焼物の唐津焼や、唐津くんちなどで知られる佐賀県唐津市。その唐津市を眼下におさめる鏡山は万葉集にも詠まれた歴史のある山です。
標高は248mと、決して高くはないのですが、山頂からは長さ5kmにも及ぶ日本三大松原の一つ「虹の松原」や唐津湾が。また晴れた日には遠くに壱岐の島影をも捉えることができる絶景スポットでもあるのです。そんな鏡山には、とある道祖神があることで知られています
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地図を見る「道祖神」といえば、集落の境や中心に祀られる道端の神様。道祖神信仰は全国各地にあり、一口に道祖神といっても自然石のような形やお地蔵さんのような男女ペアの姿などその姿も実に様々です。ご利益は交通安全、五穀豊穣、無病息災、疾病退散、子孫繁栄などが知られています。
景勝地で名高い鏡山山頂の展望台からほど近い所にも「鏡山道祖神」なる道祖神があるのですが、その姿たるやナンタルチア!!!この道祖神は九州地方に多い、性器を形どったものなのです!しかも無駄にリアルでデカいッ!!子孫繁栄にご利益がありそうなのは間違いナシですが、インパクトありすぎです。
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地図を見るなんとも見事なイチモツに見とれてしまって見落としがちなのですが、この「鏡山道祖神」のナニの根元をよく見ると。どう見ても女陰です・・・。通常、この手の道祖神は雄形、雌形と分けて配置されることが多いのですが、この「鏡山道祖神」は男根でもあり、女陰でもあるハイブリッドタイプ!
自動車のハイブリッドは構造の違いによりマイルドハイブリッド、ストロングハイブリッドと分類されますが、この道祖神は間違いなくストロングハイブリッドとして分類ッ!
写真:bow
地図を見る鏡山道祖神の本体は良く見ると浮き出る血管まで再現されており、そこまでせんでも!的なリアリティに溢れています。また、裏側に回るとお地蔵様が3体。どちらかといえば、道祖神といえばこのお地蔵様がイメージに近いのですが、まるで脇役のように置かれています。
また、傍らにある道祖神の説明書きにはこうあります。
『前略〜特に家庭円満の基礎は夫婦(男女)の営みの成功(性交)に依るものであり勢力の限りを尽して打てし止まぬ不屈の行為が子供(金)を生み出す力となり子孫繁栄をもたらす原動力となり商売繁盛の道しるべとされた』
もう、とりあえずよくわかりませんが、頑張れってことですか?(笑)
写真:bow
地図を見るストロングな「鏡山道祖神」の陰には、実はもう一体の道祖神が置かれています。こちらはストロングというより、マイルドな感じでいてオールドな感じの道祖神。
この道祖神はもともとは鳥栖市の川沿いにあったもので、昭和28年の大水害で流出、復旧作業中に発見されたもの。川の守護神であったと推定され、粗末に扱えないためにここ鏡山へ奉納されたそうです。それほど、九州地方では道祖神に対しての信仰が篤いということが分かります。
人の背丈をゆうに超えるその威容を目の当たりにすれば、子孫繁栄・夫婦円満にご利益があるということに納得の「鏡山道祖神」。そんなイチモツ(?)へは鏡山山頂から程近い、愛染院の脇の道を行けばすぐに辿り着けます。こういうタイプの道祖神になかなか巡り合えない地方に住む方にとってはかなりのカルチャーショックかもしれませんが、百聞は一見にしかず!その目に焼き付けてみては?
道祖神信仰は全国各地にありますが、その形はそれぞれ違えど昔から地域住民の心のよりどころとして大事にされているのは確か。旅先でそういったものにスポットを当てながら旅先を歩いてみたりするのも面白いかもしれませんね。
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(2024/10/14更新)
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