写真:いしい ひい
地図を見るサーモン・デイ・フェスティバル(Salmon Days Festival)は、毎年10月第1週の週末(2016年は10月1日〜2日)に行われます。
会場のあるイサクア(Issaquah)は、シアトルから東に約25キロ、大型倉庫店「コストコ」の本部と旗艦店があることでも知られる町。フェスティバルは入場無料、毎年15万人もが訪れる一大イベントです。
フェスティバルの主役は、鮭!毎年秋になると、はるか太平洋から大量の鮭がイサクアの川に戻ってくるのです。フェスティバル会場の外でも、川やクリークに注目!美しい流れの中をひたすら泳いでいく鮭の姿を見ることができますよ。
そして、会場の一角にある鮭の孵化場に行くと、川の辺りからバシャバシャと元気な水音が聞こえてくるはず。そう、たくさんの鮭が集まってきているのです!
写真:いしい ひい
地図を見る鮭の孵化場は、生きた学習の場!たくさんの鮭を間近に観察したり、鮭のプロフェッショナルの皆さんの説明を聞くことができます。
イサクワ川の上流で生まれた鮭は、春になると雪解け水とともに、遠く離れた太平洋に向かいます。数年間を海で過ごし大きく成長した鮭は、秋になると産卵のため、再び川に戻ってくるのです。生まれたときの水の匂いを記憶していて、故郷の川を目指すのだと言われています。
流れに逆行しながら上流に向かう旅はとても体力を要するはずですが、遡上する間、鮭たちはえさを食べません。故郷に帰れるものは、たったの1%。辿り着いた鮭たちは川底に産卵床をつくって卵を産み、その数日後に力尽きて死んでしまうのだそうです。
イサクワ川を見ると、白くなった鮭の死体も見えます。大海原からの厳しい道のりを渾身の力で泳ぎ切り、子孫を残すという最終目的を果たして、力尽きた鮭。自然の厳しさと神秘を感じずにはいられません。
写真:いしい ひい
地図を見る鮭について学ぶだけでなく、サーモン・デイ・フェスティバルの楽しみ方はいろいろ!ダウンタウンをにぎやかに進んで行くパレードは、イサクア市民が一体になった、いかにもアメリカらしい風景。
そしてフェスティバル会場には、プレイエリアや体験型コーナーなど、子供たちが楽しめる場所がいっぱい!ライブミュージックもにぎやかです。
さまざまな露店では、鮭にちなんだカラフルなクラフトやワシントン州の名産品などが売られています。
写真は、遡上前後に体が鮮やかな紅色に染まるという紅鮭(Sockeye Salmon)をイメージした人形。同じく秋の風物詩であるパンプキンと合体して、何だかかわいいですね。
写真:いしい ひい
地図を見るそしてお祭りには食べ物の屋台がつきもの!昼時は人気屋台に行列ができるので、早めにランチを取るのがいいでしょう。
食べ物は選り取り見取り、ハンバーガー、ホットドッグ、バーベキュー、チーズステーキ、ポップコーン、アイスクリームなど、アメリカ人が大好きな食べ物がずらり!鮭が食べられる屋台もあって、ちょっと複雑な気持ちになります。でも、ワシントン州のシーフード産業にとって、鮭は最も重要な食材なのです。
絶対おススメなのが、オーストリア風の素朴なチョコレートが人気のお店Boehm’s Candy(ボーエムズ)。濃厚なチョコレートと香ばしいアーモンドでコーティングされたアイスクリームが絶品!しっかり食べ応えがあり、ひとつで二人分のボリュームです。
類似したお店もいくつかあるので、屋台の看板では「Boehms」の文字をチェックしてくださいね。
故郷にたどり着いたあと間もなく力尽きて死んでしまう、まさに子孫を残すための旅を経て、イサクワで最期を迎えるサーモンの姿。サーモン・デイ・フェスティバルは、大人も子供も自然を学ぶ貴重な機会になることでしょう。
ワシントン州では9月から11月にかけて、鮭が遡上する姿をあちこちの川で見ることができます。
美しい水を大切に、鮭が戻ってくる環境を、いつまでも守っていきたいですね。
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(2024/9/10更新)
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