写真:野水 綾乃
地図を見る九州で二番目に人口が多い北九州市の中心都市・小倉。駅前から続くアーケードの商店街をてくてくと歩いて約8分。「旦過市場」という大正時代から続く市場のすぐそばに「タンガテーブル」はあります。
築50年以上のビルの4階。ワンフロアで面積が176坪もある物件は、大きすぎて長年借り手がつかなかったのだそう。そこで、この広いスペースを活用し、小倉らしい宿をつくろうと、ゲストハウスとダイニングからなるタンガテーブルの構想が生まれました。
写真はチェックインカウンターを併設するダイニング。廃材の扉をデザインしたコーナーや、長崎の波佐見焼や近所の店で使われなくなった皿をコラージュした壁など、デザイン性にあふれた空間は「タンガテーブル」のまさに顔。モーニング、ランチ、ディナーと時間帯に合わせたメニューが堪能でき、夜はワンコインでお酒や多国籍料理が楽しめます。
写真:野水 綾乃
地図を見るゲストハウスといえば、格安で泊まれるドミトリー(相部屋)がまず浮かびますね。
写真は女性専用のドミトリー。入口が互い違いになった二段ベッドが並んでいて、色とりどりの布を縫い合わせた目隠しのベッドカーテンもキュート。高級ホテルでも愛用されているシモンズ社製のベッドが使われているので、寝心地も抜群です。暗証番号式の鍵付きドアで、この部屋の滞在者しか入れないようになっていますので、女性もセキュリティ面を心配することなく滞在できます。
このほか、男女混合の「ミックスドミトリー」、友人や家族3〜4名でシェアできる「スモールドミトリー」、外国人に人気の畳を敷いた「和室ドミトリー」などがあります。
写真:野水 綾乃
地図を見るドミトリーに泊まるのは少し落ち着かない、という人のために、プライベートな個室も用意されています。ダブルベッドと小さな洋服ラックがあるだけのシンプルな造りで、シングルでも3000円台から利用できます。
格安で泊まれる分、歯ブラシやタオルなどのアメニティは有料、部屋着なども備え付けていませんので必要なものは持参しましょう。
バスルームとトイレは共用ですが、男女で分かれていて、数も十分に用意されています。バスルームにはシャンプー、ボディーソープをセット。
写真:野水 綾乃
地図を見るダイニングでは朝7時からモーニングがいただけます。和と洋の定食から選べ、どちらも500円〜。宿泊者以外も終日利用できますので、朝ごはんだけふらりと食べに来るのもおすすめ。
和定食のメインは、旦過市場のお豆腐屋さんで仕入れた「がんもどき」に鶏ひき肉をサンドした煮物。ダシがじんわりと染みていて、ヘルシーだけど食べ応えがあります。
洋定食のサンドイッチには、小倉では知らない人がいない老舗のパン屋さん「シロヤ」のパンが使われています。市場から仕入れる食材によってメニューは不定期で変わりますが、食を通して地元を知れるのはいいですね。
写真:野水 綾乃
地図を見るタンガテーブルの傍らを流れる神嶽川を渡るとすぐにある「旦過市場」は、大正時代から100年以上続く歴史ある市場です。200軒を超える店が軒を連ね、魚や肉、青果など新鮮な食材が並ぶほか、すぐに食べられるお惣菜も揃っています。市場で見つけた食材を持ち帰り、タンガテーブルの専用キッチンで料理を楽しむのもいいですね。
タンガテーブルは、小倉の街の中心にありますので、どこへ行くにも徒歩10分くらい。小倉城周辺を散策したり、活気あふれるアーケード街をお土産探ししながら歩くのも楽しいですよ。
レトロな街並みが美しい門司港レトロへは、小倉駅から電車で約15分。屋台めぐりが楽しい博多へは、小倉駅から新幹線で約15分。日本一の湧出量・源泉数を誇る大分県の別府温泉をはじめ、佐賀や熊本へも新幹線や特急で1時間程度で行くことができます。格安で泊まれてアクセスも良好なタンガテーブルを拠点に、九州の旅をもっと楽しみましょう。
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この記事を書いたナビゲーター
野水 綾乃
温泉と旅をテーマに雑誌などで記事を書いているライターです。その土地のものがたりや空気感が伝わる文章を心がけています。現在は故郷の栃木を拠点にしていて、全国の温泉地を行き来する日々。栃木の温泉宿や魅力的…
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