写真:ShinYah シンヤ
地図を見る飛騨大鍾乳洞の入口前広場では、巨大な鉄鍋が観光客を迎えています。これは「日本一宿儺鍋」と言って、高山市丹生川地区で毎年秋に行われている「飛騨にゅうかわ宿儺まつり」で使用されていたものですが、老朽化に伴い役目を終了し、この場所に展示されています。
この祭は、飛騨地方に伝わる「両面宿儺(りょうめんすくな)」という異形の鬼神をモチーフにした伝説を偲び行われているもので、祭では日本一大きい直径6.1メートルの鉄鍋で地元原産の食材を炊き、来訪者に振舞われます。展示されている鍋の足元には日付の入った「飛騨大鍾乳洞」のネームプレートが備え付けられているので、ここで記念撮影をするにはピッタリです。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見るこの鍾乳洞は標高900メートルの位置にあって、日本一標高の高い鍾乳洞となっています。その為、洞窟内の気温は夏12度、冬8度と、数ある鍾乳洞と比べても気温が低く、ヒンヤリとした洞窟内では薄着だと肌寒く感じられる事でしょう。
また観光洞は「第1洞」から「第3洞」までの3層に分かれていて、入口から出口に向かって幾つもの上り坂や階段を上がって行きます。特に最終エリアとなる第3洞は、急な階段が続き登山を思わせる様なルートが待ち受けていますが、その手前で外へと退避出来る出口も用意されているので、体力に自信の無い方でも安心です。
しかしこの洞窟は入口から奥へ進むに連れて、より鋭く切り立った壁面など迫力のある光景が見られますので、是非ともラストまでチャレンジして頂きたいと思います。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る飛騨大鍾乳洞は、800メートルの観光洞および1000メートルもの未開発部分を持つ大規模な鍾乳洞です。洞窟内には鋭く切り立った断層や起伏の激しいアップダウンが随所に見られ、探検者たちの冒険心をくすぐります。
また赤や青、緑など多彩なカラーのライトアップも必見!石筍の隙間から怪しげに光を放つ所もあれば、大空間を照らして美しく幻想的な景観を作り出している所もあり、見る者を異世界へと誘ってくれます。
写真:ShinYah シンヤ
地図を見る洞窟内にはサンゴから形成された石灰岩など、ここが太古の昔海の中にあった事の証を見る事が出来ます。
およそ2億5千万年前まで海の中にあった飛騨地方は、その後の地殻変動によって隆起し現在の北アルプスを形成、やがて山肌が雨によって削られ、その地下に現在の鍾乳洞が出来上がったと言われています。その為、海中時代の名残としてサンゴやフズリナなどの原生生物から出来た石灰岩を、鍾乳洞の中に多く見る事ができます。
飛騨大鍾乳洞の見所は、洞窟内に限りません。先述した「日本一宿儺鍋」の他、鍾乳洞の受付がある所には1000点もの美術品が展示された「大橋コレクション館」があり、飛騨大鍾乳洞の発見者である故 大橋外吉氏の収集した貴重な品の数々を見る事が出来ます。中でも2007年に盗難被害に遭って翌年に戻って来た2億円相当の「金塊」は必見!量・質ともに充実した美術展となっています。
飛騨大鍾乳洞は大都市から離れた山中の秘境にありますが、高山清見道路の高山ICから車で約20分と比較的アクセスは良好です。
標高日本一を誇る大迫力の飛騨大鍾乳洞へ、皆さんも是非訪れてみて下さい。
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(2024/10/13更新)
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