世界的な建築家・安藤忠雄氏が設計した「水の教会」は北海道・星野リゾート トマムの敷地内にあります。安藤氏らしいコンクリートや鉄筋、ガラスを使った現代的な建築とトマムの自然とが一体になった「水の教会」は訪れる日時、天気、季節によって全く違う表情、ドラマチックな自然を映しだします。
「水の教会」は、結婚式で使用するため、通常立ち入ることはできません。ですが、式と式の間、一般見学ができる時間帯があります。季節によって見学可能時間が違うため、訪れる場合は注意が必要。
2017年シーズンは、朝、昼、夜の見学がそれぞれ開催。詳細はHPやリゾート内で確認して訪れましょう。
写真:ろぼたん
地図を見る教会建築として計算しつくされた「水の教会」は、ホテルより教会へ向かう路から演出が始まっています。自然の中を歩いていく道のりは、生活の喧騒から離れ、五感が刺激されていく北海道トマムの地だからこそできた仕掛け。
教会の中だけでなく、スロープ、階段、教会へ行くまでの道のりも北海道の自然を味わえるようになっています。
水の流れる音、鳥の鳴き声、緑の芝生と白樺並木を通り抜けていく風。リゾート内でも隔絶された別世界のような空間に建設された「水の教会」。やっと見えた外観は、教会らしからぬ現代的建築。美術館のような雰囲気すら感じるかもしれません。
提供元:星野リゾート トマム
http://www.snowtomamu.jp/summer/光、風、水、季節や北海道の自然を映しだしている「水の教会」。教会という限られた空間の中に入ると、余計な情報がシャットアウトされ、静寂に包まれていきます。
時間と季節のみならず、その日の天気や気温などによって受ける印象が違う「水の教会」。
一期一会の出逢いを感じずにはいられない場所です。
写真:ろぼたん
地図を見る教会の中は華美な装飾を排除したシンプルな構造です。祭壇前の大きなクロスのある壁面(窓)のガラス扉は、全てがオープンに仕掛けが。すると、教会と自然との境界が消え、一体となるのを感じることでしょう。水の流れる音や鳥のさえずりに静けさを、教会という限られた空間に差し込む光に自然の雄大さを。際立つ美しさのなんと豊かなことか。
この教会の祭壇は正面を流れる川の「水」。まるで、自分の心を映しだす鏡のような水は、静かに清らかに絶え間なく流れているのです。
雪のため冬になると窓は開きませんが、真っ白な雪景色にキャンドルが灯された日は幻想的という言葉がぴったり。
写真:ろぼたん
地図を見るこの教会で、しんしんと積もる雪に触れると心も純粋になっていくような感覚になるかもしれません。それほど静かで幻想的な場所なのです。
冬の最も寒い季節、1月中旬〜2月の中旬までの約1か月間だけ現れる「氷の教会」。
全てが雪と氷で包まれる、世界でひとつだけの教会です。
写真:ろぼたん
地図を見る光によって青く浮かび上がる教会も、氷そのものをよく見ると、透き通っており、クリスタルのように輝いています。純度の高い氷は、光を反射させアイスブルーに見えるのです。美しい光と氷に包まれた教会。マイナス30度になることもある寒さが生み出す幻想空間です。
写真:ろぼたん
地図を見る内部は網目のような三角の模様が見えますが、実は1枚の氷で造られたもの。祭壇や列席者のイスももちろん氷でできています。夜が近づくにつれ、青さが増していき、表情を変える「氷の教会」。自然を映しだすのは「水の教会」も「氷の教会」も同じですが、それぞれに、独特の凛とした緊張感のある美しさがあります。
写真:ろぼたん
地図を見る「水の教会」の朝の見学を訪れる場合、「雲海テラス」見学後、散策路を通って訪れるといった予定を組むことが可能。爽やかな早朝、トマムの大自然を眺めて心地よい散策ができますよ。
夜の見学をするなら、夜ご飯をどこで何時にとるのかも考えておきたいところ。最も教会に近いレストランは「ビュッフェダイニング hal -ハル-」。他のレストランを利用する場合は、移動時間に余裕をもって予定を組むのがおすすめです。
写真:ろぼたん
地図を見る「氷の教会」は「アイスヴィレッジ」の中にできるシンボル的な教会。「アイスヴィレッジ」には、氷や雪の世界を満喫できる様々なお店や氷のホテルなどができ、冬だけの特別な体験ができます。氷点下の寒さに負けない服装で訪れることをお忘れなく。
見学だけでも訪れたくなる「水の教会」と「氷の教会」。圧倒的な美と静寂の世界は、そこに佇むだけで心が洗われるような神秘性を感じるはずです。同じ星野リゾート トマムの教会でも、受ける印象は訪れる時間や季節によって全く違うはず。どちらも無料で見学ができます。見学可能な日時は毎年異なりますので、公式HPでご確認ください。
自然の美しさが肌で感じられる2つの教会。いつ訪れても新しい発見のある教会です。
この記事を書いたナビゲーター
ろぼたん
身近な美味しいグルメから異国の絶景まで魅力がつきない旅の目的やスタイルは様々。平日のOLは、週末や連休、前後に有給休暇をプラスした週末の旅人に。限られた時間をやりくりしてココロと身体をハッピーにする夫…
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