タイの詩人が愛した恋の聖地!バンコクから近い島「サメット」

タイの詩人が愛した恋の聖地!バンコクから近い島「サメット」

更新日:2018/01/17 17:59

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家
酒と旅と多くの美女を愛したタイの詩人、スントーン・プー。日本ではあまり知られていませんが、タイでは有名な作家です。タイの詩聖が、恋愛の叙事詩の舞台として選んだのがサメット島。バンコクから近く、タイ観光旅行のオプショナルツアーとしても人気がある島です。比較的に天気が安定し、シュノーケリングツアーやビーチレストラン、バンガローホテルが魅力的。詩人が愛した恋の聖地「サメット島」はカップルにおすすめです。

タイの秘境「サメット島」への行き方、アクセス、見どころ

タイの秘境「サメット島」への行き方、アクセス、見どころ

写真:沢木 慎太郎

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“バンコクから一番近い、青い海と鳴き砂の白いビーチ”。そんなキャッチコピーで知られるタイの島が「サメット島」(Ko Samet)です。サメットへの行き方は、バンコクのスワンナプーム国際空港からタクシーを使うと便利。約3時間とアクセスが良く、バンコク近郊のオプショナルツアーとしてもおすすめです。日帰りも可能ですが、神秘的な島なので1泊以上、格安のバンガローで1カ月間くらいの長期滞在もおすすめです。

タイの秘境「サメット島」への行き方、アクセス、見どころ

写真:沢木 慎太郎

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サメット島は、南北に約7キロメートル、東西の幅が最も広いところで約2.5キロメートルという小さな島。南に行くほど細長くなっており、東側に「サイケーオビーチ」や「アオ・ウォンドゥアンビーチ」「アオ・パイビーチ」「アオ・チョービーチ」「アオ・プラオビーチ」といった、透明度バツグンのおすすめのビーチが集中しています。

タイの秘境「サメット島」への行き方、アクセス、見どころ

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ところで、スントーン・プーは約200年前の詩人で、“タイの詩聖”と呼ばれています。彼の代表作品が、王子と人魚姫の切ない恋を描いた壮大な叙情詩「アパイマニー王子物語」。この物語の舞台になった場所がサメット島です。恋物語の聖地ということで、タイ人のカップルにも人気のロマンチックなビーチリゾートです。

サメット島はシュノーケリングツアーがおすすめ

サメット島はシュノーケリングツアーがおすすめ

写真:沢木 慎太郎

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サメット島は、国立公園に指定されています。入島料として、外国人は約200バーツ、タイ人は約50バーツの入島料が必要。人気のあるエリアは、格安ホテルや高級リゾートホテルが充実し、お土産店やマッサージ店、オン・ザ・ビーチレストランがそろう「サイケーオビーチ」です。

しかし、手つかずの自然が多く残るのがサメット島の魅力。大型スーパーやゴーゴーバーなどの娯楽施設は一切なく、ツウな方は不便な場所で、美しいビーチを見ながらのんびり過ごすのがおすすめです。

サメット島はシュノーケリングツアーがおすすめ

写真:沢木 慎太郎

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サメット島の魅力は透明度の高い海。シュノーケリングツアー(ホテルや旅行代理店で受け付け/料金400バーツ〜)に参加すればスピードボートに乗って、サメット周辺の無人島を巡ることができます。青い海が美しく、魚影が濃いこともサメット周辺海域の特徴です。

サメット島はシュノーケリングツアーがおすすめ

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こちらもシュノーケリングツアーで立ち寄る無人島。売店もなく、素朴な木のブランコが木陰にあるだけの小さな島。美しい海と白い砂浜がいちめんに広がり、聞こえるのは優しい潮騒だけ。

恋の聖地「サメット島」の神秘的な風景

恋の聖地「サメット島」の神秘的な風景

写真:沢木 慎太郎

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夜明け前のサメット島も、神秘的でおすすめです。

恋の聖地「サメット島」の神秘的な風景

写真:沢木 慎太郎

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やがて東の空がピンク色に染まり、白々と夜が明けていきます。

恋の聖地「サメット島」の神秘的な風景

写真:沢木 慎太郎

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写真は、元旦の日の出。サメット島は一年を通じて比較的に降水量が少なく、12月〜2月にかけては晴天が続くことも特徴です。何もない、素朴なビーチで、年末年始を迎えるのもおすすめです。

サメット島の美しい夕陽!オン・ザ・ビーチレストランでロマンチックなひととき

サメット島の美しい夕陽!オン・ザ・ビーチレストランでロマンチックなひととき

写真:沢木 慎太郎

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サメット島は、南に行くほど細長くなり、東西の幅が最も狭い場所で200mほど。つまり、さきほどご紹介した朝日と、ほぼ同一ポイントで美しい夕陽を眺めることができます。

サメット島の美しい夕陽!オン・ザ・ビーチレストランでロマンチックなひととき

写真:沢木 慎太郎

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サメット島は、ほとんどのビーチが東側に集まっているため、夕日が見られる場所は限られています。写真は、高級リゾートホテル「ル・ビマーン(ヴィマーン)コテージ&スパ」がある「アオ・プラオ・ビーチ」。ご覧のような素朴なオンザ・ビーチ・レストランで、夕日を眺めるのも良いでしょう。

サメット島の美しい夕陽!オン・ザ・ビーチレストランでロマンチックなひととき

写真:沢木 慎太郎

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オン・ザ・ビーチレストランが最もそろうのは「サイケーオビーチ」付近。不思議で幻想的な光のオブジェが吊り下がり、暮れゆく夕日を眺めながら、飲食を楽しむことができます。

ハネムーナーにもおすすめ!恋の聖地「サメット島」

ハネムーナーにもおすすめ!恋の聖地「サメット島」

写真:沢木 慎太郎

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こちらはオン・ザ・ビーチバーのようす。カクテルは約200バーツ。夜の浜辺に置かれたソファーでまったりくつろぎ、カップルにおすすめのナイトスポットです。

ハネムーナーにもおすすめ!恋の聖地「サメット島」

写真:沢木 慎太郎

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詩人が愛した恋の聖地、サメット島。スントーン・プーは、10代で高貴な女性とただならぬ恋の道に走り、彼女と二人で牢屋に入れられました。酒におぼれ、数多くの女性と恋愛・結婚しますが、どの女性とも長続きせず、やがては地位も富も失い、出家して放浪の旅へ。

しかし、波乱万丈ともいえる人生が、タイ古典文学史上で最高作品といわれる「アパイマニー王子物語」をサメット島で生み出しました。すべてを失うことになっても、本当に大切なものだけを追い求めた漂泊の旅人。そんな詩人の心を強く動かす抒情的な風景が、サメット島に数多く見られます。

ハネムーナーにもおすすめ!恋の聖地「サメット島」

写真:沢木 慎太郎

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人は誰かを愛した時、何かプレゼントしたくなります。宝石や指輪、ゴールドのアクセサリー。しかし、きらきらとした白く眩しい光と青い海、その記憶が何よりものプレゼント。

タイの詩人が愛した恋の聖地「サメット島」は、ハネムーナーにもおすすめの神秘の島です。なお、サメット島全体のガイドなどについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからご覧ください。

サメット島の基本情報

住所: Klaeng, Mueang Rayong District, Rayong 21160(サメット国立公園)
アクセス:バンコクのスワンナプーム国際空港からタクシーで約3時間、バンベー港から船(約30分)
入島料:外国人約200バーツ、タイ人約50バーツ

2018年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/01/01 訪問

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