仏・ドルドーニュ河畔の町「ベルジュラック」名産のワインやフォアグラが溢れる情緒ある町並み

仏・ドルドーニュ河畔の町「ベルジュラック」名産のワインやフォアグラが溢れる情緒ある町並み

更新日:2016/08/06 18:46

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
世界に名を知られたワインの名産地フランスのボルドーから、東へ列車で1時間20分、ドルドーニュ川沿いに広がる旧市街には、中世からの趣深い建物が建ち並ぶ素敵な家並みが潜んでいます。その名を「ベルジュラック」といい、ワインの名前にも登録されているほどのワインの町!地域柄、フォアグラやマカロンなども人気があり、旧市街に軒を並べるカフェやレストラン、土産物屋が賑わっています。川沿いの風景にも癒される町です。

石畳と緑の町「ベルジュラック」!建ち並ぶ古い木組みの家屋に魅了

石畳と緑の町「ベルジュラック」!建ち並ぶ古い木組みの家屋に魅了

写真:Hiroko Oji

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フランス南西部に広がるアキテーヌ地方のドルドーニュ県、「石畳と緑の町」として知られるのが、ベルジュラック(Bergerac)の町です。迷路のように入り組んだ石畳の両側に、中世からの豊かな情緒を今に伝える美しい家並みが続きます。柔らかな色合いの煉瓦や石を積み上げた壁に、美しくデザインされた木枠が見事に調和し、年季の入った窓の木製の鎧戸と、色鮮やかな花が雰囲気を盛り上げています。壁を這う蔦や凝ったデザインの看板にも魅力いっぱい!特に名の無い広場にも、庭園のように綺麗なお花が咲き誇っています。

昔からワインの水上航路を担ってきたドルドーニュ川

昔からワインの水上航路を担ってきたドルドーニュ川

写真:Hiroko Oji

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旧市街のそばを流れるドルドーニュ川は、その両岸に12500ヘクタールに及ぶ広大な葡萄畑が広がり、昔からワイン商人たちが平底船を使って酒樽をボルドーの港まで運ぶのに利用してきたという、重要な役割を担ってきた川です。

ドルドーニュ川沿いの広場では、シーズンを迎えるとステージが設置され、平底船なども待機し、お祭りの準備が整えられます。まるでジュネーブのレマン湖のような噴水が吹き上がり、お祭りを盛り上げる団体も集まってきて賑やかさがアップ。この川のおかげでベルジュラックの町とワインが発展を遂げたともいえ、大きな存在となっています。また、5月から10月にかけてクルーズ船が運行されますので、のんびりと船上から町並みや葡萄畑を眺めるのも、めったにないひと時を楽しめるでしょう。

フランシスコ会改革派回廊はワイン会館

フランシスコ会改革派回廊はワイン会館

写真:Hiroko Oji

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旧市街の川沿いにあるのは、フランシスコ会改革派回廊(Cloitre des Recollets)。車がたくさん行き交う通りから中へ入ると、まるでタイムスリップしたかのような中世の雰囲気を持つ、2階建ての木造家屋が中庭を囲んでいます。1階は、神殿を支えるような縦に溝が入る柱が並ぶ回廊で、2階には美しいデザインの木製の手摺が設置されており、これを見るだけでも素晴らしく、現在はベルジュラック・ワイン会館として利用されています。ここでは基本的な試飲方法を学んだり、お勧めのブドウ畑を教えてもらうことができます。また、常設展の「ワインは旅(Le Vin est Voyage)」で、ブドウ畑の歴史を学んだり、香りの体験をすることもできますので、お時間があればお立ち寄りくださいね。

ワインの名産地で繰り広げられる、盛大なワイン祭り

ワインの名産地で繰り広げられる、盛大なワイン祭り

写真:Hiroko Oji

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旧市街の入り口ともいえる大通りは広い石畳のメインストリート!この両側には比較的新しい建物が建ち並び、色々なショップが入って観光客の姿が途絶えません。ワイン祭りともなると、この通りにはズラリとテーブルと椅子が並び、大きなワイン樽がデンと置かれます。お酒やつまみになる料理を売る屋台が店を出していますので、美味しそうな匂いに引き寄せられて、ワインに酔いしれるのも素敵な思い出となることでしょう。

名産のフォアグラはじめ、果樹園・畑・森の味覚やスイーツなどもお楽しみに!

名産のフォアグラはじめ、果樹園・畑・森の味覚やスイーツなどもお楽しみに!

写真:Hiroko Oji

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ベルジュラックの町があるのは、フランス南西部のアキテーヌ地域圏ドルドーニュ県。このあたり一帯は、世界三大珍味の一つ、フォアグラの名産地で、町中ではあちらこちらで、土産物として購入できるお店が軒を並べています。またレストランでも気軽に食べることができますので、地元ならではの味を堪能してくださいね。

また、葡萄作りに適した土壌の広がる地域なので、プラム、りんごなどの果樹園、ラディッシュ、かぼちゃ、くるみなどの畑、森には多彩なきのこや貴重なトリュフが栽培され、豊かな食材の里でもあります。

さらに、色とりどりのマカロンやクグロフのお店も多いので、美味しいものを求めても訪れたい町です。

日本人には馴染みのない名前の町ですが・・・

ベルジュラックは、その名を知る日本人は少ないかもしれませんが、ボルドー(Bordeaux)とサルラ(Sarlat)を結ぶ鉄道路線のちょうど中間に位置する町です。ワインで有名なサンテミリオン(St-Emilion)にも日帰りでき、鉄道路線には他にも魅力ある町が潜んでいます。宿泊料金の高いボルドーやサンテミリオンのホテルが満室でなかなか予約が取れない時でも、比較的良心的な料金で見つけやすいのもベルジュラックの良い所です。落ち着いた雰囲気の情緒ある旧市街の町並みや川沿いの風景を楽しみながら、美味しいお料理にワインをタップリ堪能してくださいね。

なお、ドルドーニュ河畔には、古城の多い地方で知られるロワール地方よりも多い1200もの古城が残されています。ロワールの華麗な城館と比べると、どちらかというと枯れた趣のあるお城が多いですが、ベナック城やカステルノー城はサルラに向かう途中でも、列車の中から見えています。が、訪問するとなると鉄道駅からかなり離れているので、現地ツアーを利用するのが便利です。興味をお持ちの方は、MEMOにリンクしておきますので、参考になさってください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/07/08−2016/07/11 訪問

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