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地図を見る東北各地に大きな被害をもたらした東日本大震災。宮城県南三陸町も特に大きな被害を受けた地域としても知られています。そしてその被害の象徴的な存在であるのが南三陸町防災庁舎でしょう。
若き町職員が懸命に津波からの避難を呼びかけを続け、命を落としてしまったエピソードはあまりにも有名。高さ15メートルを超える巨大な津波は屋上に避難していた人たちすらも飲み込んでいったのです。実際に屋上に避難していた53名のうち、生還したのは屋上から伸びたアンテナや非常階段にの手すりにしがみついていた10名だけだったのです。
(写真は平成25年8月当時の南三陸町防災庁舎)
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地図を見る悲劇の現場であった南三陸町防災庁舎は、住民たちが見るたびに辛いことを思い出すために解体が叫ばれていました。一度は解体寸前までに至ったものの、震災遺構として保存して次世代まで語り継いでいくという意見もあり、近年に至るまで保存か解体かで大きく揺れていました。
(写真は平成29年3月、かさ上げ工事が進む中カバーに覆われた南三陸町防災庁舎)
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地図を見る現在の防災庁舎は令和13年までの期限付きで県有化され、その後は町の判断で保存の是非を検討されることになっています。そんな防災庁舎を中心に、壊滅してしまった旧志津川市街地は平成28年から公園としての整備が進んでいきました。そして部分的な開園を経て、令和2年10月「南三陸町震災復興記念公園」が全体開園を迎えたのです。
南三陸町震災復興祈念公園は震災犠牲者の追悼や震災の記憶と教訓の継承などをテーマとして築かれました。6.3haにも及ぶ広大な公園はかつてここに市街地があったことはまるで嘘のようにも思えるほどです。
公園の中心にある小高い丘は「祈りの丘」と名付けられた築山。よく見ると二段重ねの丘になっていますが、一段下がった部分の周囲には「高さのみち」と名付けられた歩道があります。この高さが何の高さかというと、ここ南三陸町志津川地区の市街地に襲来した津波の平均高さである海抜16.5mなのです。ここに立てば、目線の先にある防災庁舎が安全な高さではなかったことがよくわかる、津波の恐ろしさを体感するスポットでしょう。
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地図を見る祈りの丘の頂上部分、志津川湾を望む位置には犠牲になった町内の犠牲者804名の名簿を納めた「名簿安置の碑」があります。自然と手を合わせ、犠牲者に哀悼を捧げたくたくなる、そんな場所です。
視界には南三陸町の震災遺構のひとつ「高野会館」も。こちらは当時300名以上の尊い命を助けた建物でもあるのです。
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地図を見るそして南三陸町旧防災庁舎のある広場は「復興祈念のテラス」と名付けられています。訪れた人々が復興を祈念し、そして千年に一度の震災記憶を伝承していくエリアとなっています。庁舎の周囲には遊歩道が整備され、献花台が置かれています。
復興祈念公園内を散策しているとひときわ目を引く橋があることに気づくでしょう。こちらは「中橋」と呼ばれる橋で、実は建築家の隈研吾さんがデザインしたもの。南三陸産の杉がふんだんに使われた、温もりがありつつもスタイリッシュな橋で、実に面白い構造になっています。
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地図を見るその中橋を渡った川向こうには南三陸にちなんだ飲食店や土産物店など約30店舗が軒を連ねる大型の観光施設「南三陸さんさん商店街」があります。とにかくお腹を減らして訪れたいほど、美味しそうなモノがたくさん!とくに南三陸の豊かな海の恵みを満載した「南三陸キラキラ丼」は季節に応じた”旬”が味わてオススメ。タコも名産物のひとつなので食しておきたいところ。
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地図を見る南三陸さんさん商店街の敷地内にはモアイ像があります。このモアイ像はなんとイースター島の石を使って作られた本物のモアイ像で、長年の友好関係があるチリ・イースター島から送られたもの。
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地図を見るモアイは南三陸町のイメージキャラクター的な存在でもあり、さんさん商店街内もモアイ推し!いろんなところにモアイがいるので探してみては?
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地図を見るまた名物のタコもいい感じのユルさを発揮しています。モアイやタコはお土産店にキャラクターグッズが多数揃っているので要チェックです。そのラインナップの充実っぷりには驚くかも!?南三陸へ来た証をぜひゲットしてくださいね。
なお復興祈念公園には駐車場がありますが、さんさん商店街の駐車場の方が広くてなにかと便利です。車はこちらへ停めて、橋を渡って復興祈念公園へ行き、またさんさん商店街へ戻ってくるというルートがいいでしょう。
以上をふまえて、復興祈念公園で過去の震災を学び、さんさん商店街で南三陸の今を楽しんでください!
住所:宮城県本吉郡南三陸町志津川塩入31
アクセス:三陸道「志津川IC」から車で約5分
2021年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
bow
京都生まれ、京都育ちの生粋の京都人です。仕事で全国を飛び回り、京都の良さを再認識したため、京都の観光に携わる仕事をしています。全国を旅した経験と、観光業界に生きる人間としての視点、更には京都人ならでは…
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