写真:藤井 麻未
地図を見るピンサは古代ローマ時代の食事に用いられていたパンに近いといわれ、後のピッツァのもとになったもの。原始ピッツァといったところだろう。ピッツァとの違いは、まず第一にその原料。ピンサには小麦の他大豆粉、米粉が使われている。そして、ピッツァがトッピングをした上で焼きあげるのに対し、ピンサはまず生地のみを焼き、トッピングをした後に更に焼き上げる。
この違いにより、ピンサは小麦だけを原料としているピッツァよりも格段にローカロリーでヘルシー。重量感のあるピッツァに比べて軽くザックリした歯触り、そして米粉によるモッチリとした食感が同時に楽しめ、あっという間に一枚ペロッと食べられてしまう。
写真:藤井 麻未
地図を見る2015年、ラフォーレ原宿にほど近い路地裏にローマ発祥の「ピンサ」を食べられるPINSA DE ROMA原宿店がオープンした。明るく開放的な店内には、ガラスケースに様々な種類のピンサが並ぶ。そこから好きなトッピングを選んで更に焼き上げてもらう。
ピンサはローマ発祥であり、ローマ以外の都市ではイタリア国内であってもあまりポピュラーではないが、ここ原宿では本場ローマの味を忠実に再現した絶品ピンサを食べることができる。ザックリ、クリスピーでいながらもっちりした噛み応え、とろけるチーズが抜群の相性を生み出す本場のピンサを、ぜひ味わってみてはいかがだろうか。
写真:藤井 麻未
地図を見るそして、原宿へ訪れたらぜひピンサと食べ比べて欲しいのが従来の伝統的なイタリアピッツァの異端児ともいうべきミラノ発祥のマルゲリータ。イタリアにおける伝統的ピッツァはナポリ発祥、その代表格がマルゲリータだ。本場ナポリのマルゲリータはやや厚めの生地にしっかりした存在感の耳、そしてチーズとトマトがほぼ均等にトッピングされ、バジルがのっているものと決まっている。
ところが、ミラノ風マルゲリータはトマトソースがもはやほとんど見えないくらい豊かなチーズの量。バジルは乗らず、ひたすらチーズとトマト、生地のコンビネーションに集中するようにできている。次に、耳が無い。ミラノ風は耳と生地との境目がなく、満遍なくトロトロのチーズがたっぷりとのっている。そして、生地は伝統的ピッツァとは違い、パン生地に近いといった方が良いかもしれない。
食感はモッチリしていながらフカフカで、食べ応えがありながらもソフト。そして独特のカリカリ感である。多めの油で揚げるように焼き上げているからか、裏面は揚げたようにカリっと香ばしく、溶けたチーズが焦げて何とも言えない食感を生み出している。もうこの辺りで、あなたはミラノ風ピッツァの虜になってしまうだろう。
この「ミラノ風ピッツァ」の元祖といわれる超人気ピッツェリアが、ミラノに数店舗を構えるSPONTINIだ。ミラノで60年以上の歴史を誇る。しかしピッツァの発祥といわれるナポリのマルゲリータが生まれたのが18世紀であるから、やはりミラノ風ピッツァは新しいものだといえるだろう。
そして2015年、SPONTINIは世界初の海外支店を原宿と渋谷にオープンした。あの独特の魅力をもったピッツァが東京で味わえるとは日本人の私たちにとっては朗報だ。原宿店は、神宮前駅、原宿駅からも歩いてすぐのモダンでお洒落なレストランビル、カスケード原宿に入っている。近くに明治神宮や竹下通りなど観光スポットがひしめいているため非常に立ち寄りやすい。一切れでもかなりのボリュームだが、そのあまりの美味しさにやみつきになってしまうこと間違いないだろう。
今回は、グルメ、ファッションのトレンド発信地原宿で食べられる一風変わった新型ピッツァをご紹介した。海外からの最新トレンドをいち早くキャッチできる原宿だからこその体験だ。東京観光のグルメスポットに、ぜひ加えてみてはいかがだろうか。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/15更新)
- 広告 -