奈良の老舗料亭3階から流し素麺?菊水楼の夏限定イベント

奈良の老舗料亭3階から流し素麺?菊水楼の夏限定イベント

更新日:2017/08/09 16:20

けいたろうのプロフィール写真 けいたろう 旅するグルメライター
割った竹に水を流し滑り落ちていく素麺。涼やかで風情と遊び心にあふれる流し素麺。「いつかは食べてみたいけど、食べたことがない」という方が多いのでは?そのいつかが、やって来ます!2017年の夏、奈良の老舗料亭の菊水楼が、1か月間の期間限定で暑気払いを流し素麺の宴を開催!旅行で奈良を訪れる方、流し素麺に興味がある方、注目のイベントです。

※2017年のイベントは台風被害により中止となりました。

菊水楼は創業127年の老舗料亭

菊水楼は創業127年の老舗料亭

写真:けいたろう

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今回、流し素麺の宴を開催するのは、料亭の菊水楼。古都奈良を象徴する神社、春日大社の一の鳥居の前で127年の歴史を紡いだ老舗料亭です。

菊水楼は創業127年の老舗料亭

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明治24年創業の菊水楼は、奈良の迎賓館と呼ばれており、舞妓のお披露目も可能な舞台を擁した90帖の大広間をはじめ、料亭内各所に今もなお明治時代からの調度が、ふんだんに残されており、明治という時代の趣きと格式が色濃く息づいています。

菊水楼は創業127年の老舗料亭

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また菊水楼の施設内、離れで営業している鰻屋の『うな菊』へと通ずる門は、運慶の手による国宝の大日如来像を蔵する円成寺から移築されたもので、本館建物を含め、登録有形文化財に指定されています。

えッ!?三階から流し素麺?

えッ!?三階から流し素麺?

写真:けいたろう

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登録有形文化財の老舗の料亭の菊水楼の流し素麺と聞くと多くの人が、庭園あたりに青竹を設えてあって、さやさやと水を流し『さぞやお上品で優雅な』という流し素麺のヴィジョンを想像すると思います。

えッ!?三階から流し素麺?

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しかし菊水楼の流し素麺。イメージとかなり様子が違います。流し素麺用の竹のコースのスタートは何と本館3階!そこから途中1回のコーナーを経て、本館入り口まで全長30m、落差10mにおよぶコースが出来上がっています。

えッ!?三階から流し素麺?

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特設コーナーを流れ落ちてくる素麺は、優雅でお上品という型を破り、かなり豪快。実は菊水楼は、老舗旅館の古い伝統を重んじるだけでなく『すべてはお客様のため』をモットーに、料亭の結婚式場としての利用、リーズナブルな洋食のお店の営業などを行っており、革新的なサービスを多く手掛けることでも有名。

今回の流し素麺の宴は、奈良の観光アピールと郷土料理の三輪素麺の魅力の配信。そして何よりお客様に奈良旅行を楽しんでもらうことを目的として、大胆な企画を立案。老舗料亭のイメージをいい意味で見事に裏切ってくれました。

竹のコースはどうするの?

竹のコースはどうするの?

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3階の廊下から地上の入り口の全長30m以上の巨大構造物。気になるのは、期間中どうするのか?という点ですが、「衛生面での配慮もありますので、撤去は簡単にできるように設置してあります」とのこと。

何とこれだけの竹のコースが、こまめに設営、撤去されるとのこと。実は、この流し素麺のコースの設営撤去を行うのは、世界流しそうめん協会という団体!

流しそうめんの魅力を世界への発信と、放置竹林の整備を主眼とするこちらの団体は、『ザ!鉄腕!DASH!!』などTVのバラエティ番組などで流し素麺を行う際に、設営撤去、監修を行っている、いわば流し素麺のプロの団体。何もない敷地に足場を組んで竹を通し、あっという間に、豪快な30mの流し素麺コースがセットされる様はまさにプロの仕事です。

流す素麺に光る老舗料亭のこだわり

流す素麺に光る老舗料亭のこだわり

写真:けいたろう

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豪快な流し素麺の宴ですが、そこは老舗料亭の菊水楼、やるからには本気とばかりに、こだわりが随所に盛り込まれています。まず流す素麺は、地元奈良の株式会社池利の協賛を受け、三輪素麺を惜しげもなく使用。

流す素麺に光る老舗料亭のこだわり

写真:けいたろう

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しかも3階からの急流にも負けないように、製造に長期熟成させ、腰の強さを実現させた『大古(おおひね)』と呼ばれる素麺を厳選。素麺をいただく、つゆも料理長自らがダシをとっためんつゆを使用。

料金、開催日時については、下記の関連MEMOのホームページからご確認ください。

自然と笑顔になる流し素麺

自然と笑顔になる流し素麺

写真:けいたろう

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水に乗って素麺が流れる青竹の前に立ち、お箸を持ってすくってみると、自然と笑顔がこぼれます。上手に取れたと言っては喜び、逃がしたと言っては、悔しそうな顔をしつつもどうしても、笑顔になってしまいます。

自然と笑顔になる流し素麺

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流し素麺をやってみたいと思っていた方、小さなお子様、素麺自体も初めてという海外からのお客様、誰もが笑顔になれる流し素麺を体験する、絶好のチャンスがやってきました。登録有形文化財の老舗の料亭で、流し素麺のプロが手掛けるコースを、こだわり品質の素麺が流れる!流し素麺デビューは、2017年奈良・菊水楼に決まりです。

奈良観光のランチにも最適の流し素麺の宴

菊水楼が位置するのは、大仏様で有名な東大寺、奈良を代表する神社の春日大社、奈良のシンボルの鹿、国宝でもある阿修羅像で有名な興福寺のある奈良公園の入り口。

菊水楼は、そんな奈良を代表するスポットの集合した立地に建っています。奈良駅からも徒歩圏内で、広大な奈良公園を歩く前のランチスポットとしても絶好のスポットです。

せっかくの奈良旅行、ありきたりな料理を食べるのではなく、一生の思い出に残るようなロケーションと料理がオススメ!またとないほど贅沢で豪快な流し素麺はいかがでしょう?

※2017年の菊水楼での流しそうめんは、先日発生した台風5号の被害により、イベント期間中ではありますが中止となりました。2018年以降の開催をお楽しみに!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/28−2016/11/25 訪問

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