写真:浅井 みら野
地図を見る黄色い立方体が連なっている「キュービックハウス(Kijk Kubus)」。まるで何かのモニュメントのように見えますが、立派な“家”なんですよ。ひとつひとつのキュービック(立方体)は独立しており、隣接しています。家として使われている37棟のほぼ全てに住民が今も住み、生活をしています。
デザインを考えたのはオランダ人建築家ピエト・ブロム(Piet Blom)氏。もともとはキュービックハウス下の橋を建設する際に、橋の上に住宅を建設して欲しいという依頼を受けたことから始まります。そこで以前から他都市で建設したキュービックハウスの拡大版を実施することにしたのです。
写真:浅井 みら野
地図を見る“家がひとつの木となり、その集合体が森になる。そして、オアシスが街のなかに生まれる。” これがピエト氏のキュービックハウスに関する考えでした。住居スペースが建物上部に集中し、下部は階段のみの小さなスペースなので、木の形に似てますよね。まるで木の上で暮らすようということから、別名ツリーハウスとも呼ばれているのです。
キュービックハウスのエリア内で生活ができるよう、住宅の他に学校やお店もあります。地面部分は公共スペースとみなされており、子供たちの遊び場も確保されているんですよ。1982年に工事が始まり、完成したのが1984年。完成前から家が完売する、人気物件でした。
写真:浅井 みら野
地図を見る1つのキュービックハウスが一般公開され、見学ができます。玄関の先には住居スペースに続く急な階段が。オランダの住宅は、階段が日本に比べて急こう配ですので、十分に気を付けて上り下りしてくださいね。
階段の先には大きいワンフロアのリビングスペース。立方体が45度に傾いているため、壁も斜めっているのが新鮮ですよね。思わず自分の体も傾けてしまいそう。同じフロアにキッチンやダイニングも備わっています。住民がどのように暮らしているか、よりリアルに感じて頂くため、家具が全て揃って展示されているのです。
写真:浅井 みら野
地図を見るリビングスペースからワンフロア上ると、立方体の中心部に近づき、更に住居スペースも広くなります。2階はベッドルームが2部屋と浴室があります。窓の景色からは隣接している他のキュービックハウスが見れたり、公共スペースを見下ろせたり。建物の外観が見えなければ、普通のアパートの1室のようです。
写真:浅井 みら野
地図を見る最上階の3階が一番お勧めなフロアです。多くの窓ガラスからは太陽光が注がれ、とても明るい空間になっています。人によっては寝室や子供部屋、室内庭園として利用される方も。景色が360度に広がっていますので、是非見渡してみてくださいね。3階建て、総面積100平方mの斬新な住宅です。
キュービックハウスの見学時間は毎日11:00-17:00。料金は大人3ユーロ(2016年6月時点)です。キュービックハウスエリアの中心エリアにあり、看板も出てますのでご参考ください。
写真でご紹介した住宅より、更に大きいキュービックハウスが現在ユースホステル「Stayokay Rotterdam」として運営されています。4〜8名が共有するシェアルームや2〜6名用の個室などがあり、人数に合わせてプランが選べますよ。せっかくの滞在先、珍しいかたちの宿泊施設で忘れられない経験をされてみるのはいかがでしょうか。
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(2023/12/1更新)
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