写真:沢木 慎太郎
地図を見る紀伊半島のほぼ中央に位置する奈良県天川村。“近畿の屋根”と呼ばれる大峰山脈が連なる深山幽谷です。写真は、天河神社の奥宮がある弥山山頂ですが、人里離れた山奥は、古くから修行者たちの修行の場です。
大峯山や吉野、熊野三山、高野山などの霊場を結ぶ巡礼の道は、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録されています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る修行の山「大峯山」への登山口に位置するのが、秘境温泉の「洞川温泉」。標高約800メートルの冷涼な山里にある小さな温泉旅館街です。お肌がつるつるになる“美人の湯”で知られ、風情ある木造旅館が魅力的。
近くには、芸能の神としても知られる「天河大弁財天社(天河神社)」があり、多くのタレントやミュージシャンも参拝しているパワースポット。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「洞川温泉」の外れにあるのが、奈良の名水「ごろごろ水」の採水場。「ごろごろ茶屋」というカフェがあり、30台ほどの駐車場スペースが整備されています。この駐車場の真向かいにあるのが、どこの遊園地にも、ディズニーランドにもない、新感覚のトロッコ列車。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るそれでは、新感覚のトロッコ列車をご案内しましょう。こちらが、トロッコ列車の駅「しあわせ行き」「五代松鍾乳洞行き」です。奈良県天川村には、“五代松さん”という方が発見した「五代松鍾乳洞(ごよまつしょうにゅうどう)」があり、この鍾乳洞の入り口まで往復できる乗り物が「五代松モノレール」。なんだか、小屋みたいな駅ですが、中に入ってみましょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る中に入ってみると、これは小屋です。完全なる小屋。そして、こちらが「五代松モノレール」。トロッコというのは土砂などを運ぶ手押し車のことで、観光用に走らせた列車が「トロッコ列車」です。一本のレールの上を走るのがモノレール。ですが、「五代松モノレール」は、どう見ても森林作業に使う簡易モノレールです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは、「五代松モノレール」運転席。無人島を開拓する人気バラエティー番組「ザ! 鉄腕! DASH!!」のロケ地に来たような新鮮な気分を、あなた方は奈良県天川村で味わうことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るそれでは、山の中腹にある「五代松鍾乳洞」へGo!安全のためのヘルメットをかぶり、うっそうと木々が茂る山奥へ。スピードは、お客さんの様子を見て、調節してくれます。ただ、乗車席は4席しかないので、パパやママが小さなお子さんをひざのうえに乗せることも。なんだか、よくわからないけれども、わくわくします。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る急斜面を登っていくのですが、車体の上半分どころが、体中すべてが外気にさらされ、この新感覚は黒部峡谷や京都・嵯峨野などで人気のトロッコ列車では味わえません。仕事用に使うモノレールを、そのまま観光用に使うなんて!ウォルト・ディズニーも思いつかないアイデア。最高に気分がいいです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る帰りは、Uターンではなく、バックのまま帰っていくので、さらに驚き。子どもはもちろんですが、一番楽しんでいるのは大人です。
その昔、NHKでさまざまな職業を紹介する小学生向けの番組「はたらくおじさん」というのがありましたが、森林現場で働くおじさんの気持ちがよく理解できる新感覚トロッコ。就活中の学生さんが乗れば、このまま林道作業員になりたいと思う人もいらっしゃるのではないでしょうか?
写真:沢木 慎太郎
地図を見るすがすがしい森の香りを楽しみ、トロッコで山を登っていくと、そこは「五代松鍾乳洞」の入り口。受け付けで入場料を支払うと、安全のためのヘルメットも貸してもらえます。では、奈良県天川村の鍾乳洞へと入って行きましょう。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る鍾乳洞といえば、日本では「秋芳洞(あきよしどう)」や「龍泉洞(りゅうせんどう)」が有名です。奈良県天川村の「五代松鍾乳洞」は全国的な知名度がなく、小さな鍾乳洞かと思ったら意外と広く、神秘的で美しい。写真は、まるでゾウの正面を見ているかのようで、“ゾウの鼻”という名前の鍾乳石です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは、“千成ひょうたん”という名前の鍾乳石。豊臣秀吉が旗印とした「千成ひょうたん」のような奇怪な姿をした岩も楽しむことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「五代松鍾乳洞」は、200メートルほどの鍾乳洞ですが、実に表情豊かな自然の神秘を見ることができます。こちらは、「白龍の滝」と呼ばれる鍾乳石。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る出口にあるのが、写真の「鷲の大鍾乳石」です。この小さな地底探検ツアーは、子どもたちにもおすすめ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るおそらく日本中の、どこの遊園地にも、あの東京ディズニーランドにもない、スリル満点で楽しく極めて合理的な奈良県天川村の「トロッコ列車」に乗り、神秘的な鍾乳洞を探検したら、川遊びはいかがでしょうか?「洞川温泉」の近くには、「みたらい渓谷」と呼ばれる渓谷があり、美しい清流を楽しむことができます。渓谷沿いには遊歩道も整備され、ハイキングもおすすめ。
多くのオートキャンプ場やコテージも整備されている奈良県天川村。日帰り温泉のほか、観光スポットも意外に多く、ファミリーで、カップルで、友だち同士で自然を満喫できる旅を楽しまれてはいかがでしょうか?このゴールデンウイーク、夏休みは、神秘的な奈良県天川村へ遊びに行きましょう。
「五代松モノレール」をご紹介しましたが、駅から鍾乳洞へは山道を歩いて7分ほどで行くことができます。一方、近くにある「面不動鍾乳洞(めんふどうしょうにゅうどう)」でもトロッコ列車を楽しむことができますよ。
大阪からクルマで、2時間ほどで行くことができる奈良県天川村。車でのアクセスも便利で、「みたらい渓谷」での川遊びやハイキング、「洞川温泉センター」といった日帰り温泉もある癒しの里です。春の新緑、夏は避暑、秋は紅葉が楽しめるので、ぜひお出かけされてみてはいかがでしょうか?
なお、「五代松モノレール」の利用内容や洞川温泉については、奈良県天川村の観光スポットをご紹介する記事とともに別途、まとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
この記事の関連MEMO
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(2024/3/19更新)
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