写真:大宮 つる
地図を見る「大神(おおみわ)神社」というと、関西圏の方であれば、「奈良県の有名なパワースポットでしょ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。実は、栃木県にも大神神社があるのですが、こちらの神社は奈良の大神神社のご祭神・三輪明神を分祀した神社。創建は遡ること1800年前となり、下野国(=栃木県)最古の神社とも言われています。
写真:大宮 つる
地図を見る大神神社の主祭神は、倭大物主櫛甕魂命(やまとおおものぬしくしみかたまのみこと)、いわゆる大物主大神です。大物主大神は、縁結びの神さまとして知られる大国主命の魂的な存在で、“万能の神さま”なのだとか。
万能の神さまゆえ、そのご利益は、幸福、結婚、安産、子育て、医薬、醸造、方位、厄除け、交通安全、受験合格、商売繁盛、五穀豊穣、家内安全、企業繁栄などなど。一度にありとあらゆる運気をアップしていただけるのが、うれしいですね。
写真:大宮 つる
地図を見る拝殿前で参拝を終えたら、大物主大神がお祀りされているご本殿を眺めてみましょう。
ご本殿の上を見てみると、屋根の上に乗っている部材(鰹木/かつおぎ)が5本あることに気づきます。鰹木は奇数本ですと、男の神さまがお祀りされている証。鰹木3本以上は格式の高さをあらわしていると言われますので、鰹木を見てみても、大神神社が格式の高い神社であることが分かります。
拝殿の向かって右側から、ご本殿を眺めることができます。
写真:大宮 つる
地図を見る大神神社に訪れたら、絶対外せないスポットに、「室(むろ)の八嶋(やしま)」というものがあります(栃木市指定有形文化財)。室の八嶋とは、平安時代以降、東国の“歌枕”(=和歌の題材とされた日本の名所旧跡)として知られた存在で、藤原定家をはじめ多くの歌人に何度も和歌に詠まれている地のこと。
写真:大宮 つる
地図を見る八嶋という名のとおり、小さい池のなかに8つの小島があり、島には8つの祠が建てられています。祠には、筑波・大宰府天満・鹿嶋・雷電・富士浅間・熊野・二荒山・香取の8柱のご祭神がお祀りされています。
今でも俳人・歌人が訪れる地となっており、古来より人々を魅了し続けている神秘的なスポットです。ぜひとも8柱の神さまにご挨拶してみてください。
写真:大宮 つる
地図を見る栃木の大神神社は木々に囲まれ、癒しの森といった雰囲気を醸し出しているのですが、そのなかでも注目すべき木が2本ありますので、以下より紹介します。
1本目は、“日本最大の広葉杉(こうようざん)”。杉とあるので、いわゆる“杉”を思い浮かべる方が多いかと思いますが、上の葉っぱを見てみると、杉ではないことに気づくでしょう。広葉杉は、中国から江戸時代に渡来したヒノキ科(またはスギ科)コウヨウザン属の常緑針葉樹です。
そんなバックグラウンドをもつ広葉杉が、大神神社の境内に生えています。樹齢は数百年を超え、幹回りは約6.5メートル、根回りは約5.6メートルにも及んでいるそうです。幹回りについては日本最大の太さとのこと! 圧倒の太さなので、しかとご覧ください。また、木の幹が上方で4本に分かれていることにも注目してみてくださいね。
写真:大宮 つる
地図を見る広葉杉の向かい側に生えている、大神神社のご神木も一見の価値アリです。
根の下でつながっており、“二本杉(夫婦杉)”となっているのです。二本杉や三本杉は、パワースポットでよく見られる現象と言われています。そういった意味では、こちらのご神木や“日本最大の広葉杉”は「大神神社」がパワースポットであることの証拠と言えるかもしれませんね。
以上、栃木県栃木市「大神神社」のご利益、見どころなどを紹介しました。ありとあらゆる運気を一気に底上げしたいときに、参拝してみてはいかがでしょうか? クリエイティブな仕事をしている方にもオススメの神社です。
なお、御朱印は社務所が基本的に無人のため、郵送または「太平山神社」の社務所でいただくことができます。
<基本情報>
住所:栃木県栃木市惣社町477
アクセス:最寄り駅は東武鉄道宇都宮線「野州大塚駅」。駅からは徒歩15分程度の距離。無料の駐車場あり。
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この記事を書いたナビゲーター
大宮 つる
青森生まれ・静岡育ち。神奈川・東京を経て、現在、さいたま住まい。神社仏閣やパワースポット、珍スポットなど地域の魅力を発掘し、お伝えしていきたいと思います。元気な男児の子育てに奮闘中。台湾が好きでよく行…
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