ロドリゲス・アコスタ財団 〜グラナダで唯一無二のカルメン体験!〜

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ロドリゲス・アコスタ財団 〜グラナダで唯一無二のカルメン体験!〜

ロドリゲス・アコスタ財団 〜グラナダで唯一無二のカルメン体験!〜

更新日:2017/11/21 17:21

みな きむのプロフィール写真 みな きむ スペイン・グラナダの日本人向け代理店勤務

スペイン南部のアンダルシア州グラナダ。グラナダと言えばアルハンブラ。でもアルハンブラだけを見に来るのでは、実はとっても勿体ない。
今回はグラナダで唯一無二の不思議な白い建物、ロドリゲス・アコスタ財団のカルメン(Carmen de la Fundacion Rodríguez-Acosta)を紹介します。

グラナダの高台にそびえる、知られざる行かなくては勿体ないナンバーワン!!

グラナダの高台にそびえる、知られざる行かなくては勿体ないナンバーワン!!

写真:みな きむ

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アルハンブラ宮殿のすぐ近くのレアレホ地区にある、形はアルハンブラに何だか似ている白い建物。アルハンブラのアルカサバから見ると、「何だろう、あの白い建物?」と気になる方もいるのでは?

アルハンブラ・パラス・ホテルからベルメハスの塔につながる細い1本道を行くとこのロドリゲス・アコスタ財団のカルメンがあります。(以下カルメン・ブランコ)しかし扉がピッチリ閉まっている上に入り口もどこだか分かりにくいので、全く気にもされず素通りされているだろうと思われます。

グラナダの高台にそびえる、知られざる行かなくては勿体ないナンバーワン!!

写真:みな きむ

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マウロールの丘に建てられたこのカルメン・ブランコ。急斜面を上手に利用してあり、段々畑式にいくつもの庭園が次々に現れて来ます。

こちらの入場はガイドツアーのみですが(英語有り)詳しく説明してくれますし、たとえ全て分からなくても写真好きの好奇心旺盛な旅行者ならほぼ間違いなく気に入ると思います。

グラナダでよく目にする「カルメン」って何??

グラナダでよく目にする「カルメン」って何??

写真:みな きむ

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さて、グラナダでよく目にし、耳にする「カルメン」という言葉。
言わずと知れた女性の名前でもありますが、グラナダではある住居形態を指します。たいていは白くて高い塀に囲まれ外からは中は見えませんが、内側にはパティオと呼ばれる中庭があり、フルーツの木や花々、噴水などがある気持ちのいい建物です。

多くのカルメンは色とりどりの花が咲き乱れ、カラフルで可愛らしいのですが、このカルメン・ブランコ(ブランコは白という意味)はちょっと違います。
パリの雰囲気を醸し出すようなシックで大人っぽいカルメンで名前のとおり色はコンクリートの白と木の緑のみ。中には様々な庭があり、彫刻などが設置されています。
高台にあるので、眼下にグラナダが一望できるのも素敵です。

誰がこんな不思議な建物を??

誰がこんな不思議な建物を??

写真:みな きむ

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このカルメンを建てたのは、19〜20世紀に活躍したグラナダの富裕家族出身の画家、ホセ・マリア・ロドリゲス・アコスタ。

画家としての危機が訪れたのを機に旅に出て、その後彼の画家としてのスタイルは変わわりました。トラディショナルな絵を描く画家だったのが、アール・デコ、キュービズムなどの空気を吸い、自分の画家としてのスタイルは遅れていると気付き、一気に斬新なスタイルに変わったのです。

誰がこんな不思議な建物を??

写真:みな きむ

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帰国後に旅で集めた色んなものを使って、自身のインスピレーションを得るためのスタジオとしてこのカルメン・ブランコを約15年かけて建てました。こんな豪勢な建物なのにここに住んだことはないのです。

住むことを前提として建てられていないので、とにかく自由。そして建築様式も様々な時代のフュージョン。アラブ建築風のコンクリート造り、そこにギリシア風、ローマ風、アールデコなどが混ざり、さらに旅先から持ち帰った色々な彫刻やさらには修道女のお墓まで。
規模が違いますよね・・・でもその自由さ故の、唯一無二なんですね。実は彼、日本にも旅行に来ているんですよ。

