写真:藤谷 愛
地図を見るロンドン・ウォータールー駅から約50分。「ボックス・ヒル(Box Hill)」の最寄り駅ドーキング(Dorking)は、サリー州に位置する小さな町にあります。この町が2012年、大いに盛り上がったのがロンドン五輪。自転車競技の舞台となったボックス・ヒルは、250kmにも及ぶ自転車競技ルートでも難所中の難所とされ、現在でも大小さまざまな自転車競技が行われています。週末ともなれば、国内外を問わず多くのサイクリストが、急な勾配の続く丘を疾走しています。
写真のように、緑のトンネルは延々と続き、丘の上からはドーキングの町はおろか、隣の州まで臨めそうなほどの美しい眺望が広がります。日本の自転車好きの皆さんも走らずにはいられない、興奮と感動のサイクリングルートです。
写真:藤谷 愛
地図を見るイギリスの電車には、自転車を乗せることができます。自転車好きの方は、滞在先の周辺で自転車を借りて電車に乗せていくか、ドーキングの駅から4kmほど歩いた場所にある自転車屋さん(Pilgrim Cycles)で借りることも可能です(事前相談&予約必須、記事下メモにHPリンク有)。
オリンピックの難所でもあった「ジグザグ・ロード」は、チャレンジせずには去れない場所です。あまりの急カーブなので、ドライブしている車も、スピードをかなり緩めないと事故にあってしまいます。勾配もかなり急なので、コースプランはあらかじめ練っておかないと、最後まで上り切れないかもしれません。
写真:藤谷 愛
地図を見る緑の多いボックス・ヒルは、歩いても最高!小学生くらいの子供連れの家族もブラブラ歩きを楽しんでいるので、難易度としては軽いコースと言えます。
また、後述の「ボックス・ヒル・カフェ」の向かいには、写真のナショナル・トラストのオフィスもあります。ここで、残りの時間に合わせたお勧めスポットなど、アドバイスを受けるのも良いでしょう。記事下の「関連メモ」にあるボックス・ヒルのHPからは、モデルコースの地図も印刷できるので、事前に押さえておきたいスポットをメモしておくことをお勧めします。
写真:藤谷 愛
地図を見るボックス・ヒルの難所「ジグザグ・ロード」を必死で走ってきたサイクリストも、駅から徒歩で丘を登ってきたハイカーも、一緒にゆっくりくつろげるのが、「ボックス・ヒル・カフェ(Box Hill Cafe)」。ここで購入した飲食物は野外のテーブルなどで食べることができます。さすが、ナショナル・トラストの保護するエリアとあって、利用者のマナーも素晴らしく、ゴミ一つ落ちていません。快適に過ごすことのできる休憩所です。
なお、徒歩でも自転車でもなく、レンタカーで行きたい、という方もご心配なく。ボックス・ヒル・カフェの周辺には、有料(ナショナル。トラストの会員は無料)ですが駐車場も十分にあるのでご利用ください。
写真:藤谷 愛
地図を見るボックス・ヒルで特にお勧めのスポットが二つあります。
一つは、美しい小川を越える「踏み石の歩道(Steeping Stones walk)」。穏やかなモール川の流れを眺めるには最適の場所です。
もう一つは、一番人気の「ソロモン・メモリアル展望台(Salomon’s Memorial)」。高齢者のグループが風景を楽しんだり、家族でお弁当を広げたり、子供たちが学校の遠足で訪れたりしています。
上記の2カ所はこの周辺を巡る3.2キロのトレッキングコースにも含まれている場所。ゆっくり見て回っても1.5時間と適度なコースですが、時間の無い方もぜひこの2カ所はお見逃しなく。
ドーキングを含む美しい村の風景や、穏やかで緑が豊かな景観はロンドンからわずか50分とは思えないほど。イギリスならではの田舎の風景を楽しむには、最高の日帰りスポットと言えます。
サイクリングもトレッキングも楽しめる、ナショナル・トラストのボックス・ヒル。ロンドンから何時間もかけて田舎に行かなくても、十分楽しめ、体力に合わせてコースやアクティビティを選ぶことも可能です。
ロンドンで都会の観光スポットを楽しんだら、典型的な田舎の風景もアクティビティと共に楽しんでみてはいかがでしょうか?
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/19更新)
- 広告 -