写真:Happy ブンブン
地図を見る宿の進入路を上がっていくと「無雙庵枇杷」の母屋にたどり着きます。母屋は個室の食事処とロビーが有り、まずはここでチェックインの手続きです。お土産コーナーや高級オーディオに目が行ってしまいますが、注目は天井を支えている大きな梁、古民家を移築したという建物は旅館ではなかなかお目に掛かれない立派なものなのでお見逃しなく。
母屋の裏にはこの宿の所有する山があります。遊歩道が整備されていて、頂上までゆっくり歩いても15分足らずなので、時間があれば散策もお勧めです。旅館の名前になった枇杷やみかん、山菜、筍など季節の果物や野菜を自由に採ることも出来ます。
写真:Happy ブンブン
地図を見る離れタイプの客室は平屋建ての部屋が5部屋、二階建ての部屋が3部屋の合計8部屋で構成され、1階と2階に各4部屋ずつ建てられています。すべてのお部屋はモダンな和洋室で、2ベッドの畳のスペースが有りますが同じ部屋は一つもなく、それぞれ壁の色や家具、調度など違った趣の物になっています。行く度に新しい発見をする事が出来るのです。
基本食事は個室の食事処でいただきますが、部屋で食事をする事も出来ます。居間のスペースにあるテーブルには食事処と同様、昔ながらの囲炉裏が設置されています。有料になりますが、部屋から一歩も出たくないお籠り希望の方は部屋食がいいですね。
写真は2階にある平屋建ての「橙」です。8畳の和室と広々としたベッドルームの間取りのこの部屋は、蜜柑をイメージした橙色の壁が特徴です。この部屋の露天風呂は陶器の丸い湯船に狸の湯口が付いた可愛い造りのお風呂です。
写真:Happy ブンブン
地図を見る2つある貸切風呂は旅館の施設の中で一番高い場所にあります。眺望が良いばかりでなく地元の牛乳やラムネ等が冷蔵庫に用意されています。無料のサービスなのでぜひ利用して下さい。それぞれの露天風呂は岩の湯船の「天狗の瓢」もう一つは白御影石の「河童の誂」と違うお風呂が用意されています。チェックインの際に予約するシステムなので、お好きな方を予約して下さい。お勧めの時間はもちろん高台からの夕日が眺められる時間です。
源泉が二十四時間掛け流しの温泉の泉質は「塩化物泉」高血圧、婦人病、皮膚病などに効能があるといわれる銘湯です。22時以降は朝の8時まで予約制でなく、空いていればいつでも入れるシステムに変更されるので、時間を気にせずゆっくり浸かれます。
写真:Happy ブンブン
地図を見る居心地のいい「無雙庵枇杷」に初めて宿泊すると、どうしても他の部屋が気になります。1階の平屋建て3室は同じ間取りですが、テラスや露天風呂、部屋の調度品はすべて違います。同様に2階建ての部屋も一つとして同じ部屋はありません。リピーターが多いのも頷けますね。筆者のお勧めは平屋建てなら「筍」2階建てなら「茜」です。
写真はお勧めの「茜」ですが、大きな吹き抜けのある2階建てで、1階の客室には広いテラスと露天風呂、テラスの前には中庭もある贅沢なお部屋。テラスの傍らには枇杷の木があり、実の成る時期には部屋にいながら新鮮な枇杷を食べることも出来ます。露天風呂の湯口は人を馬鹿にしたような顔をしたカエルです。思わず笑ってしまう面白い顔ですよ。
写真:Happy ブンブン
地図を見る夕食は月替わりの創作懐石料理を約2時間かけていただきます。客室と同じ数の個室の食事処は古民家をイメージした造りです。部屋には掘り炬燵と囲炉裏があり、日本の懐かしい団欒を想像させてくれます。地元の素材をメインに出される料理は一品ずつ作り立てが運ばれます。アルコール類も豊富に用意されているので、お酒を飲みながらゆっくり時間をかけて食べるのがお勧めです。接客は若いスタッフに交じって女将も楽しい夕食を盛り上げてくれます。
写真はあまり紹介されていない朝食です。焼き立てが運ばれる干物はえぼ鯛、かます、金目鯛など数種類の中から選ぶ事が出来ます。お粥と御飯は選択するのではなく最初から両方出してくれるのもうれしいサービスですね。籠の中にはたくさんの小鉢が並べられ、見た目も楽しめる様に工夫されています。
山と海の両方を楽しむ事ができる森の入り江の離れ宿「無雙庵枇杷」。数ある伊豆のデザイナーズ旅館の中でも走りといえるこの宿は、2005年に大型旅館の並ぶ土肥温泉に建てられました。時を重ねる事によってますます洗練されたこの宿は今も輝きを少しも失っていません。大きなテラスの露天風呂に浸かり、海を眺めていると時間が経つのを忘れてしまいそうです。土肥温泉随一の高級旅館でゆっくり寛いでください。
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(2024/3/29更新)
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