無人島が動く?地図に載らない沖縄「バラス島」の謎を解き明かそう

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無人島が動く?地図に載らない沖縄「バラス島」の謎を解き明かそう

無人島が動く?地図に載らない沖縄「バラス島」の謎を解き明かそう

更新日:2016/12/14 12:10

離島 こむのプロフィール写真 離島 こむ 離島ドットコム管理人、沖縄在住サブスリーランナー

沖縄でも南端に位置する八重山諸島。様々な島が点在する諸島ですが、中でもひときわ異質なのが「バラス島」。西表島と鳩間島の間にある無人島で、シュノーケリングツアーで行くことができます。しかし名前は「島」ですが地図には掲載されていません。またこの島には様々な謎があり、周辺の島の人曰く「島が動く」とか「島が2つに分かれる」とか、通常の島ではあり得ないことばかり。その謎を解明にバラス島へいざ上陸!

地図に載らない理由はその島の生い立ち!?

地図に載らない理由はその島の生い立ち!?

写真:離島 こむ

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日本最南端の八重山諸島。その中でも熱帯雨林が豊かな西表島の北の沖に、謎の無人島「バラス島」はあります。でも地図には一切掲載されておらず、国土地理院の地図にも周辺海域には何もないことになっています。ちなみに同じ八重山にある砂だけの無人島「浜島」は、岩場があるので地図には掲載されています。

地図に載らない理由は、バラス島の生い立ちに関係があります。そもそもバラス島はサンゴの殻が堆積してできた島で、岩場など固定された場所が一切ありません。動かない場所がなければ、さすがに地図にも載せることはできませんよね。またこの「バラス島」は現地では「島」を付けず「バラス」とだけ呼びます。「バラス」とは「サンゴの殻」という意味で、まさ名前そのものが「サンゴの殻が堆積した場所」ということなんです。

バラス島へ行くにはシュノーケリングツアーに参加しよう!

バラス島へ行くにはシュノーケリングツアーに参加しよう!

写真:離島 こむ

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バラス島はサンゴの殻が堆積してできただけあって、周辺海域はサンゴが豊かなポイントです。多くのシュノーケリングツアーが開催されていて、バラス島上陸もツアーに参加すれば可能です。といってもバラス島自体はサンゴの殻の集合体なので、島の近くはサンゴの殻ばかり。バラス島でもシュノーケリングはできますが、ツアーではサンゴや熱帯魚が豊かな沖のポイントでも泳がせてくれます。

バラス島で泳ぐなら東側がおすすめ!海の中から見るサンゴの殻の島もオツなもの

バラス島で泳ぐなら東側がおすすめ!海の中から見るサンゴの殻の島もオツなもの

写真:離島 こむ

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サンゴの殻だけでできた島だけに、海の中も大部分がサンゴの殻ばかり。生き生きしたサンゴはあまり多く望めません。でも海流の影響なのか、バラス島の東側だけは生き生きしたサンゴや熱帯魚がたくさん望めます。バラス島から西表島を見て左側、ツアーの船が停泊するすぐ近くがおすすめポイントです。

バラス島から海に入るとすぐに深くなりますので、泳ぐ際は注意しましょう。海に入れば水中からでもサンゴの殻が積み重なっている様子がよく分かります。また生き生きしたサンゴがあるポイントはやや深い場所にあるので、サンゴや熱帯魚は遠目で見ることになります。でもこの海域にはウミガメがよくやってくるので、運が良ければウミガメに遭遇することもできるかも?

島が動く?そのきっかけは「ある気象現象」

島が動く?そのきっかけは「ある気象現象」

写真:離島 こむ

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バラス島はサンゴの殻が堆積してできた島なので、その堆積するサンゴの数次第で島の形が変わることは理解できると思いますが、島が動くとまでなるとまさに「謎」レベル。その動くきっかけは「台風」。台風による高波や高潮でサンゴの殻が大量に流され、その結果、島も動くと言うことなんです。しかも過去には島が2つに分かれたこともあり、その年の台風の有無と勢力次第で、島の位置も形も大きく変わります。

形や位置は変わるものの完全に消滅することはないようで、台風による影響が落ち着くと、自然と元の場所に再び現れます。といっても完全に同じ場所で同じ形で現れるとは限りません。台風のたびに位置や形が変わる謎のバラス島。それだとさすがに地図には載りませんよね(笑)。

島が動いた証拠!船の先の景色が10年前とまるで違う!?

島が動いた証拠!船の先の景色が10年前とまるで違う!?

写真:離島 こむ

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バラス島が動くことが理解できても、固定された部分がない島なのでその位置を確認することができません。でも周辺海域の海溝部分はさすがそのままなので、船が航行するエリアは変わりません。つまりバラス島に停泊する船の場所で、バラス島の位置が確認することができます。バラス島中央から見た船の先の景色を比較してみましょう。10年前のものとまるで違います。2007年時は西表島の島影に建物群が望めたものの、2016年時は建物群が一切望めません。この景色の変化こそが、島が動いたという証拠です。

つまりバラス島がこの10年で西表島に沿って移動してたことが分かります。島の向きが変わっただけという可能性もありますが、とにもかくにも確実に島の位置や形が大きく変わったことが分かります。もちろんこの10年の間に、さらに別の場所に移動していた可能性もありますが、10年前の場所との比較だけでもこれだけ動いていたことが分かります。まさにバラス島は「動く島」。謎というより神秘の無人島と言えるでしょう。

バラス島へは西表島と鳩間島からツアー有り!再来して動いた証拠をつかもう!

「動く島」というだけでも珍しいバラス島ですが、そもそもサンゴの殻だけでできた島ということでもとても珍しい。砂だけの島は数あるものの、常に海に出ているサンゴの殻だけの島だと、沖縄でもバラス島だけ。しかも潮の干満に関係なく島に上陸できるので、ツアーも多く気軽に往来できる謎の島です。

ツアーの多くは西表島北部の「上原港」から出ていますが、西表島からバラス島を挟んだ先にある鳩間島からもツアーが出ています。中にはバラス島とその鳩間島も巡るツアーもあり、夏場は多くの観光客がこの海域を楽しみます。ほとんどのバラス島ツアーは、沖縄が夏シーズンの4月から10月まで。冬シーズンの11月から3月までは、このバラス島海域の海が荒れやすいので、まさに夏限定で楽しめるバラス島なんです。

この夏、動く島の謎を解き明かしにバラス島に行きましょう。そして年をまたいで再来すれば、きっと動いた証拠をつかむことができるはず。今年も来年も、そして10年後もバラス島へ行き、「動く島」の証拠をつかみましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/04 訪問

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