写真:やま かづ
地図を見る「ルックホーム」は、2012年12月にオープンした全30室のゲストハウスで、ソウル随一の繁華街明洞に位置し、地下鉄「明洞」駅からは徒歩5分という好立地です。
既存のゲストハウスとは一味違うコンセプトで建てられた「ルックホーム」は、大学教授グ・ソンミン氏によってデザインされました。それは、ただ単にデザイン性の美しさだけを追求しているのではなく、人体にやさしい塗装剤や接着剤を採用し、また騒音が少ない建築工法を取り入れるなど、とことんエコロジーも追求しているんです。
写真:やま かづ
地図を見る限られたスペースを最大限に生かすデザイン、それは従来の宿泊施設ではちょっと考えつかなかった間取り設計に見られます。
例えば、ツインルームはまさかのベッドの縦置き、ウナギの寝床スタイルです。確かにこれなら、狭い間口でもシングルベッドが2台入ります。また、ベッドの片側が通路となっていますので、その対面には、高機能のシャワートイレとバスタブ付シャワールームが独立して確保されています。
コンパクトな最新設備を導入することで、狭いながらもしっかりと室内の動線は確保、たとえ2人の滞在でもストレスなく過ごせそうです。
写真:やま かづ
地図を見る「ルックホーム」は部屋の特徴を最大限に生かしてデザインされているので、当然ベッドの形状にもこだわっています。ベッドの高さを従来のものより10センチほど高めにつくることで、座り心地のいいソファとしての機能が持たせてあるんです。
また、背を高くすることでできたベッド下の大きな収納スペースには、底の深い引き出しを取りつけ、奥まで衣類がたっぷりと入るように設計されています。
さらに、引き出しの一つにはセルフ式のセーフティボックスが据えつけられていたり、スライド式の簡易テーブルが収納されていたりと、極力デッドスペースがなくなるような工夫もされています。
写真:やま かづ
地図を見る「ルックホーム」の宿泊料には、韓国では珍しく無料朝食が含まれています。トーストとジャム、ゆで卵、コーヒー、紅茶、オレンジジュースという簡素なものですが、このあたりが「ルックホーム」のちょっとしたおもてなし心のあらわれでしょう。
なお、朝食は地下ラウンジでのセルフサービスとなります。ラウンジにはフォーク、スプーンのほかにトレイも置いてあるので、自分の部屋に持ち帰ってゆっくりといただくこともできます。
写真:やま かづ
地図を見る地下鉄「明洞」駅の3番出口から「ルックホーム」へ向かう退渓路は、通称「コミックロード」と呼ばれています。
この「コミックロード」は、韓国を代表する漫画を広く国内外に紹介するためにつくられたもので、人気のキャラクターがフィギアやイラストとなって、道行く人を楽しませています。
韓国のコミックとはいえ、どこか日本でも見たことがあるような親近感のあるキャラクター、一体ずつじっくりと鑑賞しながら歩いていると、時間が過ぎるのも忘れてしまいそうです。
ソウル明洞の中心部には幾つかのホテルがありますが、どれもそれなりのグレード、それなりの宿泊料金です。
ほとんど寝るだけなので安く泊まりたい!そんな声に応えるがごとく登場したのが「ルックホーム」です。安くて交通至便、確かに部屋は狭いですが、考え抜かれたデザインで快適空間を創出、ウサギ小屋やウナギの寝床に慣れた日本人なら、想像以上に快適な滞在となるはずです。そんな「ルックホーム」を起点にして明洞ライフを満喫してみませんか。
なお、この「ルックホーム」は、当初女性専用のゲストハウスとしてオープンしました。そのため、予約サイトによっては「ウーマン オンリー(Women Only)」となっている場合がありますが、現在は宿泊フロアを分けることにより、男性の宿泊も可能となっています。
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この記事を書いたナビゲーター
やま かづ
プライベートでの渡航歴は、東南アジアを中心に200回以上、渡航国はのべ350カ国を数えます。海外旅行の趣味が高じて機内食会社に勤務、航空会社のさまざまな機内食に接し、世界各国の食習慣や食文化を学びまし…
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