静寂の駅で癒しの一時を!北海道・幌延町は「秘境駅の里」

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静寂の駅で癒しの一時を!北海道・幌延町は「秘境駅の里」

静寂の駅で癒しの一時を!北海道・幌延町は「秘境駅の里」

更新日:2016/08/16 10:58

人里から離れ、利用する人もほとんど無いという、静寂の空間の駅があります。古びた駅舎や手作り感溢れるホーム、レトロな待合室など、それらはもの寂しさが漂う一方で懐かしさや温もりを感じさせてくれる癒しの空間でもあります。

「秘境駅の里」として町おこしに取り組むのは北海道幌延町。同町には6つの秘境駅がありますが、今回はそのうち、それぞれが隣り合い、違った雰囲気の駅舎を持つ糠南駅など3駅をご紹介します。

「秘境駅の里 ほろのべ」で、各種イベントも!

「秘境駅の里 ほろのべ」で、各種イベントも!
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かつては多くの人が利用していたものの、住む人の減少や地域産業の衰退などで、乗降客数が著しく減少してしまった駅、それら人里離れてひっそりと佇む静寂の駅は、‘秘境駅’などとも呼ばれています。

そういった駅が多く存在しているのが、北海道天塩郡幌延町。宗谷本線の通る、人口2500人ほどの小さな町です。北の最果て「稚内」まであと数10kmという同町では、「秘境駅の里 ほろのべ」をキャッチフレーズに、町内にある「糠南(ぬかなん)」「雄信内(おのっぷない)」「安牛(やすうし)」「南幌延」「上幌延」「下沼」の6つの駅など、鉄道系資産をメインにした町おこしが図られています。

2015年より始められたこの町おこし、秘境駅フェスタや秘境駅ウォーキングラリーなどの各種イベント、鉄道フォトコンテスト、キャラクターコンテストなどが開催され、鉄道ファンだけではなく、癒しの空間を求める人たちなどからも注目されています。

そんな幌延町から、今回は「糠南駅」「雄信内駅」「安牛駅」の3駅をご紹介します。隣り合うこの3駅、「雄信内駅」と「安牛駅」は5kmしか離れておらず、徒歩と列車を利用しながら巡るのもおもしろいかもしれませんね。

「糠南駅」の可愛い待合室と木製の駅ホーム!

「糠南駅」の可愛い待合室と木製の駅ホーム!
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「糠南駅」(北海道幌延町問寒別)は、稚内から南へ80km余りの所にある駅で、独特の雰囲気がとても人気な静寂の駅です。

写真をご覧ください。手作り感一杯の板張りの駅ホームの上に小さな物置が置かれています。でもじつは、これは物置ではなく駅待合室。中には時刻表や運賃表などもきちんと掲示され、時計はもちろん、温度計や列車待ちの人ための座席までもがきちんと備えられている、小さくても立派な待合室なのです。

え、こんな小さなスペースに?信じられない??など思われる方もおられるでしょう。でも、それはぜひ実際にご覧になってください。その可愛らしさと温かさに、キュン!となること間違い無しですよ。

まわりの景観が、思いっきり北海道!

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上下あわせて1日5本の列車しか停車しない「糠南駅」のもう一つの見どころは、駅周りの景観です。駅のすぐ裏の広大な牧草地と点在する牧草ロールは、これぞ北海道ともいえる景観。そして広がる青空!そんな中にポツンと板張りの駅ホームがあるのですから、印象に残らないはずがありません。

1987年の国鉄分割民営化とともに仮乗降場から駅に昇格したという「糠南駅」、1kmほど離れた所に人家はありますが、駅からの視界にそういったものは一切見えず、一日の平均乗降客数も、なんと0人。まさに静寂の駅です。牧草地の中の「糠南駅」の板張りホームに座り、広大な景色を眺めながらすごすひと時、素敵だと思いませんか。

「雄信内駅」は、北海道でも有数の美しい木造駅舎

「雄信内駅」は、北海道でも有数の美しい木造駅舎
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「糠南駅」から、稚内方面に向かって一つ隣の駅が「雄信内駅」(北海道幌延町雄興)で、今も木造駅舎が健在の美しい駅です。1980年代半ばまで駅員さんがおられたこの駅舎は、大正14年の開通以来、改修などをされながらもずっと使われ続けているという、大変長い歴史を持つ貴重な建造物でもあります。この地の雪深さを思うと、すごいことですね。

そしてこの駅の待合室がたまりません。思わず「懐かしい!」と声が出そうになる、昭和の雰囲気なのです。柔らかい西陽が差し込み、長い木製ベンチに窓枠の影を落とす様は、まるで映画の1シーン。ベンチに座って、映画の主人公になった感じで記念写真などいかがですか。

この「雄信内駅」も、「糠南駅」と同様に年間平均乗降客数は0人で、駅周辺に人の姿を見ることは、ほとんどありません。でも周辺を歩くと、駅前通りの雰囲気が残されており、かつて商店だったと思われる家屋なども見ることができます。周辺を散策しながら、駅が有人だった頃を感じるのもいいかもしれません。

安牛駅

安牛駅
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その「雄信内駅」から、さらに稚内方面に向かって一つ隣にある駅が「安牛駅」(北海道天塩郡幌延町開進)です。この駅も大正14年の開通と同時に開業した駅で、かつては木造駅舎があったのですが、今は車掌車を再利用した駅舎へと変わっています。北海道ではよく見るこのタイプの駅舎ですが、どこよりも傷みが激しく感じられるのは、やはり深い雪のせいでしょう。ホームや線路脇には自生した色とりどりの花、ひとけの無い駅の風景を彩ってくれるのが嬉しいですね。

その安牛駅からのびる立派な道の駅前通り。道の両脇に並ぶ人家の跡。さらに、長い駅前通りの突き当たった所には小学校跡(安牛小学校)。今残っているのは少しの建物と、昭和57年に閉校となったことを記した記念の碑だけですが、ここにたくさんの人々の生活のあったことを語ってくれています。

静寂の中の安牛駅周辺を少し散策することで、ほんの少しですがかつての様子にふれることができます。駅だけではなく、ぜひ周辺散策もしてみてくださいね。

おわりに

いかがでしたでしょうか、幌延町の秘境駅と呼ばれる「糠南」「雄信内」「安牛」の3つの駅。ご紹介した駅以外の「南幌延」「上幌延」「下沼」の各駅とあわせて、幌延町の「秘境駅の里」ツアーなどいかがですか?イベントなどに興味をお持ちの方は、幌延町の関連サイトの情報にもご注目ください!

こういった駅に訪れた時、駅だけではなく周辺を少し散策するだけで、そこに残された様々な痕跡から、かつての生活や人々の歴史などいろいろなものを感じることができます。ぜひそれらにもふれてみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/05 訪問

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