写真:東郷 カオル
地図を見る明石海峡を望む高台の上に「五色塚古墳」という古墳があります。その形は、小学校の教科書で習った仁徳天皇陵と同じ前方後円墳で、4世紀の終わり頃に明石海峡とその周辺を支配していた有力な豪族を葬ったものだと考えられています。全国的に見ると40番目の大きさですが、この時代のものとしては大きい部類の古墳です。
古墳の横から眺めると、その鍵穴型の特徴をよく捉えることができます。
古墳の手前の平坦な側と丸く高くなっている側との石の色が違いますが、手前側の黒っぽい石は、発掘調査の際に出てきた古墳時代の石をそのまま使っているのだそうです。古墳に登る際に、ちょうどその境目の階段を通りますので、近くでじっくりと観察してみてくださいね。
【五色塚古墳管理事務所 基本情報】
住所:神戸市垂水区五色山4-1
電話:078-707-3131
管理事務所:9:00〜17:00
休み:12月から3月までは毎週月曜日定休(祝日の場合は翌日休み)
写真:東郷 カオル
地図を見る貴重な文化財ですので、古墳に登る前に必ず管理事務所で手続きをしてください。管理事務所には古墳についてのパンフレットや、発掘された埴輪などが展示されています。
今のところ訪れる人は、国内外の学者や考古学を学ぶ学生、そしてパワースポットマニアの方々だそうです。たまに、北海道から神戸空港へ降りる飛行機に乗っていた際に上空から見つけて、その不思議さに惹かれて遠方からわざわざ探しにくる人もいらっしゃるとのこと。最近では「願いが叶うパワースポット」とし徐々に知られるようになり、若い方も増えつつあるそうです。
五色塚古墳の管理事務所で教えてもらえる「最もパワーの強いポイント」というのは、鍵穴型の円形部分の中心です。訪れた人の中には「音が共鳴する場所」や、「大地からのパワーと空からのパワーが交差する場所」と表現する人もいます。人によってその表現方法は様々ですね^^
確かにその場に立って天を仰ぐと、自然と手を広げて空に向かって差し伸べたくなるような、そんな不思議な空気に満ちています。
写真:東郷 カオル
地図を見る高台にある古墳からは眼下に本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋を眺めることができます。
もちろん古墳ができた4世紀後半には橋はなく、当時の人々は海峡を眺めていたことになりますが、今も昔も明石海峡は海上交通の要衝だということは時を経ても変わりません。
ずらっと並んだ筒状のものは実は埴輪(はにわ)。もちろんレプリカですが、一般に馴染みのある、顔の形をしたものとは違って、円筒の埴輪です。古墳に立って、埴輪越しに明石海峡を眺める。その手前にはマンションがあり、海峡には世界一の吊り橋である明石海峡大橋が架かっている風景。
時を越えた不思議な眺めに、しばし時間を忘れて、ちょっとした歴史トリップを味わうことができます。
五色塚古墳からは明石海峡大橋がよく見えます。古墳から見下ろす明石海峡大橋の眺めも良いですが、橋の下から見上げる橋も迫力があり、必見です。古墳から明石海峡大橋までは遠くありませんので、是非足を延ばしてみてください。
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(2024/9/16更新)
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