ミュンヘン中央駅から100番のバスに乗り、national-museumで下車し、プリンツレゲンテン通りを西に向かって歩いていくと、イギリス庭園という広大な公園があります。入り口付近の橋の上には人が集まって、下をのぞきこんでいます。彼らが何をそんなに熱心に見ているのかというと・・・。
何と!川でサーフィンをする人がいるのです!川幅は10mを超え、白波が立つその川は、川というには荒々しい流れですが、サーフィンにはおあつらえ向きのいい波がたっています。その川をウェットスーツを着たサーファーが行ったり来たり、サーフィンを楽しんでいます。皆、なかなかの腕前です。なぜこんな街中でサーフィンをする人がいるのでしょうか?
この川はアイスバッハといい、近くを流れるイーザル川の支流です。常に人工の波が起きており、海のないこの街で、絶好のサーフスポットになっています。わざわざ海に出かけていく必要もなく、労せずして街中でリバーサーフィンを楽しむことができます。ヨーロッパの真ん中にありながら、サーフィンができるという珍しい光景です。アイスバッハとは氷の川という意味で、その名の通り、夏でも水はかなり冷たいのですが、冬になっても、雪が降っても、寒さに負けずサーフィンをする人もいます。
よそではあまり見られない光景に観光客も集まってきて、ちょっとした観光名所になっています。逆巻く流れを過ぎると穏やかな流れに変わり、川幅も狭くすぐ岸に上がれるため、ある程度の技量は必要ではありますが、川で気軽にサーフィンを楽しむことができるのです。
サーフィン見物を楽しむとともに、併せてイギリス庭園を楽しむというのもいいかもしれません。緑の小道を抜けると、ニューヨークのセントラルパークよりも広いという、1789年に造られた958haもの広さがある大庭園が広がります。
アイスバッハからさほど遠くない庭園内に、ミュンヘン・オリンピックの開催記念として、茶室と日本庭園が造られ、茶会などが定期的に行われています。イギリス庭園の中にはいくつかビアガーデンがあるので、よく晴れた気持ちのいい季節にちょっと一杯、というのはいかがでしょうか?
広い庭園には天気が良い日に多くの市民が訪れます。観光名所であるとともに市民の憩いのスポットでもあるのです。観光の合間にドイツ名物、屋台のソーセージを買い込んで、ミュンヘンっ子たちに混じって、ピクニック気分を楽しむというのもありですね。
いかがでしたか?もちろん、眺めるだけでも楽しい経験ですが、腕に自信があり、変わったところでサーフィンがしてみたい、という方は試してみてはいかがでしょうか?滅多にない珍しい体験ができること請け合いです!
ミュンヘン中央駅から100番のバスに乗り、National-museum下車。徒歩2分。
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(2023/12/10更新)
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