写真:沢木 慎太郎
地図を見る紀伊半島の真ん中に奈良県天川村はあります。山深い里は、修験者たちの聖地であり、パワースポット「天河大弁財天社(天河神社)」は有名。家族で自然にふれたい方に絶対おすすめの観光スポットです。
おすすめは「みたらい(御手洗)渓谷」。深いエメラルドグリーンに輝く清流が美しく、大自然の恵みに、ほっと心が安らぎます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る頑張るパパやママがしてあげたいのが、子どもたちに人気のハイキング。「天川村川合バス停」から、絶景スポットの「みたらいの滝」を経て、「洞川(どろがわ)温泉」まで約7.4キロ(約2時間15分)のハイキングコースがあります。
初心者の方も手軽に楽しめる散策コース。美しい渓谷を形づくる絶壁や巨大な岩、大小の滝、深い淵。変化に富んだ美しい自然にふれあうことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「みたらいの滝」は絶景スポット。川合バス停から国道309号線を進んでいくと、「レストランみたらい」があり、小さな有料駐車場が整備(手前の「北角」に広めの有料駐車場「御手洗駐車場」あり)。
吊り橋とエメラルドグリーンの美しい淵を眺めていると、本当に心が休まります。天川村の大自然に、子どもたちも、ママも大満足!パパも癒されること間違いなし、ですね。
※ご注意
天川村では、条例により、河川敷など公共の場所でのバーベキューは全村で禁止。バーベキューは私有地(キャンプ場など)に限られています。
公共の場所の川遊びは執筆時点では禁止ではありませんが、路上駐車やマナーが問題となっており、ケガや事故が多くなっているので注意が必要です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るただ、難点なのが夏休みやゴールデン・シルバーウイーク、新緑や紅葉が美しいベストシーズンになると、天川村は混みあうこと必至。そこで、「みたらい渓谷」で超穴場の観光スポットが「観音峯登山口休憩所」。写真上に見える吊り橋のすぐ左側に駐車場があり、近くでもご覧のような美しい自然や渓流を見ることができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「観音峯登山口休憩所」へは、川合バス停から国道309号線ではなく、洞川温泉街へと向かう県道21号線へと進みましょう。虹トンネルを出ると、すぐ右手に見えるのが「観音峯登山口休憩所」。道幅が広く、縦列駐車がキライなママも運転はラクラク。休憩所には清潔なトイレや無料駐車場があり、パパにもうれしい。何よりも、深い緑、キレイな川、空気に癒されます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「観音峯登山口休憩所」から「みたらいの滝(レストランみたらい)」まで約1.8キロ(約40分)のハイキングコースがあります。美しい新緑や紅葉を眺めながらプチハイキングをしたい方に絶対おすすめのコース。
また、観音峯登山口休憩所」から、観音峯展望台(1347メートル)まで、約2.3キロ(約90分)のハイキングコースも。比較的手軽に登れるので、ファミリーにもおすすめの登山コースです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る子どもたちが大喜びするのは、観光用としては日本中でおそらく天川村しかない新型トロッコ列車(写真)。すべてが外気にさらされ、なんじゃこりゃ!
