マメ科の植物は昔から薬用として取り入れられてきたものが多いので、皆さんもご存知のものがあるかと思います。例えばカンゾウ（甘草）がありますが、「一條根」も同じくマメ科の植物です。台湾の離島金門の珠山村が産地の原生薬用植物です。「闊葉大豆」という名前ですが、掘り出すと根が一本でほとんど分かれていないことから「一條根」と一般的に言われています。昔からリウマチや関節痛に効くとして使われてきましたが、現在ではシップや軟膏、お茶などいろいろな薬に加工され、効能もいろいろあります。
「一條根」を扱うお店は「王大夫（おうたいふ）」以外にもありますが、「王大夫」は1855年に福建省からやって来た漢方のお医者さん王氏が一代目と言われている100年以上もの歴史のあるお店です。「王大夫」は、「一條根」の商品を専門に扱うお店で台湾では「一條根」の産地である金門のほかに台北、高雄にも店舗があります。台北には、敦化南路の誠品地下一階と復興南路の福華飯店向かいにお店があります。
中でも価格もお手頃でミニサイズもある「一條根軟膏」はお土産におススメする軟膏です。箱には金門の守護神「風獅爺」が描かれています。クリーム状の軟膏はスーッとするハッカの香りで、すりこむと肩こり、首の痛み、関節痛、腰痛などの緩和に効果があるだけでなく、乗り物酔い、虫に刺されたとき、こめかみに塗ると偏頭痛などにも効果があると言う万能薬なんです。大きいサイズは300元（日本円約1050円）、バラマキにもピッタリなミニサイズは60元（日本円約210円）です。
手を汚さずに直接肌に塗ることができるロールオンタイプ（300元）もあります。このタイプには、塗るだけで虫除けになるという抹草（ミソナオシ）が配合されているものとカモミールが配合されているものがあります。ハッカの香りが苦手な方には温和なカモミールがおススメ。香りもよく、オフィスで疲れた時に首や肩に塗るとすっきりします。
本格的に漢方シップで痛みをやわらげたい方、捻挫や打ち身などの外傷にはシップをおススメします。このシップ、10枚で680元（日本円約2380円）とお値段が少々高めですが、そのまま貼るのではなく、お好きなサイズに切って使うことができるので、10枚でも結構使い出があります。切った後は密封できる袋に入れて保存してくださいね。また、「王大夫」のシップには「一條根」と書いていないタイプもあり、お値段も安めですが、そちらには「一條根」エキスは入っていませんのでご注意を。
このほか「一條根養生草浴」という足湯用漢方入浴剤もあります。台湾のマッサージのお店に行くとまず漢方薬の入った足湯に入ることが多いですよね。足湯は、簡単にできて下半身の気の巡りが良くなる効果の高い方法で、冷え、ストレス、関節痛、不眠などに効果があります。この入浴剤があれば、自宅でも旅先のホテルでも手軽に漢方足湯ができます。二袋入って200元（日本円約700円）とお値段もお手頃でお土産にも喜ばれますよ。
今回ご紹介した物の他にも「一條根」のお茶やボディーソープ、シャンプー、顔のパックなども販売されています。香りも西洋のハーブが入ったものもあって、漢方の香りが強くない物もあり、漢方の香りが苦手な方にも使いやすいものがそろっています。台湾らしく、効果もある、お手頃なお土産、お店で是非チェックしてみてくださいね。
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(2024/4/19更新)
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