判」

写真:Hiroko Oji

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サント・フォワ教会で何よりも見落とせないのは、正面入り口上部のタンパンに彫られた「最後の審判」の美しさです。

タンパンの中央には右手を挙げたキリストが座り、向かって左側が天国、右側が地獄を表しています。また、中央より左側の中段、わずかな隙間に、教会に祀られている聖女サント・フォアが、大きな神の手のひらを前に、頭を地面につくようひれ伏して祈っている姿が見えます。さらに下段にも様々な表情の人が彫り込まれており、これを見るだけでも価値がある教会です。

宝物館へ導く美しい回廊の一部も必見

宝物館へ導く美しい回廊の一部も必見

写真:Hiroko Oji

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教会の奥にある隣の敷地には、宝物館が建っています。入館料が必要で、撮影不可になっている館内には、サント・フォアの聖遺骨を納めた黄金の聖女像があります。宝石を頭にちりばめ、金色に輝く顔の部分は5世紀ごろ、その他の部分はそれより数世紀後の作品と言われています。この宝物館も大切な見所なのですが、宝物館の前にある、一部が回廊のようになっている部分も素晴らしい眺めです。石畳の中央に古い大きな井戸がある奥に、柱頭装飾のある2連の石柱とアーチが並ぶ様は、陽の光があるとさらに輝いて見えます。

平日限定の1日1便しかないバス便ですが・・・。

「フランスで最も美しい村」を一目見ようと訪れるにも、公共の交通機関はバス便しかありません。一番近い鉄道駅はというと、30キロメートルも離れたロデツ(Rodez)駅。駅前からバスが出るのですが、そのバスは平日に限られ、しかも1日1便しかない!これを利用するには、コンク村で最低でも1泊せざるを得ない夕方の1便だけなのです。ちょうどコンク村のホテルで宿泊できるホテルが見つかれば、宿泊して朝夕の幻想的な村の眺めを楽しめてよいのですが、運悪く見つからなければ近郊での宿泊になってしまい、レンタカーやタクシーを利用することになってしまいます。それほど、訪れにくい所なのですが、近くに来られたら一目、この素晴らしい村をご覧になっていただきたいのが、「コンク村」です。もし、近郊の村で宿泊されるならお薦めのお宿もあります。MEMOにリンクしておきますので、ご利用くださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/07 訪問

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