青森県北津軽郡鶴田町はその町名に由来する鶴を前面に出し、観光を推し進めています。髪の薄い人たちが「ツル多励ます会」を創り、頭に吸盤を付けて綱引きをする光景はTVなどで放映されました。また町章にも鶴を図案化するなどしています。
このような中で、津軽富士と言われる岩木山を湖面に映す津軽富士見湖(正式名称:廻堰大溜池/まわりせきおおためいけ)に橋を架ける話が持ち上がったのです。当初は景観を損なうなどの反対意見もありましたが、景観を損なわずしかもこの町名にふさわしい鶴をモチーフにした橋にしようとの意見から、平成6年7月に湖の南北を横切って途中には鶴の身体に見える大小の休憩所を置いた長さ300mの木製の3連太鼓橋が完成しました。これによって大きく羽を広げた鶴の姿が出来上がったのです。
「鶴の舞橋」は途中に大小の休憩所があり、湖面に影を映す岩木山をはじめとする周囲の素晴らしい景色をゆっくりと鑑賞することができるのです。
この「鶴の舞橋」は地元青森県産のひば材を、4LDKの住宅に換算すると約30棟分も使用して作られており、津軽富士見湖上を南北に架けられています。橋の北側にはタンチョウ鶴自然公園があり、南側の富士見湖パークにはピクニック広場や湖にダイブするかのような長いローラー滑り台、フィールドアスレチックなどの遊戯施設があり、またバーベキュー、ボート遊びや魚釣りなどもできるようになっています。そしてこの公園は春には弘前城に次ぐ桜の名所となるのです。
橋の北側には、頭に赤いベレー帽を載せたようなタンチョウ鶴を飼育しているタンチョウ鶴自然公園があり、冬には優雅なタンチョウ鶴の求愛の舞が訪れる観光客の目を楽しませてくれます。
「鶴の舞橋」のたもとから橋を見渡せば晴れた日には正面に津軽富士と呼ばれ、地元の人たちから「おやま」と親しまれている優雅な「岩木山」が湖面に影をくっきりと映し出しています。
この富士見湖には悲しい伝説があります。西暦1400年頃にこの地方を統治していた清水城の城主・間山之守忠勝が、隠里の太右衛門の娘・白上姫と出会い恋に落ちました。しかし間山之守忠勝はその後他の女性と結婚をしてしまい、白神姫は悲しみのあまり水中に身を投げて、白龍となって忠勝を苦しめた。というものです。
この「鶴の舞橋」は木製の橋としては日本一の長さを誇っております。そして北側にはタンチョウ鶴の自然公園もあることから鶴田町を長寿の町、そして「鶴の舞橋」を長寿のパワースポットとして訪れる方も数多く見受けられます。
また一般にはあまり知られていないようですが津軽富士見湖の正式名称である廻堰大溜池(まわりせきおおためいけ)の堰堤の総延長が4.2キロメートルもありこれも日本一の長さを誇っているのです。
「鶴の舞橋」を観光した後は五所川原に寄ってみるとよいでしょう。五所川原は太宰治の生家である「太宰治記念館斜陽館」のあるところです。また民謡好きには堪らない津軽三味線の歴史などが展示されている「津軽三味線会館」などがあります。
「ヤマトシジミ」で有名な十三湖へも足を延ばすことができます。
是非、十三湖畔の茶店で絶品の「シジミ汁」を味わってください。
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(2024/12/13更新)
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