だんごが空を飛んでくる!?岩手・厳美渓「郭公屋」の“空飛ぶだんご”

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だんごが空を飛んでくる!?岩手・厳美渓「郭公屋」の“空飛ぶだんご”

だんごが空を飛んでくる!?岩手・厳美渓「郭公屋」の“空飛ぶだんご”

更新日:2016/08/22 18:22

小宮 薫のプロフィール写真 小宮 薫 編集、ライター、コピーライター

全国に「だんごの名店」は多々ありますが、「空飛ぶだんご」をご存じでしょうか?空飛ぶだんごが味わえるのは、岩手県のJR一関駅からバスで約20分の厳美渓。栗駒山から一関市内へと流れる磐井川の浸食によって形成された自然の造形美が美しい渓谷です。渓谷の脇にある休憩所と対岸の茶屋をワイヤーでつなぎ、茶屋から軽快に飛んでくるのが「空飛ぶだんご」です。今では厳美渓名物として話題を集めています。

年間を通して大自然の景観美が楽しめる「厳美渓」

年間を通して大自然の景観美が楽しめる「厳美渓」

写真:小宮 薫

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大小さまざまの奇岩が続く変化に富んだ厳美渓のダイナミックな景観と、美しいエメラルドグリーンの水流、さらに川岸を彩る四季が奏でる美しい景色は、国の名勝天然記念物に指定されています。  

春には桜、夏には木々の緑、秋には紅葉、そして冬の雪景色と、約2キロメートに及ぶ渓谷では、四季折々の大自然が堪能できるのも魅力。また、川の流れが荒々しい上流に対して、下流ではゆったりとした深淵がみられるなど、変化に富んだ景観を楽しむこともできます。

そしてこの厳美渓に昔からあるお茶屋さんが「郭公屋」です。

厳美渓の渓谷の上を飛んでくる「三色だんご」!

厳美渓の渓谷の上を飛んでくる「三色だんご」!

写真:小宮 薫

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是非チェックしたいのが有名な「空飛ぶだんご」。「えっ?おだんごが空を飛ぶ?」と、驚かれる方も少なくないでしょう。この「空飛ぶだんご」は、渓谷の脇にある休憩所と対岸にあるお茶屋さんの「郭公屋」さんをワイヤーでつなぎ、休憩所脇にある専用の板を木槌でカンカンと叩いて合図を送ると、対岸にある茶屋のスタッフが注文の合図として受け取り、おだんごとお茶を桶に入れて渓谷の上を「飛ばして」くれるという実に画期的な販売システムです。

少し先にある橋を渡ればお店で食べることもできるのですが、渓谷の上に渡されたワイヤーを行き来する「おだんごとお茶」、そして「代金のお金」が入った桶が行ったり来たりする様子がとても面白くて楽しいと、「カンカン」と今日も板を打ち鳴らす観光客が絶えない厳美渓の人気スポットとなっています。

カンカンと板を鳴らして「空飛ぶだんご」を体験しよう!

カンカンと板を鳴らして「空飛ぶだんご」を体験しよう!

写真:小宮 薫

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この「空飛ぶだんご」の歴史は古く、なんでも100年以上前の創業時(明治40年頃)から「空を飛んでいた」のだそうです。

あいにくの雨模様でもお茶屋さんは営業しており、観光客が「カンカン!」と板を木槌で叩いて対岸に合図を送ると、その桶が対岸のお茶屋さんに向かってスルスルッと渓谷を渡っていきます。そしてほんの数分で、またまたロープ越しに(おだんごとお茶の入った)桶が渓谷の上をなかなかのスピードで飛んでくるのが見えます。

これぞ、まさに「空飛ぶだんご」!あっという間に「桶」は休憩所に到着。桶の中には中には三色だんご(400円)とお茶の入ったやかんが入っています。

観光客はおだんごとお茶を取り出し、代わりに代金を入れます。すると、また「スルスルっ」と桶はワイヤーを伝って対岸のお店へと帰っていくのです。いやはや、すごいですね、「空飛ぶだんご」!

注)システムが変わり、現在はお金を払った後におだんごとお茶(の入った桶)が飛んできます。

お店でいただく「ずんだと栗入りみたらしセット」も美味!

お店でいただく「ずんだと栗入りみたらしセット」も美味!

写真:小宮 薫

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「カンカン」と板を叩いて合図を送るのも楽しいのですが、季節の良いシーズン中は順番を待つことになるので、「空飛ぶだんご」の様子を見学した後は、橋を渡って、対岸にあるお店でゆっくりいただくのもオススメです。

2階建ての店内はエントランスで靴を脱ぐスタイルです。できれば見晴らしの良い渓谷側にあるオープンエアの窓際席でいただきましょう。

メニューは「ずんだと栗入りみたらしのセット」(860円)と「三色だんご」(こし餡、胡麻餡、みたらし)(390円/空飛ぶだんごはこのおだんごのみで400円)がメイン。お茶はセルフスタイルとなります。

店内でいただくおだんごにはお漬け物が添えられています。大きなずんだの横にある大きなみたらしは栗入り。一方の三色だんごはみたらし、黒胡麻、あんこ(こし餡)の三色です。「栗入りのみたらし」は季節の名物で、かなり美味しいのでオススメです。

お茶屋さんのある対岸からの景色もまた絶景!

お茶屋さんのある対岸からの景色もまた絶景!

写真:小宮 薫

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「おだんごとお茶」、そして「代金」が入った桶とワイヤーを操作しているのは、お茶屋さんの2階となります(時間がある時には見学も可能)。ですが、おだんごをいただいている1階のお席からでも対岸の様子はとてもよくわかります。

童心に返って楽しみたい方には特にオススメ!「空飛ぶだんご」

春には桜、夏には木々の緑、秋には紅葉、そして冬の雪景色と四季折々の渓谷美が楽しめる「厳美渓」を擁する一関は、岩手県南の玄関口として東北新幹線や東北自動車道などのアクセスも便利な交通の要所です。

また、一関や平泉周辺に暮らす人たちは一年に60回も以上もお餅をついて食べると言われているほど、お餅の文化が盛んな地域。100年以上も前から「空」を飛んできた厳美渓の「空飛ぶだんご」は、そのお餅好きの文化を「おだんご」の形で現代に伝え続ける、見て楽しく、食べて美味しい名物として知られています。

厳美渓散策の際には是非、セットで楽しみたい観光スポットとしてオススメします。童心に返って楽しみましょう!

掲載内容は執筆時点のものです。

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