とちぎの那珂川「鮎街道」まっしぐら!!自然の中で鮎を頂く

とちぎの那珂川「鮎街道」まっしぐら!!自然の中で鮎を頂く

更新日:2016/08/19 10:05

北関東の清流那珂川は、天然鮎でとても有名であり、多くの釣り人に愛され続けられています。『那珂川あゆ街道』は、清流那珂川の育む鮎と、『奥の細道』など、文化・歴史など、優れた地域資源が連携する魅力ある街道です。

栃木県の食をテーマにした『食の街道』〜那珂川「あゆ街道」〜

栃木県の食をテーマにした『食の街道』〜那珂川「あゆ街道」〜
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栃木県には、美味しい『食』をテーマに、「見る・食べる・体験する」など地域の特色を活かした『食の街道』がありますが、その中でも那珂川に沿って走る国道294号線を中心とした、茂木町〜那須烏山市〜那珂川町〜大田原市〜那須町の全長60Kmの道を『那珂川鮎街道』と言います。

お子様連れの家族には最高!!

お子様連れの家族には最高!!
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白いしぶきと那珂川の川面を流れる涼しい風の中、小さいお子様でも鮎を簡単に捕まえる事ができます。こちら「高瀬観光やな」の簗漁が楽しめる期間は7月20日頃から10月いっぱいまで。小さいお子様でも安心して楽しめますのでご家族向けには最適です。

「やな」によっては捕まえた魚を買いとってくれたり、料金前払で決められた数の鮎を捕まえ持って帰れるというシステムもありますが、ここは体験で捕まえた鮎は指定の生簀入れる事になっています。すべて無料の体験簗漁です。子供や大人達にも大人気の体験スポットです。

鮎の生態 〜まだまだ稚魚ですが〜

鮎の生態 〜まだまだ稚魚ですが〜
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鮎は卵から10日〜14日で孵化し、孵化後すぐに海へと下り、5cm〜8cmまで成長し一斉に上流を目指して遡上します。日本ではほぼ全域に生息しますが生息量は関東以西に多いです。そしてここ那珂川は天然遡上の多い河川としても多くの太公望に知られております。

9月頃になると30cmほどまで成長し、“尺アユ”と呼ばれるまでになりますが普通は25cmほどで成長は止まります。9月下旬頃から淵に集まりはじめ降雨による増水とともに下流の産卵場所に向かい、産卵時期のアユは「さびアユ」と呼ばれ雌雄共に体表が黒ずんでいます。そして短い鮎の一生を終えるのです。

那珂川の風物詩「鮎簗(やな)漁」とは

那珂川の風物詩「鮎簗(やな)漁」とは
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「鮎やな」とは、川の流れを一部V字型に堰き止めて流れを一ヶ所に集中させ急流を作ります。その流れの速さに負けて、産卵の為に川を下るアユの習性を利用し、細く割った竹で編んだ「落簀(おてす)」に誘い込み落ちてくる鮎を捕る漁法です。この漁法は300年以上の伝統があります。鮎以外にもウナギやアナゴが掛かったりします。

那珂川でのんびり川遊びをしながら過ごし、食事はやはり「鮎料理」

那珂川でのんびり川遊びをしながら過ごし、食事はやはり「鮎料理」
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とても静かな緑が多い場所で那珂川を眺めながらお食事ができます。屋内では炉辺焼きも楽しめる座敷もあります。『高瀬観光やな』のメインは鮎料理ですが、鰻の白焼き、蒲焼、肝等、鰻料理も美味しく頂けます。

この時期の子持ち鮎は全部養殖です。天然を食べるなら9月下旬から10月上旬が旬です。しかし、この簗を見ながら緑に囲まれて食べる食事は最高に美味しいです。

鮎は「香魚」とも呼ばれ、独特の香気が持ち味です。その香りを最大限に活かすには炭火焼きが一番です。鮎の炭火焼きは、鮎のうまさを引き出す火加減が重要であり熟練の技を持つ鮎焼き職人さんが、注文を受けてから、丹精込めて一匹一匹丁寧に焼き上げますので皮はカリッと香ばしく焼きあがり、身はふっくらです。

高瀬観光やな 〜鮎を美味しく頂きたい〜

鮎づくしの料理は絶品です。料理が出来上がるまで20分〜30分と少し時間はかかりますが、鮎の塩焼き、お刺身、フライ、鮎ごはん。そして鮎入りお味噌汁。鮎の塩焼きはサンマと同じように骨から身を外して小骨に気を付けながら食べるのも良いですが、やはり、鮎と目と目を合わせながら頭からガッツリ骨まで食べるのが一番です。
鮎は内臓まで食べられ、炭火の遠火でじっくり時間をかけて焼いたものなら、骨、そして尻尾まで美味しく頂けます。

お刺身は新鮮でなければ食べる事ができません。サッパリしていて、鮎の風味を味わえる、簗ならではのお食事メニューであります。

子供と一緒に歴史・文化を学び、おもいっきり自然の中でふれあい、優れた地域資源が連携する魅力ある「あゆ街道」をご満悦下さい。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/09 訪問

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