写真:Hiroko Oji
地図を見る三日月形をしたスイスのレマン湖は、周辺を葡萄畑に囲まれ、南側には夏でも真っ白の雪をいただいたフレンチアルプスの眺めを含め、碧い透き通った湖の風景が世界中の人から人気を集めている観光地。その西端のフランス領に突き出るように広がるのが、世界の国際機関が集まる国際都市ジュネーヴ(Geneve)です。ローヌ川が流れ出る湖畔には、たくさんのクルーザーやボートが浮かび、遊覧船の発着場があり、憩いの場ともなる公園が広がり、周辺をたくさんの人や車が行き交っています。
湖上で、140メートルもの高さまで水を噴き上げているのは、ジュネーヴのランドマークともいえる大噴水!迫力のある風景を作り出しています。噴き上げる時間帯や時期は一定でなく、冬季は時間が短縮され、気温が0度以下になった時には止まってしまいますが、1360馬力で吹き上げられる水の大柱を見られたら、一気に気分も盛り上がります。
写真:Hiroko Oji
地図を見る鉄道駅から、ホテルや様々なショップが入る建物が建ち並ぶ通りを抜けると湖畔沿いに出ます。湖に向かって右端に架かるモン・ブラン橋を渡ると、広々とした緑とお花の溢れる公園に繋がります。ここが「イギリス公園」!スイスの象徴とジュネーヴの象徴の2人の女神が並ぶ国家記念碑や花時計、像、円形の噴水、自然の木でできた東屋のようなモニュメントなどが点在する芝生の上で、寝っ転がったり座り込んだり・・・。ここでの過ごし方は人それぞれ!プチトランが乗客を待つ姿を見せ、船着き場から遊覧船も出入りする賑やかな公園です。
イギリス公園から湖畔沿いに続くグランジュ公園やオーヴィヴ公園まで散策するのも、湖の上を渡ってくる風に吹かれて、気持ち良いひと時が過ごせてお薦めです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る旧市街の最も古い地区を通るオテル・ド・ヴィーユ通り。石畳の通り沿いには、ぎっしりと由緒ありそうな建物が建ち並び、国旗や州旗がたくさん掲げられています。市庁舎をはじめ、役所や行政機関、ギャラリーが並び、先に続くグラン・リュー通りには、博物館として公開されているルソーの生家、近くには石造りの地域歴史博物館であるMaisonn Tavelの丸い塔など、小さな博物館や美術館、ギャラリーがあるという豪華な一角です。
市庁舎の向かい、15世紀の穀物貯蔵所で、のち兵器庫として使われていた建物には、1階のアーケードのようなスペースに大・小の数台の大砲が展示されていて、後ろの壁画にはジュネーヴの3大事件が、色彩豊かなモザイクで描かれています。建物の外壁軒下には和解時の握手する軍服姿の人たちの様子が描かれており、興味ある建物となっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る旧市街の南側、市庁舎から南へ続く通りを進んで緑地帯から下って行くと、バスティオン公園が広がっています。ここはジュネーヴ大学の敷地で、トラムやバスの停留所のあるヌーヴ広場に面するオペラ座の向かいに、公園の正面入り口があります。入口にはチェスコートがあり、大きなチェスの駒を動かして遊ぶ人々の姿が微笑ましく、そばにはカフェがオープン。奥の中央はジュネーブ大学図書館があり、広々とした芝生の中央を並木道がまっすぐ延び、市民や観光客の憩いの場となっています。この敷地内の北側の壁に、長さ約100メートルの大きな壁像が設置されているのが「宗教改革記念碑」です。
宗教改革の中心となった人たちを記念して、カルヴァン生誕400年にあたる1909年から1917年にかけて造られたものです。中央の大きな4人の像は、左からファレル、カルヴァン、べーズ、ノックス。その左右にそれぞれ3人ずつ、宗教改革普及に貢献した人たちの像があり、間には普及にまつわるエピソードと共に、その様子をレリーフにしたものを見ることができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るジュネーヴでは、湖畔沿いや旧市街だけでも十分楽しめるのですが、さらに湖上を走る遊覧船で優雅に過ごすひとときもお勧めです。
モン・ブラン橋の袂から出る遊覧船に乗れば、湖畔の町、ニームやローザンヌ、フランス領のイヴォワールなどへお出かけすることもできます。列車やバスで移動すれば、時間も短縮でき、現地でゆっくり滞在を楽しめるのですが、ここはひとつ、湖上からの眺めをゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。湖畔に停留するクルーザーやボートだけでなく、湖上で浮かぶボートなどは絵になる眺め。さらに湖畔沿いに点在する緑の中のお花で溢れる小さな町並みを取り囲むブドウ畑、遠くは真っ白い雪を被ったフレンチアルプスのうっとりするような眺め。この眺めに加えて湖上を渡る風が爽やか!風に吹かれて優雅なひと時を過ごしてくださいね。
遊覧船には、カフェ・レストランもありますが、ワインを持ち込んで、甲板の座席を陣取り、お日様の下でカンパイするのも楽しいものですよ。
いかがでしたか?ここでは、ジュネーヴの旧市街や、レマン湖畔から湖上での観光についてご紹介しましたが、ホテル・レストラン・ショップなどは十分すぎるほど建ち並ぶ町でもあります。また、国連や赤十字の発祥の地でもあり、博愛主義の伝統が息づく平和の首都とも呼ばれている町。その中心となる国連機関などがあるONU地区へは、バスで簡単にアクセスできます。
ジュネーヴのホテルに滞在すると、市内の交通機関を無料で利用できるゲストカードが渡され、空港までも利用できます。物価の高いスイスにおいてはありがたい存在ですので、どうぞ有効にご利用くださいね。また、ユングフラウやマッターホルン、フランス領シャモニーでのモンブランなどアルプスの名峰をはじめ、フランスやスイスの代表的なリゾートへ簡単に足をのばせる、交通機関においても大変便利なジュネーヴ。滞在するにせよ、移動途中の立ち寄りにせよ、あなたならではの楽しみ方で過ごしてくださいね。
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(2024/12/4更新)
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