写真:高田 真美
地図を見るヨークには、12世紀〜14世紀に築かれた城壁が今でも残っており、ヨークの旧市街をぐるりと取り囲んでいます。城壁に作られた4つのメインゲート(ブーサムバー、モンクバー、ウォルムゲートバー 、ミッケルゲートバー)は今でも健在。美しい城門をくぐると、そこは中世の街並み広がるヨークの旧市街です。
城門の脇には階段があって、城壁の上に登ることができます。城壁の上は遊歩道になっていますので、是非歩いてみてくださいね。
写真:高田 真美
地図を見るヨークのランドマークとも言えるのが、ヨーク ミンスター (York Minster) という英国国教会の大聖堂です。ヨーク ミンスターは、英国国教会において、カンタベリー大聖堂に次ぎ2番目に位の高い教会。13世紀〜15世紀にかけて建設された壮大なゴシック様式の建造物です。
ヨーク ミンスターは、クリプト(地下聖堂)が、博物館になっています。現在のゴシック様式のヨーク・ミンスターがあるこの場所には、古代ローマ時代には要塞が、11世紀にはノルマン様式の聖堂が建っていました。そのため、ヨーク ミンスターの地下には、それらの遺跡があるのです。地下聖堂では、古代ローマ時代の遺構や11世紀に建てられたノルマン様式の聖堂の柱が残っていたり、発掘物が展示されていたり、考古学博物館のようになっています。
写真:高田 真美
地図を見るヨークを訪れたら是非歩きたいのが、シャンブルズ (Shambles) という通り。この通りは、ハリーポッターに登場するダイアゴン横丁のモデルとなった場所。1階よりも2階が、そして、2階よりも3階が前に突き出した特徴ある建物が細い路地に並んでいます。
中世には肉屋がずらりと並んでいたというシャンブルズですが、今は可愛いショップや土産物屋、カフェなどが一杯!お店が営業している昼間の散策も楽しいですが、中世に迷い込んだような気分に浸りたいなら、観光客がいない早朝の散歩がオススメですよ。
写真:高田 真美
地図を見るヨークの旧市街を縦断しているウーズ川 (River Ouse)。ヨークの旧市街を散策すると必ず1度はこの川にかかる橋を渡ることになります。ウーズ川は、ヨークの歴史を担った重要な川。ヨークの歴史は、1世紀頃、ローマ帝国がウーズ川とフォス川が交わるこの地に要塞を築いたことに始まります。2つの川が防衛と運搬に役立ったことからこの地が選ばれたのです。
こうして古代ローマ時代に始まったヨークの町は、中世になると、ウーズ川の水上交通の要として、羊毛と交易により繁栄します。つまり、現在目にしている美しいヨークの街並みは、この川があったことにより出来上がったものなのです。
ヨーク旧市街では、ウーズ川沿いにあるミュージアム ガーデン (Museum Gardens) という庭園の散策もオススメです。緑豊かな美しい庭園内には、古代ローマ時代の城壁跡や11世紀の修道院跡など、いくつもの遺跡が点在しているんです。ミュージアム ガーデンという名のとおり、敷地内にはヨークシャーミュージアムという博物館もあります。博物館への入場は有料ですが、庭園の散策だけなら無料。博物館には入らなくても、古い遺跡が点在する美しい庭園を是非散策してみてくださいね。
ヨークへのアクセスは、ロンドンのキングスクロス駅から出ているバージンイーストコーストの特急列車で2時間弱。車を利用すると4時間はかかりますので、ロンドンからヨークを訪れるなら、レンタカーよりも特急列車の利用が便利です。ロンドンからは日帰りで訪れることも可能ですが、ヨークには見所がたくさんありますので、是非1泊されることをお勧めします。
ヨークはロンドンからエジンバラへ向かう鉄道路線の中間地点にありますので、エジンバラ方面との観光と組み合わせたり、もしくは、ヨークからレンタカーを借りて、ヨークシャーデールズ国立公園経由で湖水地方へ抜け、湖水地方から鉄道でロンドンに戻るというルートも楽しいですよ。
この記事を書いたナビゲーター
高田 真美
オーストラリア在住。旅行が好きで、世界中を飛び回っています。「SOWHATの世界旅日記」「メルボルン美味しい生活」という2つのブログを運営しています。
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