写真:Kaycom D
地図を見る三浦半島の東京湾に突き出した観音崎一帯を占める観音崎公園は、1812年に江戸湾警備の場として舟見番所や台場が設置されたのがはじまり。1880年から1895年には東京湾防備の要塞の拠点となり、園内のあちこちに造られたレンガの砲台は今でもその遺構を見ることができます。平成28年4月には「日本遺産」にも認定され、歴史的な価値も認められました。
特に森の中の砲台跡には、長い年月をかけ草や木の根がからみつき、まるでカンボジアのアンコール遺跡や映画『天空の城ラピュタ』のような世界が広がりおすすめ。年に数回「砲台ガイドツアー」が開催されるので、詳しく学びたい場合は参加してみるのもいいでしょう。
園内には他にも「観音崎灯台」や「観音崎自然博物館」、「横須賀美術館」、「花の広場」、「アスレチックの森」など見所や遊び場がたくさんあり、一部の指定エリアではバーベキューを楽しむこともできます。おすすめの散策コースも設定されているので、園内の案内板を参考にしてみてください。
観音崎公園へは、JR横須賀線「横須賀駅」や京浜急行線「浦賀駅」から観音崎行きのバスが出ているほか、駐車場もあるので車で行くことも可能です。
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地図を見る観音崎公園を訪れたら、ぜひ「観音崎灯台」に上ってみましょう。観音崎灯台はフランス人のフランソア・レオンス・ヴェルニーが建設した国内初の洋式灯台。初代のものは大正11年の大地震で倒壊、二代目は関東大震災で損壊したため、現在のは三代目となっています。平成10年には「日本の灯台50選」にも指定されました。
塔の先端までの高さが19mあり、灯火のすぐ下にある展望台からは、東京湾や対岸の房総半島まで見事な景色を見ることができます。また、目の前の浦賀水道には世界の様々な船舶が航行しているので、船好きの方は望遠レンズを持参するとバッチリ撮影できるでしょう。
入館料はかかりますが、素晴らしい海の風景の他、併設されている資料館では初代の模型やレンガなど貴重な展示品も見学することができます。入館時間は5〜9月は9時〜16時30分、10〜4月は9時〜16時までで、けっこう早めに閉まってしまうので注意。
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地図を見る観音崎公園の「観音崎園地」からそのまま海沿いを歩いていくと、ボードウォークへの入口があります。ちょっとわかりにくいですが、海に突き出たデッキがあるのでそれを目印にしてください。そのデッキから海辺に下りると、約600m続く立派な板張りの遊歩道(ボードウォーク)が設置されていて、海の景色をすぐ間近で見ながら歩くことができます。
もちろん浜辺にも下りることができるので水遊びも可能。途中には「観音崎京急ホテル」があり、隣接する「SPASSO」では東京湾を見ながら入浴することもできます。
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地図を見るボードウォークからよこすか海岸通りに出て、しばらく海辺の町を歩いていくと道の海側に「走水小学校」のバス停と破崎緑地展望デッキがあるので、その脇から海岸の方へ下りていきます。車は通れない細い路地をしばらく下ると海辺の住宅街に出て海岸はもうすぐそこ。
陽も傾きはじめた浜辺には何隻もの小舟が並び、その奥には食堂や作業小屋などが軒を連ねています。幹線道路からも離れたこのあたりは、夕暮れ時ともなるととても静かなので、目の前に広がる海と夕日を見ながらひたすらぼ〜っとしたい人にはおすすめの場所。
4月から7月(要確認)には潮干狩りも楽しめるので、事前に可能な日時を調べてから訪れましょう。
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地図を見る走水海岸から再びよこすか海岸通りに戻るとすぐに馬堀海岸に出ます。この馬堀海岸には、ヤシの木が3列に並んだ並木道が続いていて南国ムード満点。赤く染まる夕日と、明かりが灯り始めた横須賀の街並を眺めながら海沿いの遊歩道を歩くことができます。
また、夏には「よこすか開国祭 開国花火大会」の花火を見ることができたり、道沿いにある「横須賀温泉 湯楽の里」では海を眺めながら露天風呂に入ることもできます。
観音崎公園から走水海岸まではのんびり歩いて40分ほどなので、夕暮れの時間に合わせて出発するといいでしょう。走水海岸までは起伏がある場所があるので、体力にあわせて時間配分をしてください。少し早目に出て、海辺のお店で時間を潰すのもおすすめです。道沿いにはバス停も点在しているので、途中でエスケープすることも可能。
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(2024/10/16更新)
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