写真:島塚 渓
地図を見る亀嵩駅は昭和9年に開業した歴史のある駅。昭和を感じさせるようなレトロな駅舎は、旅の情緒を十分に感じさせてくれます。この木造駅舎のなかにあるのが「扇屋」という蕎麦屋さん。もともとこのお店をはじめたのが、現駅長のお父さん。近くに蕎麦製粉所があったことから、近所の方に昼ごはんとして蕎麦を振舞うようになったのが「扇屋」の始まりだということです。
今では電車を利用するために駅に来る人より、蕎麦を目当てにやってくる人のほうが圧倒的に多いという繁盛っぷりです。
写真:島塚 渓
地図を見る扇屋の定番は地元で「割子そば(わりごそば)」とよばれる出雲そばです。蕎麦の実を皮ごと石臼で挽くため、色は黒く香りが強いのが特徴。その食べかたは、まず1番上の器にだし汁をかけます。そして食べ終わったら残っただし汁を2段目にかけて、使い回しながら順に食べていきます。最後の器には薬味とだしが蕎麦になじんで、1段目とは違った味わいが楽しめます。
扇屋の薬味はネギとのり、かつお節というシンプルなもの。蕎麦の風味が引き立つような厳選されたトッピングです。こだわりの蕎麦は国産のそば粉を使い、水には奥出雲の天然水を使用しています。素材そのものの美味しさと手打ちならではの歯ごたえが楽しめますよ!
写真:島塚 渓
地図を見る亀嵩駅は1日平均の乗車人員が39人という超ローカル鉄道。駅舎は昔ながらの木のぬくもりを残しており、出札窓口は黒く艶びかりするほど年季の入ったつくりになっています。
その隣にあるのが「扇屋」という看板を掲げた蕎麦屋さん。駅長室がそのまま店舗になっていて、駅長さん自ら腕をふるう蕎麦を食べることができます。情緒溢れるローカル路線の駅舎で、名物の出雲そばを堪能できるという旅の醍醐味を存分に味わえる場所です。
ちなみにこの蕎麦屋さん、駅の業務もきちんと請け負っているんです。 切符も昔ながらの紙を使ったもので、ICカードに慣れてしまった人には懐かしい一品。記念にお土産として持って帰るのもいいのかもしれませんね。
写真:島塚 渓
地図を見る亀嵩駅がある木次(きすき)線は宍道駅(松江市)と備後落合駅(広島県庄原市)を結ぶ81.9キロのローカル線。亀高駅のある区間は2−3時間に1本程度の運行というかなりの過疎路線です。利用促進を目的として、行楽シーズンにはトロッコ列車「奥出雲おろち号」が運転されるのでチェックしてみてください!
そして亀高駅では駅弁ならぬ「そば弁」を販売してくれるサービスがあります。事前に予約しておけば電車の到着時刻に合わせて、できたてのそば弁当を運んできてくれます。ローカル電車と地元のそばは、旅情たっぷりの組み合わせとなっています!
亀嵩駅周辺にはまだまだ訪れておくべき観光スポットがあります。ここ亀嵩は松本清張原作の映画『砂の器』の舞台になった場所。駅から車で10分ほどのところにある湯野神社は『砂の器』のロケ地として使用され、今でも記念碑が残っています。
そして、もう1つ忘れてはならないのが亀嵩温泉。美人の湯として有名で湯上りの肌はスベスベになっています。
お蕎麦だけではなく、見どころの多い亀高駅周辺に、みなさんもぜひお出かけください!
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(2024/4/17更新)
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