写真:沢木 慎太郎
地図を見る森林作業に使う簡易モノレールを観光用に使っているのですが、実は大人も童心にかえって大喜び。美しい緑の山中へと登っていきます。この先にあるのは、天川村の超穴場観光スポットの「五代松鍾乳洞(ごよまつしょうにゅうどう)」。
7分ほど山道を歩いて行くことができますが、木こり列車でアクセスする方が楽しくておすすめ。トロッコの本数が少なく、定員4席の人気アトラクション。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るトロッコの終点にあるのが、五代松さんという方が発見した「五代松鍾乳洞」。意外なほどに奥行きがあり、表情豊かな自然の神秘を楽しむことができます。鍾乳洞といえば、日本では「秋芳洞(あきよしどう)」や「龍泉洞(りゅうせんどう)」が有名。「五代松鍾乳洞」は全国的な知名度はないものの、ご家族で十分に楽しい洞窟探検を体験することができます。
トロッコの駅前には、30台ほどの駐車場スペースも。ここは、「名水百選」にも選ばれている“神の水”「ごろごろ水」の採水場になっています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ごろごろ水」は、修験道の開祖、役行者(役小角)が天川村を訪れ、岩を流れる清水がごろごろという音を鳴り響かせていたことから名づけられたものです。トロッコ駅のすぐ近くに名前の由来となった石清水が流れ、ご覧のような水がめを見ることができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る天川村の観光スポットといえば、秘湯の「洞川温泉(どろがわおんせん)」。今でも女人禁制の修行の山「大峯山(三上ヶ岳)」への登山口となる場所で、レトロな木造の温泉旅館街を見ることができます。弱アルカリ性単純温泉で、疲れをとる効果もお肌がつるつるになる「美人の湯」は、外で遊んで疲れたママのお肌にうれしい。
洞川温泉郷には、「洞川温泉センター」「天の川温泉センター」「みずはの湯」といった日帰り温泉もあるので、ハイキングの疲れをここで癒してみてはいかがでしょうか?
※各温泉の場所や営業時間、料金などについては、リンクに張り付けた天川村役場の公式サイトを参照して下さい。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「龍泉寺」も、洞川温泉でおすすめの観光スポット。修験者たちが「清めの水」として信仰する湧き水が流れています。このお寺には、哀しくも美しい親子愛を感じさせる伝説が。お寺には、“龍の口”(写真)と呼ばれる泉があり、こんこんと湧き出る水に癒されます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る天川村まで観光で来られたなら、パワースポットの「天河神社」にお参りされてはいかがでしょうか?芸能人やタレントも多く訪れ、男性デュオグループ「KinKi Kids」のメンバーで、歌手で俳優の堂本剛さんもその一人。堂本さんは天河神社にお参りし、スランプから抜け出して名曲を作るなど、そのパワーは確かなもの。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る天河神社のパワーの源泉が「五十鈴(いすず)」。特徴的な3つの鈴がひとつに合わさった神器で、天河神社の拝殿の鈴がこの形をしています。3つの鈴には、それぞれに「いくむすび」「たるむすび」「たまめむすび」という意味があり、これが一つに合わさることで“みむすびの精神”を表しています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る天河神社では、五十鈴をかたどったお守りがあり、天河神社ならではの縁起もの。天川村のお土産におすすめです。天河神社は、魂が調和し、本来あるべき状態に戻り、新たな活力が沸いてくる神聖な場所とされています。
行楽シーズンの天川村は、クルマで大渋滞。駐車場を確保するには早朝に出発する必要があります。しかし、人々が帰っていく夕方に天川村を訪れ、あらかじめ予約したオートキャンプ場やコテージでコスパ抜群で楽しく泊まり、川遊びやバーベキュー、魚釣り、プールなどを楽しみ、翌朝に「みたらい渓谷」を訪ねるのもおすすめです。
本文でご紹介した龍泉寺には、こんな伝説があります。龍泉寺の近くに仲のいい夫婦が暮らし、子宝にも恵まれたのですが、妻は白蛇の化身。本当の姿を見られ、夫から去っていく白蛇ですが、子どもがお腹を空かせないように自分の片目を与えます。子どもはお母さんの目を舐めて育ちますが、舐めつくし、お腹を空かせます。
すると、龍泉寺の“龍の口”から白蛇が現れ、もう片方の目を夫に渡し、「もう二人の姿を見ることができないので、朝夕にお寺の鐘を鳴らしてください。その音を聞いて、二人のことを思い出します」と告げて去っていきます。
親子の愛の深さを感じさせる伝説。そんな不思議な癒しのパワースポット「天川村」を訪れ、ご家族やカップル、友だち同士、ひとり歩きと、さまざまな楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか?
なお、「トロッコ列車」や「天河神社」など、天川村の観光スポットについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は、天川村観光案内と併せて関連MEMOのリンクからのぞいてみて下さい。
2020年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/11更新)
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