写真:泉 よしか
地図を見る秋田県と岩手県にまたがる八幡平といえば、みなさんはどんな印象を持たれるでしょうか。八幡平をご存知の方は八幡平アスピーテラインの絶景や、山の中で湯煙を上げる秘湯の数々をイメージされるのではないでしょうか。この辺りは玉川温泉、後生掛温泉、ふけの湯、籐七温泉といった古くから知られた名湯、あるいは絶景露天風呂などで有名な温泉がたくさん湧いています。
今回はそんなワイルドな八幡平エリアにおいて、あまり知られていない可愛らしいお宿をご紹介したいと思います。
写真:泉 よしか
地図を見る銭川温泉の建つ場所は玉川温泉から国道341号線を13キロほど北東に進んだあたり、八幡平アスピーテラインの秋田県側出入口の近くです。銭川温泉の看板に従って国道を曲がり坂を下ると川沿いの谷間に小さな温泉旅館が!
写真:泉 よしか
地図を見る宿泊は素泊まりの他、食事付きも可能。自炊設備も揃っています。館内には温泉熱を床下に通したオンドル部屋があって、ほんのりと柔らかな温かさ。本格的な温泉湯治もできますが、八幡平観光や釣り・トレッキングの拠点にも最適。宿泊料金はリーズナブルで連泊割引もあります。
写真:泉 よしか
地図を見る銭川温泉のお湯は肌に優しい無色透明のアルカリ性単純温泉。もちろん源泉掛け流し。実は八幡平エリアは酸性泉や白濁した硫化水素臭のする強い温泉が多い一方、銭川温泉のような穏やかなお湯は少なく、特に玉川温泉の上がり湯として重宝されてきました。
ですから強酸性泉の玉川温泉に立ち寄り入浴した後、銭川温泉に泊まってゆっくり休んだり、玉川温泉で湯治滞在した帰りに銭川温泉に立ち寄りして入浴していくこともお勧めしちゃいます。酸性泉でピーリングされた肌を銭川温泉では優しくいたわってくれますよ。
写真:泉 よしか
地図を見るところで銭川温泉の浴室には一ヶ所だけお湯が出しっぱなしになっていて、止めないでくださいと書かれたカランがあります。実はこれはシャワーやカラン全体の水量を調節するために行われてることなんです。その理由はシャワーやカランで使われているお湯も全て温泉だから。髪も体も天然温泉を使って洗えるのもなかなか贅沢なことですよね。
写真:泉 よしか
地図を見る湯上りは休憩室でごゆっくり!ここは小さなカフェのようになっていて、こだわりのドリンクやスイーツ、アルコール類を楽しむことができます。特にお勧めなのはエチオピアの原生林で手摘みされた豆を使った「野生のコーヒー」。また夏期のお勧めとして、その年に採取した天然蜂蜜を使った自家製のジンジャーエールなど季節限定のメニューもありますよ。
写真:泉 よしか
地図を見る休憩室の中もご案内しましょう。カントリー調の居心地の良いこのお部屋には、市立図書館文庫もあり3か月ごとに本の入れ替えが行われます。子連れのお客さんでも退屈しないように絵本もたくさん揃っています。
写真:泉 よしか
地図を見るそして銭川温泉では時々イベントも行われます。今までにもヨガ、コーヒー講座、手作り作品のワークショップやライブ公演などが行われました。休憩室だけでなく湯治場の部屋も使ったフリーマーケット風の「湯治場マルシェ」と名付けられたイベントもあります。興味のある方はこうしたイベントにあわせて訪問してみるのもいいですね。
八幡平というとどうしても有名秘湯に目が行きがちですが、今回は手作り感あふれる小さなお宿「銭川温泉」をお勧めさせていただきました。
銭川温泉では宿泊の他、日帰り温泉も受け付けています。家族経営のこちらの温泉で、アットホームな顔の見えるおもてなしを体験すれば、きっと記憶に残る旅になるでしょう。
<基本情報>
住所:秋田県鹿角市八幡平トロコ
電話番号:0186-31-2336
日帰り入浴営業時間:7:00-17:00
アクセス:東北自動車道 鹿角八幡平ICから車25分、または松尾八幡平ICから八幡平アスピーテライン及び樹海ライン経由 車50分
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/2更新)
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