圧巻は様々な庭、地下通路、そして彼のコレクションを集めた図書館

このカルメン・ブランコで注目すべきは、様々な庭や迷路状の地下通路、そして彼のコレクションを集めた図書館。またカルメン・ブランコ内にはゴメス・モレノという考古学者・歴史家の個人コレクションを納めた博物館もあります。ただこの2人、個人的接点はありません。

図書館には彼がいろんな旅行先から持ち帰ったものが収められています。中には日本やアジアのものもありますよ。(図書館は2017年11月現在、未だ修復中なので中には入れません。)

数ある庭の中でも特に注目すべきは「バコの庭」と「ビーナスのパティオ」。
「バコの庭」は最初に見る庭ですが、上から見ると糸杉の木によって教会のように十字架の形に設計されていて、十字架の頂点の位置にバコの像があります。

「バコの庭」は男性性、「ビーナスのパティオ」は女性性を表し、建物をはさんで対の位置にあります。バコの像は男性性の象徴といいながら、なぜか男性パーツがありません。多くの訪問者がなぜか原因を知りたがるようですが、この像を購入したときから欠けていたようです。

圧巻は様々な庭、地下通路、そして彼のコレクションを集めた図書館

写真:みな きむ

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圧巻は様々な庭、地下通路、そして彼のコレクションを集めた図書館

写真:みな きむ

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最後に地下通路!一見、地下通路なんてあると思えないのですが、実はコレ、たまたま画家ホセ・マリア・ロドリゲス・アコスタ(以下画家)が見つけて、地下通路内に独自のデコレーションを加え、スピリチュアルを得る場所として利用していたようです。オリジナルはイスラム統治時代のものだといわれていますが、アルハンブラ宮殿のすぐ傍に立地しているということからも納得ですね。

この地下通路、閉所恐怖症の人は入らなくて大丈夫。ガイドがちゃんと聞いてくれます。また迷路のようなそれぞれの通路は、迷子にならないようにちゃんと行き止まりになっているのでご安心を。

圧巻は様々な庭、地下通路、そして彼のコレクションを集めた図書館

写真:みな きむ

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ところで、画家は結婚したことはないのですが、愛人と呼ばれる人はいました。当時のスペインでは決して許されることではなかったのですが、彼女が住んでた家は実はこのカルメン・ブランコのすぐ横。そことはこの地下通路でつながっているのです。人目につかず会いにいける。ちょっとロマンチックですね。
そしてその愛人宅につながる地上の道。日本人なら伏見稲荷大社の鳥居の道を思い出すのではないか、と思います。

いかがでしたか?最後に・・・

いかがでしたか?最後に・・・

写真:みな きむ

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こんな建物を建てた人の絵が見てみたい、と思うのは当然のこと。
でも残念ながら、気になる画家本人の作品はここには置かれていません。未完成のものは図書館にありますが、完成品がないのは画家がそう希望したからです。

カルメン・ブランコを訪れた後は、レアレホ地区を散歩するのはいかがでしょう?
アルバイシン地区とはまた違うグラナダを楽しめますよ。
レアレホ地区の中心、カンポ・デル・プリンシペ広場からは、今訪れてきたばかりのカルメン・ブランコを下から眺められますし、ここにはバルが集中してますのでちょっと一休みしてもいいですね。

いかがでしたか?最後に・・・

写真:みな きむ

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ロドリゲス・アコスタ財団のカルメンの基本情報

このカルメン・ブランコ、入場料は5ユーロで30分ごとにガイドツアーが行われています(出発は0分と30分)。アルハンブラとのコンビのチケット(18.03ユーロ)もありますので、ご希望であればオンラインでご購入を。
2017年10月より日曜日の午後(14:00〜)は無料となっています(ガイドツアー)。

チケットを購入する際はベルメハスの塔の近く、建物出口にあたるゴメス・モレノ博物館で行っています。(入り口は常に施錠されています)

住所:Callejón Niño del Rollo, 8, 18009 Granada
電話:0034-958-22-74-97
E-mail:contacto@fundacionrodriguezacosta.com

営業時間:
4/1-10/14(夏時間)10:00〜18:30
10/15-3/31(冬時間)10:00〜16:30
ガイドツアー所要時間:1時間15分〜1時間半

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/09/15−2017/11/05 訪問

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