まるで3Dのフレスコ画!ウィーン王宮「オーストリア国立図書館(プルンクザール)」

まるで3Dのフレスコ画!ウィーン王宮「オーストリア国立図書館(プルンクザール)」

更新日:2018/07/31 14:35

成瀬 亜希子のプロフィール写真 成瀬 亜希子 ユニークホテルライター、トラベルライター
ヨーロッパには内装の素晴らしい図書館が数多くあります。本が好きな方は旅先で図書館めぐりをするのも楽しいですよ!今回ご紹介するのはウィーン王宮に併設された「オーストリア国立図書館(プルンクザール)」。ヨーロッパ最大のバロック様式を誇る豪華絢爛な内装と、3Dのように立体的なフレスコ画が注目されています。ウィーンの観光名所の中でも特に穴場の図書館なのでチェックしてみて下さいね。

ウィーン王宮に併設された国立図書館

ウィーン王宮に併設された国立図書館

写真:成瀬 亜希子

地図を見る

ウィーン旧市街の中心部にあり多くの観光客で賑わう王宮(ホーフブルグ宮殿)。王宮を目の前にして立った位置から、城壁を左に進むとヨーゼフ2世像の立つ広場が見えてきます。その背後にあるのが「オーストリア国立図書館」です。王宮と比べると人も少なくわかりにくいので、図書館内で行われる企画展のポスターの掲示を目印にするといいでしょう。

1階にはエントランスホールが広がっていて、誰でも自由に座れる長椅子などが設置されています。入場料は大人1人7ユーロですが、ウィーンの観光に欠かせないお得な「ウィーンカード」を使用すると割り引き料金になりますよ。階段を登って2階の図書館に行くと警備スタッフが待機していますが、観光客に気づくとすぐに通してくれます。

思わず圧倒される!豪華な図書館ホール

思わず圧倒される!豪華な図書館ホール

写真:成瀬 亜希子

地図を見る

こちらは18世紀に神聖ローマ皇帝カール6世(女帝マリア・テレジアの父)の命令により、宮廷建築家ヨハン・ベルンハルト・フィッシャー・フォン・エルラッハ氏が設計し、その息子が建築を手がけた宮廷図書館。1920年には現在のオーストリア国立図書館となり、ウィーンの一般市民にも公開されるようになりました。

ヨーロッパ最大のバロック様式とも言われる豪華絢爛なホールには思わず圧倒されます!高さ約30m、奥行き80mもの広さで、天井のクーポラの窓からは柔らかな光が差し込んでいます。蔵書数は約20万冊ほどで、壁面の本棚に大量の本が収まっている様子は壮観ですね。残念ながら本の取り出しは禁止ですが、フラッシュをたかなければ撮影は可能です。

今にも人が飛び出す!3Dのようなフレスコ画

今にも人が飛び出す!3Dのようなフレスコ画

写真:成瀬 亜希子

地図を見る

図書館の一番の見どころは、天井のクーポラに描かれた美しいフレスコ画。宮廷画家ダニエル・グラン氏が、ハプスブルク家歴代の皇帝の偉業をそれぞれ描いたものです。よく見ると騙し絵になっており、今にも人が現実に飛び出してきそうなほど立体的なのです!歴史ある図書館で3D絵画を見ているかのような、とても不思議な気分になりますね。

中央には凛々しいカール6世の像も

中央には凛々しいカール6世の像も

写真:成瀬 亜希子

地図を見る

図書館ホールの中央部に立っているのが、神聖ローマ皇帝カール6世の像。マントを翻して堂々としている姿がとても勇ましく見えますね。その周りには1階から2階まで本棚がずらりと並んでおり、オスマン・トルコ戦争で活躍したオイゲン公の蔵書が約15000冊、また宗教改革者で知られるマルティン・ルターの膨大な蔵書も収められています。

楽譜のコレクションも展示

楽譜のコレクションも展示

写真:成瀬 亜希子

地図を見る

図書館の中には、音楽の都ウィーンらしく楽譜のコレクションも展示されています。ショーケース越しの展示ではありますが、譜面をじっくり見ることができますよ。現在のシンプルな譜面とは違って、とてもカラフルで美しい絵が描かれているのが印象的ですね。

また入り口付近では様々な企画展の展示が行われていますが、実は図書館の他にも地球儀博物館、エスペラント博物館、パピルス博物館と3つの建物が併設されています。こちらの分野にも興味のある方はこの後も周ってみてはいかがでしょうか?

ウィーン王宮の穴場!「オーストリア国立図書館」

こちらの図書館では館内を自由に歩き周ることができたり、フラッシュをたかなければ撮影OKという点が魅力です。とても内装の素晴らしい図書館であるわりには観光客に知られていないので、ゆっくり落ち着いて見学できますよ。ウィーンに行く予定で美しい図書館に興味がある方はぜひ行ってみて下さいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/25 訪問

旅行プランをさがそう!

このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -