美術館と言えば、静かに鑑賞するのがマナー。子連れでは、なかなか行けないと思っていませんか。この「魔法の美術館」は、見て、触って、参加できる超体感型スタイルの美術展なのです。
各展示会場で出展されている作品は十数点。来館者の動きに合わせて映像や光が変化したり、投げたボールが壁にあたると模様が広がるなど、様々な作品が会場をにぎわせています。
人が参加することによって作品が完成をするので、まるで魔法を使ってアートの世界に入り込んでいるかのようです。沢山の作品に触れ、小さな子どもたちの自由な発想を引き出してあげましょう。
写真の作品名:Immersive Shadow/藤本直明
出展されていた作品の中から、個人的におすすめの作品や子どもたちに人気のあった作品をいくつか紹介します。
こちらは、鑑賞者が何も書かれていない真っ白な絵本を持って歩くと、世界の色々な童話やおとぎ話が本に映し出されるというもの。
作品名「がそのもり」の「がそ」とは、「画素」のこと。ドット絵の手法で描かれたアニメーションが、持っている本に投影されるのです。その物語には、三匹の子ぶたがいたり、ガリバーがいたり、兵隊さんが歩いてきたり・・・、お話しを探し出すことに、大人も夢中になってしまいます。
作品名:がそのもり/重田佑介
作品名の「つくもがみ」とは、古い道具などに宿る神様のこと。古くなった物に魂が宿り、「つくもがみ」になると言われています。
鑑賞者が作品の前に立つと、ガラクタが自分の影にくっついてきて、ロボット人間のようになります。その姿こそが、古い物に魂が宿った「つくもがみ」なのでしょう。自分が動くとロボットも同じように動き、まるで自分がロボットになったような不思議な感覚になりますよ。子どもたちは夢中で手足を左右に振り、自分がロボットになっていく様子を楽しんでいます。
作品名:つくもがみ/坪倉輝明
ひと際目立つこちらの作品「スプラッシュディスプレイ」。BB弾のような小さなビーズが盛り上がったり、吹き上がったりする中を動き回る光に、鑑賞者がスポンジで出来た弾を投げ入れると、空中にカラフルな光の粒が高く舞い上がるというもの。
沢山の光の粒が、噴水のように吹き上がり、キラキラと輝きます。時に、子どもたちの背丈以上の高さにもなり、そのダイナミックさに大興奮。展覧会場内でも特に人気を集めていて、作品の回りでは子どもたちの歓声が響きます。
作品名:SplashDisplay(スプラッシュディスプレイ)/的場やすし・山野真吾・徳井太郎
アートって難しい!と思われがちですが、アートと一緒に遊ぶことで、より身近に感じることが出来ます。全作品写真撮影OKなのも、子連れには嬉しいですね。
まるで魔法使いになったような、キラキラとしたファンタスティックな世界をご家族でぜひお楽しみください。
全国各地で開催中の「魔法の美術館」。この夏(2016年)は、北海道・宮城・東京・熊本・鹿児島で開催されています。
■北海道(釧路市立美術館)
「光と音のミュージアム 魔法の美術館」
会 期:2016年7月2日(土)− 9月4日(日)
■宮城(TFUギャラリー Mini Mori)
「光と音の体感ミュージアム 魔法の美術館」
会 期:2016年7月27日(水)− 9月4日(日)
■東京(東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館)
「魔法の美術館 光と影のイリュージョン」
会 期:2016年7月12日(火)− 8月28日(日)
■熊本(熊本市現代美術館)
「かえってきた!魔法の美術館– かがやけ、くまもとの笑顔たち -」
会 期:2016年6月25日(土)− 9月19日(月・祝)
■鹿児島(鹿児島県歴史資料センター 黎明館)
「見て、触れて、遊ぶ。光と影のワンダーランド 魔法の美術館」
会 期:2016年7月16日(土)− 8月21日(日)
※料金・時間等の詳細は、各展示会場にお問い合わせください。
※出展作品は会場によって異なります。
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