写真:ミセス 和子
地図を見る「裏摩周展望台」は、摩周湖の北東にある展望台です。清里峠から約4キロメートルの地点、清里町と中標津町の町境にあります。ちなみに摩周湖の西側には第一展望台と第三展望台があります。摩周岳の岩肌が西側から良く見える事から、摩周湖は西側が表、東側が裏とされていますよ。
裏摩周展望台からの景色は、他の展望台から比べると、摩周湖を一番間近で見られる距離にあります。しかし樹木が視界を遮り、摩周湖を良く見渡せないのが残念です。
写真の左手に摩周岳が見えます。摩周岳は標高857メートルの山で、アイヌ語で「カムイヌプリ」(神の山)と言います。湖に浮かんでいる中島は「カムイシュ島」(神となった老婆)と呼び、カムイシュ島は、火山の頂上がほんの少し水面から見えている為、摩周湖のえくぼとも言われています。
裏摩周展望台は15台ほどの無料駐車場と、お土産売り場とトイレがあります。冬季間11月から4月は閉鎖されます。
写真:ミセス 和子
地図を見る「摩周第一展望台」は、摩周湖の南西に位置する展望台です。弟子屈町から摩周湖へ向かって行くと最初にあるのが摩周第一展望台です。
ここからの摩周湖は、向かって右手にカムイヌプリが、そして摩周湖の中央にカムイシュ島が見えます。第一展望台は裏摩周展望台より高い場所にある為、カムイシュ島と摩周ブルーの湖面を一望する事ができます。
摩周湖は周囲20キロメートル、面積19.2平方キロメートル、平均水深212メートルの日本では6番目に大きなカルデラ湖です。昭和6年には41.6メートルの透明度を記録し、世界最高の透明度の記録もありますが、昭和20年の調査では透明度の変化が確認されています。摩周湖は出入りする川がなく、カルデラ内への立ち入りは一般人だけではなく、マスコミや研究者に対しても厳しく制限されています。
第一展望台は、カムイヌプリへの登山ルートの入口でもあり、駐車場も完備され大型の観光バスもここまで上がる事が出来ます。大型レストハウスも併設されて、お土産やグルメなどの商品が揃っていますよ。特に摩周ソフトは人気があり、また霧の缶詰等は話題のお土産品です。
写真:ミセス 和子
地図を見る川湯温泉から摩周湖に向かって進むと、最初にあるのが第三展望台です。第三展望台は第一展望台より北の方角にあり、より高い場所にあります。10台ほどの小さな駐車場があるだけの展望台ですが、ここは大型観光バスが上がって来ない為、観光客で混み合う事はなくゆっくり摩周ブルーを鑑賞したい方には絶好の穴場です。
標高701メートルの高さの第三展望台から湖面を見下ろすと、同じ日の同じ時間帯の湖であっても、裏摩周展望台や第一展望台から見る湖の色や雰囲気とは、光の当たる角度やどの場所から見るかによって、摩周ブルーは微妙に違うのです。
写真:ミセス 和子
地図を見る駐車場から第三展望台に登ると、左右に長い道が広がり、見晴らしの良い場所にたどり着きます。写真の道の先端にある第三展望台からは、摩周湖の絶景大パノラマが見渡せます。
正面にカムイヌプリとカムイシュ島が見えます。この場所は標高701メートルの場所で、カムイヌプリは標高857メートルと間近に鑑賞する事ができます。
摩周湖は7月から8月にかけて霧が出やすいため、せっかく訪れても濃霧で見えない事もしばしばある湖です。夏は釧路の海上で暖流と寒流がぶつかり合い霧が発生、摩周湖に入り込んできます。風がない時は、湖全体に夏空やカムイヌプリを映し出し、より一層「摩周ブルー」が際立ちますよ。
写真:ミセス 和子
地図を見る第三展望台から摩周湖を鑑賞した後は、そのまま後ろを振り返ってみましょう。弟子屈町の手付かずの自然、そのままの姿を大パノラマで見る事ができますよ。緑の平野は地平線まで続きます。霧や雲がかかっている事が多いのですが、ここから北海道の大自然を満喫する事ができます。
摩周ブルーを鑑賞できる三つの展望台は如何でしたか?季節や時間、その日の天候、どの場所から見るかによって摩周湖の色は変化します。霧で湖水が全く見えない事もありますが、そんな時はもう一度摩周湖を訪れましょう。どの展望台も冬季間は11月から4月まで閉鎖になります。
摩周湖の近くには、道東の二大カルデラ湖のもう一つの湖「屈斜路湖」や「神の子池」「硫黄山」の観光も是非お勧めします。
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(2023/12/3更新)
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