写真:泉 よしか
地図を見る東京のウォーターフロント・天王洲アイルに、2016年6月18日にオープンしたユニークなスポットがこちら、「建築倉庫ミュージアム」です。
ここは建築模型を展示しながら保存するという、今までになかったコンセプトで作られた国内唯一の施設で、約450平方メートル、高さ5.2メートルのスペースにぎっしりと100以上の棚が並び、精巧な建築作品の模型が陳列されているんです。
入口はとてもシンプル。中に入ると真正面に「push」と記された背の高いドアがひとつあるのみ。さあ、ここを押して建築倉庫の館内に入ってみましょう!
写真:泉 よしか
地図を見る館内には実際に使用された建築模型がずらりと。その多くはガラスケースに入ることなく、まさに目の前にあります。作品はもちろん、設置してある棚にも触れることは禁じられていますが、その精緻な作品群をじっくり観察できる距離が嬉しいです。
フラッシュを使用しなければ写真撮影も自由!気に入った建築模型をいろいろな角度から撮影して、おうちでじっくり楽しむこともできちゃいます。
各作品には作品名とともにQRコードも印字されていて、館内でスマホやタブレット端末でアクセスすれば、設計者のプロフィールや模型作品の竣工写真まで丸わかり!
写真:泉 よしか
地図を見る建築倉庫に集められた作品は、大型の公共施設の模型から、個性的な店舗、集合住宅、教会、街並みなど多岐にわたります。デザイナーズ建築のスターバックスやユニクロも探してみてください。またそれぞれの建築家や設計事務所ごとの個性も見て取れるでしょう!
中でも目を引くのは入り口近くにある隈 研吾氏や坂 茂氏といった有名建築家の大型模型。
例えばこの非対称的で金属を立体的に折った独特な外壁を持つ模型は、「和の大家」として知られ、最近では東京オリンピック新国立競技場のデザインチームとしても話題になった、隈 研吾氏の作品「ダリウス・ミヨー音楽院」。南フランスの由緒ある音楽学校とコンサートホールの複合施設です。
写真:泉 よしか
地図を見るそれにしても何故このミュージアムは「倉庫」なのでしょうか。実は建築倉庫を運営しているのは寺田倉庫という保存・保管業を本職とする会社なのです。
絵画や映像フィルムといったアートな作品の保管にも力を入れ、東京のウォーターフロントで次々とユニークな試みを展開しています。
この建築倉庫も従来のオープンなミュージアムと異なり、博物館のバックヤードに忍び込み、宝物を発見するようなワクワク感に満ちています。
通路の一番奥に白く光っているのは東京スカイツリーの建築模型です。また左に青く光るガラスのように見えているものも実は3Dレーザー加工された建築模型なんですよ。
写真:泉 よしか
地図を見る建築模型というと、建築の専門家や建築を学ぶ学生でないと楽しめないんじゃないか、そんな心配があるかもしれません。ですが、作品はひとつひとつ物語のようにドラマ性を感じさせてくれます。ドールハウスやプラモデルのコレクションを楽しむような気持ちで訪問してみるのもお勧めですよ。
今回は東京のウォーターフロント天王洲アイルにオープンした「建築倉庫ミュージアム」を紹介させていただきました。羽田空港からのアクセスが良いことから海外からのお客さんも増えていて、今注目のアートスポットです。
またすぐ隣には同じく寺田倉庫が運営するユニークな東洋画材ラボ「PIGMENT(ピグモン)」もありますので、併せて訪問してみてはいかがでしょうか。
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(2024/10/15更新)
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