場所は信義路と仁愛路の間にある金山路に位置し、以前はどの駅からも距離があり少し不便でしたが、2012年にMRT(台北の地下鉄)の東門駅ができ、アクセスがぐーんとよくなった「東門市場」。
デパートやスーパーマーケットが増えた今でも、昔ながらの市場で買い物をする人は多く、台北市内に点在する各市場はどこも活気にあふれています。
中でも東門市場は日本政府が台湾にいる日本人のために作ったこともあり、日本古来の木造建築でできた連なるトタン屋根は私たち日本人にとってどこか懐かしさを感じる雰囲気。
金山南路を挟んで露店が連なる東門外市場、屋根付きの東門市場に分かれていますが、まずは美味しいフルーツが並ぶ東門外市場へ。
東門外市場にパイナップルの専門店があります。創業50年以上という老舗で、パイナップルの有名な産地である「関廟」地方のものにこだわっています。鮮やかな手つきで次々にパイナップルを捌くご主人と、販売をこなすにこやかな奥さん、息の合ったご夫婦が切り盛りしています。
パイナップルは台湾語で「鳳梨(オンライ)」と読み、「来福」「子孫繁栄」「財運UP」などの意味を持つ「旺來」と発音が同じため縁起の良い食べ物とされ、台湾人に愛されている果物。
お店の前に漂う甘い香りに誘われて次々にお客さんがやってきます。
店頭では丸ごとのもの、皮を剥いたもの、そしてひと口大にカットされたものの3種類が売っています。
食べ歩きにぴったりなのがカットしたもの。一袋50元という買いやすいお値段で、串も付けてもらえます。
台湾のパイナップルはこれまでの概念を覆すほどの違いを感じられます。繊維が少なく柔らかい果肉が特徴で、とにかく甘くてジューシー。舌がしびれるような感じも全くありません。
袋の下にたっぷりと果汁が溜まるほどにみずみずしいパイナップルは衝撃の美味しさ。一度食べれば台湾パイナップルの虜になること間違いなしです!
台湾のパイナップルは一年を通じて食べられますが旬は4月〜8月。この時期のパイナップルは甘みが最も強いのだとか。ぜひ試してみてはいかがでしょか。
旬はこちらも夏。4月〜8月の台湾で出会えるフレッシュなライチ(茘枝)も見逃せません。
ライチというと冷凍もの、というイメージがありますが、生のライチは驚くほど甘くてジューシー。半透明の果肉はキラキラと輝いていて美しく、楊貴妃が愛したと伝えられているフルーツにふさわしいものです。
美味しいライチは皮に張りがあり、表面のトゲ状の突起が鋭いものほど新鮮とされています。赤いものが食べごろなのですぐに食べる場合はなるべく赤い色のものを選ぶとよさそうです。
フルーツを堪能したら今度は屋根付きの東門市場へ移動しましょう。
東門市場に来たら外せないスイーツと言えば1976年創業の「江記東門豆花」の豆花(ドウファ)です。見逃してしまいそうなほど小さなお店ですが朝7時の開店から行列が絶えません。
メニューは豆花と豆乳のみ。創業以来伝統的な製法を守り、毎日店内で手作りされる豆花はとてもなめらかで喉越しがよく、大豆の香りがふわっと鼻に抜けます。
夏は柔らかく煮たピーナッツとともに黒糖シロップでいただく冷たい豆花、そして冬は生姜を効かせた黒糖シロップで体の中から温まる豆花と、季節に合わせて楽しめます。
日本人にもなじみの深い大豆を使った「豆花」は台湾でぜひ試していただきたいスイーツのひとつ。「江記東門豆花」は朝7時からの営業でその日の分が売り切れたら閉店なので早めに行かれることをおすすめします。
活気があり見ているだけでも楽しい市場。中でも東門市場は駅からのアクセスもよく、観光客でも入っていきやすいおすすめのスポットです。
市場のよさは欲しい分だけ量り売りで買えること。例えばバナナ1本でもお願いすれば快く売ってもらえます。そんなお店の人とのふれあいもまた、よい旅の思い出になるのではないでしょうか。
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(2025/1/18更新)
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