色白で大迫力!奈良・明日香村「岡寺」の日本最大の塑像 如意輪観音坐像

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色白で大迫力!奈良・明日香村「岡寺」の日本最大の塑像 如意輪観音坐像

色白で大迫力!奈良・明日香村「岡寺」の日本最大の塑像 如意輪観音坐像

更新日:2016/08/31 15:35

政田 マリのプロフィール写真 政田 マリ 仏像ナビゲーター

かつて日本の首都として天皇が住んだ奈良県明日香村。その中の岡という地域にある古刹が「岡寺」です。坂道の参道を一歩一歩踏みしめ上がった先には疲れも吹き飛ぶ4.85mの如意輪観音坐像が!8世紀に作られたこの仏像は塑像としては日本最大の観音像です。塑像らしいホワイトボディに少し朱の残った唇、キリッとした瞳が印象的な体育会系の仏さまは厄除け観音としても知られ、絶えず参拝者が訪れ人々に愛されています。

義淵僧正が龍を池に封じ込めた「龍蓋寺」

義淵僧正が龍を池に封じ込めた「龍蓋寺」

写真:政田 マリ

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上り坂の参道を息を整えながら上がると仁王門(写真)が見えてきます。ここが「岡寺」の入り口です。

「岡寺」の正式名称は「龍蓋寺(りゅうがいじ)」といいます。創建は今から1350年ほど前の663年、天武天皇の皇子であった草壁皇子(くさかべのみこ)が住まいとしていた岡の宮を仏教道場に改め、義淵僧正に託してお寺が建立されました。義淵(ぎえん)僧正は草壁の皇子とともに岡の宮で天智天皇に育てられ、奈良時代に活躍した良弁や行基など名だたる僧が師と仰いだという有名な僧です。

飛鳥時代にこの飛鳥の里には悪龍が住んでいて、農地を日ごと荒らして農民は困り果てていました。義淵僧正はその悪龍を優れた法力で池に封じ込め、大きな石で蓋をしたといい、この伝説からお寺の名前を「龍蓋寺」としたと伝わっています。こうして「災いを取り除く」信仰が生まれ、それまでの観音信仰に厄除け信仰がプラスされて日本最初の厄除け霊場が形成されました。現在も2月、3月の初午の日には厄除護摩供大般若法要が行われています。

江戸後期に30年かけて造られた立派な本堂

江戸後期に30年かけて造られた立派な本堂

写真:政田 マリ

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仁王門からさらに石段を上がると立派な本堂に到着します。30年がかりで創建された本堂は1805年に上棟されました。本堂の前には休憩所があり、ほっと一息足を休ませつつその立派な本堂の外観(写真)を眺められます。現在は文化財保護の観点から千社札等の貼り付けは禁止されていますが、屋根の軒にはたくさんの千社札が貼られていて、本堂が再建された江戸時代から明治頃にかけて全国各地からたくさんの方々がお参りし千社札を預けられた人気のお寺だったことがわかります。現在は「龍玉」という木製の願い玉が授けられていて本堂へ上る階段の左脇にたくさんかけられています。「岡寺」は西国三十三所観音霊場の札所にもなっているので、前出の厄除祈願とあわせて霊場巡りでもたくさんの参拝者がいらっしゃいます。

本堂に坐す、風格のある白い巨像「岡寺大仏」

本堂に坐す、風格のある白い巨像「岡寺大仏」

提供元:岡寺

http://www.okadera3307.com/honzon.html地図を見る

本堂に上る階段の前に立つと、もう目の前には大きな如意輪観音さまが見えてきます。とにかく最初に感じるのはとても大きい!そして白い!まず大きさですが、座って4.85m(一丈六尺)の巨像で、通称「岡寺大仏」と呼ばれています。そしてこの白さの理由は塑像だから。塑像とは土でできた像のことです。8世紀に造られ、伝説ではインド、中国、日本三国の土を使って弘法大師空海が造られたといいます。鋳造仏や木造仏は焦げ茶色や黒っぽく見えますが、その白いお姿が新鮮で、威圧感なく優しく柔らかい印象を与えてくれます。パウダーでポンポンとおしろいをつけたようなボディカラーですが、頬は丸く張りがあり、すっと背筋を伸ばすことで胸の肉付きを感じられ、今も残る朱色の唇と黒い三重の輪を持つ瞳が聡明さを醸し、全体的に体育会系のパワーみなぎるお姿にまとまっています。

聖観音の変化身である如意輪観音さまは、財宝と福徳をもたらす宝珠と煩悩や迷いを断ち切る法輪などを持っている6本の手を持ち、片膝を立てる輪王坐という座り方で物思いにふける姿をしている場合が多いですが、それよりも古様の姿では人間と同じ2本の手で表されていました。「岡寺」の如意輪観音は古様の2本の手で、あぐらのような結跏趺坐という足の組み方をしています。以前は片足を踏み下げる半跏のお姿だったと考えられていますが、長い歴史の中で姿を変えていったようです。

「岡寺大仏」のみなぎるパワーを分けていただこう!

「岡寺」の如意輪観音坐像はその大きさから東大寺の大仏、長谷寺の十一面観音とともに日本三大仏に数えられています。はるか昔から人々の人気は絶大で、厄除や巡礼などでお参りをした人々を優しく、力強く守ってくれる観音さま。アクセスは近鉄に「岡寺」駅がありますが「橿原神宮前」駅の方が便利です。東口から奈良交通バスに乗り「岡寺前」で降りて東へ徒歩5分ほどです。ぜひパワーをいただきに訪れてみてくださいね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/08 訪問

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