血痕が浮かぶ赤壁の寺が残る町・中津市〜黒田官兵衛が築き福澤諭吉が育った城下町〜

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血痕が浮かぶ赤壁の寺が残る町・中津市〜黒田官兵衛が築き福澤諭吉が育った城下町〜

血痕が浮かぶ赤壁の寺が残る町・中津市〜黒田官兵衛が築き福澤諭吉が育った城下町〜

更新日:2016/08/16 12:51

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門

大分県中津市の中津城下町は、黒田官兵衛が築き福澤諭吉が育った町です。中津城下の寺町には、不思議な事に何度塗り替えても血痕が浮かび上がるために壁一面を赤く塗った「赤壁」と呼ばれる合元寺や、閻魔さまが鎮座する珍しい寺「円龍寺」など歴史のある寺が残っています。
黒田家の歴史や福澤諭吉が幼少青年期に過ごした旧宅が残る中津城下町を紹介します。

黒田官兵衛が築城し細川忠興が拡張した中津城

黒田官兵衛が築城し細川忠興が拡張した中津城

写真:肥後 球磨門

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大分県中津市にある中津城下町のシンボル中津城はJ、R日豊本線中津駅から徒歩でおよそ15分のところにあります。中津城は黒田官兵衛が最初に築いた城で、関ヶ原の戦いの後、黒田氏が筑前国名島(現在の福岡市)に移った後、のちの熊本藩主となる細川忠興が城主になりました。
当時のまま残っている石垣は、黒田官兵衛が築いた石垣と細川忠興が城を拡張した際に築いた石垣とがあり、両者の築城手法の違いを見ることができます。

現在の城は幕末に城主であった奥平家が中心となって昭和39年に建てられた模擬天守で、内部は歴史資料館となっています。奥平家が徳川家康から拝領したと伝わる「白鳥鞘の鑓(しらとりざやのやり)」をはじめ、奥平家歴代当主の甲冑や古文書など数多くが展示されているので、天守見学と同時に内部見学もおススメします。

城井鎮房の怨念宿る赤壁「合元寺」

城井鎮房の怨念宿る赤壁「合元寺」

写真:肥後 球磨門

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中津城から徒歩数分の、寺が密集する寺町にあるのが「合元寺」です。この寺は黒田官兵衛が姫路から中津に移ったときに官兵衛に従ってきた浄土宗西山派開山空上人によって開かれ、通称「赤壁」と呼ばれ、壁一面が赤く塗られています。

黒田家が中津に移る前まで領地を治めていた城井鎮房(きいしげふさ)は、黒田家と対立します。ある日官兵衛の息子長政が城井鎮房を中津城内で殺害し、さらに合元寺で待機していた鎮房の家来もことごとく殺害されました。そのときの血痕が元は白壁であった壁を赤く染め、その後いくら塗り替えても血痕が浮き出るので、壁は赤く塗られ今に残っています。

境内には『三願成就の地蔵尊』といわれる「お願い地蔵」があり、3つの願い事を聞き届けてくれるといわれています。中津出身の福沢諭吉もこのお地蔵さまにお参りして学業成就を祈ったそうなので、お願いしてみてはいかがでしょうか。

城井鎮房の怨念を鎮める「城井神社」

城井鎮房の怨念を鎮める「城井神社」

写真:肥後 球磨門

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中津城の敷地内に、城内で謀殺された城井鎮房を祀った「城井神社」があります。
城井鎮房が中津城内で暗殺されたあと、鎮房の幽霊が中津城内に現れるなど不吉なことが幾度となく起こるようになります。これは鎮房の怨念だと考えた黒田長政は中津城内に城井鎮房を祀る城井神社を建てたのです。
城井神社のそばには合元寺で殺害された鎮房の家臣四十五柱を祀った「扇城神社(せんじょうじんじゃ)」もあります。

戦国乱世の時代とはいえ、理不尽な殺戮(さつりく)が行なわれた時代に思いをめぐらせながら、神社にお参りしてみてはいかがでしょうか。

閻魔さまがいる「岡谷山 円龍寺」

閻魔さまがいる「岡谷山 円龍寺」

写真:肥後 球磨門

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合元寺の近くに、およそ400年前の1632年に開かれ閻魔(えんま)さまのお寺として知られている円龍寺(えんりゅうじ)があります。
山門を入って左手に閻魔堂があり、善悪をはかる人頭杖を持った閻魔様、三途の川の番人といわれる奪衣婆(だつえば)が安置されています。特に三途の川を渡る時の渡し賃“六文銭”を持っていないと衣服をはがれるという、奪衣婆の姿にはゾクっとします。その他に地獄・餓鬼・畜生・修羅・天人界と極楽を表現した「地獄極楽図」もあり必見です。

老若男女から恐れられる閻魔様ですが、大衆を仏心へ導くといわれているので、日頃気づかないうちに犯している罪を払ってもらうのに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

大分県の偉人「福澤諭吉」が過ごした旧居

大分県の偉人「福澤諭吉」が過ごした旧居

写真:肥後 球磨門

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中津城から徒歩5分ほどのところに福澤諭吉が長崎に遊学する19歳まで過ごした旧居が残され、諭吉自らが改造して勉学に励んだと伝えられる土蔵などを見学することができます。

旧居の隣には記念館があり、福澤諭吉の一生が紹介されているとともに、「学問のすすめ」の初版本や福澤諭吉の書や手紙などが展示されています。
福澤諭吉といえば1万円札。記念館には1万円札の1号券(A000001B)も展示されているのでお見逃しなく。

福澤諭吉が愛した中津市は見所満載

いかがでしたか「中津城下町」。当時のまま残る中津城の石垣や合元寺の赤壁など、黒田官兵衛がいた当時の空気を感じることができます。
黒田官兵衛ゆかりの地であり、福澤諭吉が愛した中津の歴史と文化に触れてみませんか。

中津城下町から車で30分ほどのところには日本三大五百羅漢の一つ「羅漢寺」や、旅の僧「禅海」が手掘りで30年かけて掘った全長342mのトンネル「青の洞門」は見ごたえがあるので、訪れてみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/23 訪問

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