1876年から1900年まで25年かけて中国から招かれた技師によって、造られた「民俗文化村」の建物は、もとは日本の神戸で商人として成功した商人が建てた18軒の宅邸です。清末に建てられた「民俗文化村」の伝統建築物の建材は、主にショウ州、泉州から調達されたそうです。「民俗文化村」は、I979年金門県庁によって修復されました。建物中には民家のほか、海珠堂と呼ばれる王一族の学び舎と王氏祖廟、六つのテーマ館と再現された官吏の住居などがあります。
まるで清の時代にタイムトリップしたかのような「民俗文化村」では、独特のスタイルである燕尾の屋根や花崗岩で作られた隘門(入り口)をはじめ庭園や閣楼、細かな雕刻に至るまで伝統的な美しさを楽しむことができます。
建物は、住居として使われているもの以外にも、テーマ館やお土産屋さんなどとして使われているので、中に入ることができる所もかなりあります。ゆっくりまわって見てくださいね。
入り口近くには二、三軒地元のグルメが味わえる食堂やカフェがあります。片手で手軽に食べられる、金門の特産高梁酒を使った「高梁酒香腸(腸詰めの高梁酒漬け)」や屋台グルメの「葱油餅」北方風味のものから、「牡蠣入りのオムレツ」や「牡蠣入りの麺線」など金門ならではのグルメを味わうことができます。
中でも金門の牡蠣を使った「牡蠣入りのオムレツ」&「牡蠣入りの麺線」は、金門で是非味わいたいものの一つ。明代から始まったという伝統的な牡蠣のとり方が今も残っています。潮間帯に石を置いて、海水で自然に石板の上に付くようにしてとられる牡蠣は、粒は小さいですが、甘く、身がしまっています。この金門産の牡蠣がたくさん入った「牡蠣入りのオムレツ」は、台湾本島と比べて生地がパリパリしていてスナック感覚の小皿料理です。
そして同じく牡蠣がたくさん入った「牡蠣入りの麺線」は、スープが透明なのに濃厚な味で、台湾本島の麺線とは全く違った味わいです。そうめんのように細い「麺線」は、塩を加えず、島の日光や風にさらして自然乾燥させたもので、こちらも金門の特産品です。
「民俗文化村」の中には何軒かお土産を売っている建物もあります。写真は、金門に原生する薬用植物である「一条根」を扱うお店。「一条根」は、漢方で、血の巡りを良くし、痛みを取ったり、いろいろな功能があると言われています。生産量が少なく「金門の高麗人参」とも呼ばれる貴重な植物で、湿布やクリーム状の塗り薬、お茶などに加工されています。金門特産の「一条根」などの他にもポストカードやキーホルダーなどを扱うお店もあるので、お土産をここで見つけることもできます。
金門「民俗文化村」は金門の伝統建築、文化、歴史、グルメなどが集結しているので、金門を訪れたら是非足を運ぶことをおススメしたいスポットです。入場も無料なので、気軽に立ち寄ってみてくださいね。清の時代にタイムトリップしたかのような雰囲気の中でゆったりと時間が流れ、離島での特別な一時を楽しむことができますよ。
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