写真:SHIZUKO
地図を見る東海北陸自動車道を各務原インターで降りて、国道156号線を岐阜芥見方面へ車を進め、芥見5という交差点を右折すると、道は山へ向かって緩やかに登って行きます。5分ほどで東部クリーンセンターへ。少しだけ坂道を上がると左手に登山口があります。うっそうとした道を登って行くと、ほどなく岩場が見えてきます。
さあ、楽しい岩登りの始まり。岩を登る基本は3点確保。両手両足の4点のうち、必ず3点は岩につけておくという登り方。始める前は、岩登りって大変そうに思ってしまいますが、実際に登ってみるとすごく楽しいもの。自分の足で岩の段差をしっかりとらえ、手を使ってガシガシと進みます。
目指すは、槍のように尖がった権現槍の穂先です。
写真:SHIZUKO
地図を見る標高が低い山だからと言って危険がないわけではありません。特に岩登りは、経験者に同行してもらわないと、ルートを見失いやすいし、狭い部分や、垂直に近い部分もありますから充分注意してください。初心者は必ず、信頼できる技術のある人と一緒に行ってください。
危険な場所は、ガイドさんにロープで確保してもらって、安心して進みます。ロープをつけてもらうだけで、気持ちに余裕ができ、身体が自由に動くのが不思議。怖いと思うと、足も心もすくんで固くなってしまい、余計に危険。フォローしてもらいながら、安全に安心して岩を楽しみましょう。
ひたすら上を目指して登って行くのですが、振り返れば、登山口のあるクリーンセンターの青い屋根がずいぶん下方に。前を見れば、ピンっと尖がった権現槍。
いよいよ緊張の穂先へのチャレンジ。
槍の穂先は狭いので、一人ずつしか立てません。穂先を目指して、しっかりと登りましょう。先端に立つには、ちょっとバランス力が要求されますが、腹筋に力を入れて立ち上がってバンザーイ。1時間ほどの登りですが、とっても達成感があります。
写真:SHIZUKO
地図を見る大きな目的を達成したからと言って、気を緩めてはけがのもと。気を引き締めて次へ。
権現槍を過ぎても、岩が露出した道が続きます。でも、急な岩登りは無くなり、道はかなり楽になります。電波塔の立つ芥見権現山の山頂を目指し、進みましょう。最後のひと登りをヨイショ!と越えれば、山頂に。やや広めの山頂からは、天気が良ければ、西には伊吹山、東には恵那山、北東には御嶽山などの眺望が楽しめます。ランチをしながら、ゆっくり休憩。
下山は、登ったルートを左に見るようにして別の岩場を下って行きます。こちらもかなり急な岩場下りなので、ここも3点確保。もろくて崩れやすい岩もあり、落石すると大変なので、丁寧に足を置いて下りましょう。
先ほど穂先に立った権現槍の姿をとらえると、感動します。あんなところに立ったのか!と、感慨一入でしょう。
登山ブームと言われ、山に行く人が増えるにつれ、悲しい遭難も増えています。登山は、レジャーではなくスポーツだとの認識をもって楽しまない限り、事故は後を絶たないでしょう。有名な高い山に登ると、必ずと言っていいほど岩場を通過する場面があります。高度感のある山で足がすくんで動けない、岩が怖くて前へ進めないとなっては大変です。ぜひ、近郊の低山でトレーニングを積んで、憧れの高山をお楽しみください。トレーニングと言っても、芥見権現山のような変化に富んだ楽しい山なら、苦になりませんね。ぜひ、岩登りを楽しみにお出掛け下さい。
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この記事を書いたナビゲーター
SHIZUKO
中学生のころから、一人でウロウロ。大学生になってからもあちこちをウロウロ。仕事が忙しくても、暇を見つけてはウロウロ。旅で出会った人、モノ、風景が、自分を育ててくれたと感謝しています。そんな瞬間や経験を…
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