秋のお出かけは、森を歩いて、いで湯に浸かって、癒される!!奥鬼怒温泉トレッキング

秋のお出かけは、森を歩いて、いで湯に浸かって、癒される!!奥鬼怒温泉トレッキング

更新日:2014/02/10 12:26

鮎川 キオラのプロフィール写真 鮎川 キオラ 子どもの好奇心を育てる旅育ライター、ホテル朝食研究家
澄みきった秋晴れの空を眺めてると、お出かけしたい気持ちでいっぱいになりませんか。秋風に誘われて、「今度のお休みは、どこの山歩きをしようかな♪」なんてお考えなら、温泉目指して秋色の山へ出かけませんか。森林浴と温泉入浴をセットで楽しめる温泉トレッキングは、秋ならではのお出かけ。清涼感たっぷりの川沿いの森を歩いて目指す先には、ご褒美の温泉が待っている奥鬼怒温泉トレッキングをご紹介します。

彩り豊かな奥鬼怒の山へ

彩り豊かな奥鬼怒の山へ

写真:鮎川 キオラ

秋は、外で過ごす時間がとっても心地よい季節。秋の深まりとともに、赤、黄色、オレンジと山がいちばん彩り豊かになる季節。そして、少し冷え込んでくる季節になると恋しくなるのが温泉。山歩きと温泉が一度に楽しめる温泉トレッキングは、秋ならではのお出かけスタイルです。秋を楽しむ最強のコラボだと思いませんか。

原生林にはぐくまれた清流の流れる奥鬼怒温泉郷(栃木県)には、八丁湯、加仁湯、日光澤温泉、手白澤温泉と4湯4軒の温泉宿があります。その中でも、ほぼ平坦で、片道1時間半ほどで到達できる、初心者向きの「八丁湯」を目指す温泉トレッキングをご紹介します。

あ〜ったか温泉目指して山歩き♪

あ〜ったか温泉目指して山歩き♪

写真:鮎川 キオラ

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奥鬼怒温泉郷は、鬼怒川温泉街から車で1時間半ほどとなります。自家用2台がギリギリすれ違えるくらいの山沿いの道をくねくねと走ります。ガソリンスタンドも、お食事処もましてやコンビニもありませんので、鬼怒川温泉街でガソリンを満タンにして、途中で食べるランチやおやつも調達してお出かけください。山道が不安な方は、鬼怒川温泉駅前から路線バスが運行されています。

「八丁湯」へ続く車道は、手前の女淵温泉無料駐車場から先は、一般車両乗り入れ禁止となります。それ故に、秘湯ムードたっぷりの温泉地ですが、宿の送迎バスを利用すれば、歩かなくても手軽に行ける秘湯です。「わざわざ歩く意味あるの??」なんて言わないで、「そこに温泉があるから歩くのだ!!」と温泉目指してトレッキングを楽しみましょう。山のいで湯を目指して森の中を歩けば、いつもの2倍山歩きが楽しくなり、温泉に浸かった時のあの極楽感も2倍になりますよ。

「一般車通行禁止」の看板がある橋を渡って、すぐの遊歩道案内図の右手の登り階段が山歩きの入口です。急な階段に、その先が心配になるかもしれません。最初だけ登りが続きますが、その後はほぼ平坦な道となりますのでご心配なく。

美しい渓流と木々に囲まれた遊歩道

美しい渓流と木々に囲まれた遊歩道

写真:鮎川 キオラ

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奥鬼怒温泉郷の遊歩道は、ブナの原生林が生い茂り、森のいい香りがします。沢山の木の実が落ちていたり、ひょっこりキノコが顔をだしていたりと小さな秋をいくつも見つけることができます。

もうひとつの魅力は、鬼怒川源流から発生するマイナスイオンにつつまれた遊歩道だということです。遊歩道にほぼ並行して流れる清流は、さらさらと流れるのではなく、時には水しぶきをあげながら豪快に流れるので、大きな滝の近くにいるときと同じような爽快感を味わえます。森の中を歩いたり、川沿いを歩いたり、川を渡ったりと場所によって景色が変わるので、退屈しません。

「八丁湯」まで片道3.6kmほどの道のりには、ハイカーが迷子にならないように随所に案内板が設置されていますので、初めての方も安心して歩けます。

※自然豊かな場所なので、野生のサルに遭遇することもあります。エサをあげたり、近づいたりしないように注意しましょう。身体は小さくても、力が強いのでご注意を。

ひっそりと湯けむりをあげる山のいで湯「八丁の湯」

ひっそりと湯けむりをあげる山のいで湯「八丁の湯」

写真:鮎川 キオラ

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いよいよ温泉に到着。山の頂上に到着した時に匹敵する達成感を味わえます。木々に囲まれた木造の温泉場が、なんともやさしい温もりで迎え入れてくれます。ここ「八丁湯」は、敷地内の8ケ所で源泉が湧き出していることからこの名がつきました。毎分220リットルの豊富な湯が自慢の宿です。昭和47年までは、電気が通っていなかったのでランプの宿として湯治客を受け入れてきました。その当時の面影を残すランプが随所に吊り下げられ、ノスタルジックな温泉宿です。

100%源泉かけ流しのお湯良し、眺め良しの露天風呂

100%源泉かけ流しのお湯良し、眺め良しの露天風呂

写真:鮎川 キオラ

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山歩きをして程よく疲れた身体を優しく包んでくれる柔かい温泉は、100%源泉かけ流しです。湯殿は、合計6つ。混浴3つ、女性専用1つの露天風呂と、男女別の内湯が各1つがあります。お勧めの湯殿は、混浴の露天風呂です。タオルを巻いて入浴OK。脱衣場には、カーテンで仕切られ女性専用スペースがあるのは、女子にうれしい。露天風呂からは、こんこんと湧き出す源泉が豪快に流れ落ちる滝と豊かな原生林に囲まれた自然のパノラマを楽しめます。10月中旬から下旬にかけての紅葉シーズンには、真っ赤に色づくモミジを目の前に、山の温泉の趣をたっぷり満喫できます。

「八丁湯」は、9:00から15:00まで日帰り入浴も可能です。日帰り入浴の方は、送迎がありませんので、来た道をもう一度戻らなくてはいけません。温泉で一度ゆるんだ気持ちに気合を入れないとなかなか片道1時間半の道を戻るのは、正直心がなえてしまう。ならば、せっかくなので宿泊してみてはいかがでしょうか。民家など一軒もない山の奥なので、それはそれは美しい星空も自慢の宿です。翌日は、同じ奥鬼怒温泉郷の「加仁湯」や「日光澤温泉」へ散策して、泉質の異なるいで湯をお楽しみください。

【八丁湯】
栃木県日光市川俣876
0288-96-0306
泉質:無色透明 単純泉 源泉温度48から53度
日帰り入浴可:9:00-15:00、大人500円 小人300円 未就学児無料

山歩きでリフレッシュ、いで湯でほっこり。

つい先日まであんなに暑かったのに、すっかり過ごしやすい季節になりました。急に涼しくなるこの時期は、夏の疲れが出やすい季節でもあります。秋の野山を気持ちよく歩いて汗をかき、その土地の温泉にのんびり浸かれば、真夏を乗り切った身体もリフレッシュできます。今度のお休みは、ぜひ温泉トレッキングへお出かけください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/21 訪問

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