絶滅寸前レトロ自販機!埼玉・行田「鉄剣タロー」は昭和があふれるディープスポット

絶滅寸前レトロ自販機!埼玉・行田「鉄剣タロー」は昭和があふれるディープスポット

更新日:2016/08/24 16:51

Benisei Rinkaのプロフィール写真 Benisei Rinka 子連れトラベラー、小江戸川越の魅力伝道師
埼玉県行田市は、映画「のぼうの城」のモデルになった「忍城」や、大型古墳が密集する「さきたま古墳公園」で有名です。それらからほど近い国道17号沿いに、今や絶滅寸前ともいえるレトロ自販機が並ぶ、オートレストラン「鉄剣タロー」があるんです。ここは、自販機以外にも“昭和”を感じさせるものがいっぱいな人気ディープスポット!
今回は、映画「TOKYO TRIBE」のロケ地でもある「鉄剣タロー」をご紹介します。

昭和マニアの聖地「鉄剣タロー」

昭和マニアの聖地「鉄剣タロー」

写真:Benisei Rinka

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埼玉県行田市にある24時間営業のオートレストラン「鉄剣タロー」は、映画「のぼうの城」で知られる「忍城(址)」から車で約5分の国道17号線沿いにあります。1988年にオープンし、最近ではまず見かけることのないような、昭和40年〜50年代の自販機が置かれています。道路沿いに広い駐車場、その奥には平屋建ての「レストラン ゲーム」と書かれた建物。ここがどういうところか何も知らない人が“偶然”訪れるというのは、まず考えにくいスポットです。しかも、夜になると店内はピンクのライトに照らされ、ますます怪しい!

しかし店内に入ると、無機質な外観からはあまり想像できない、小ぎれいな広々スペース。トラック運転手や昭和マニアがよく訪れると言われているのですが、意外にも“家族で訪れる”という方も少なくないようです。

心も体も温まる“アツアツ”メニュー

心も体も温まる“アツアツ”メニュー

写真:Benisei Rinka

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2016年8月現在、店内で利用できるレトロ自販機は「天ぷらうどん」「カップラーメン」「チーズバーガー」「トーストサンド」の4種類。どれも、お金を入れてから料理が出てくるまでは約1分!ビックリするくらいアツアツで、想像を超えるほどの“意外”なおいしさ。

写真の「天ぷらうどん(300円)」に乗っているかき揚げは、オーナーの手作りで、その日の食材の仕入れ状況によって、かき揚げの具は変わります。肉厚の「チーズバーガー(220円)」は、群馬県伊勢崎市の製造元から仕入れていて、これも手作りされたもの。アルミホイルに包まれて出てくる「トーストサンド(220円)」は、8枚切り食パンの間にハム&マスタードマヨネーズ...。これまた手作りで、シンプルな割にメチャクチャ美味しい!

自販機とはいえ、中から出てくるのは心も体も温まる「手作り」の商品ばかり...。そして、チーズバーガーやトーストサンドのパッケージには、きちんと「消費期限」が書かれていて、衛生管理もしっかりしているので安心して食べられますよ。

懐かしすぎる「アイドル麻雀放送局」も!レトロゲームマニアの聖地でもあった

懐かしすぎる「アイドル麻雀放送局」も!レトロゲームマニアの聖地でもあった

写真:Benisei Rinka

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鉄剣タローに入って左奥には、昔懐かしいレトロゲーム機が15台以上並んでいます。アイドル麻雀放送局、パズルボブル、堺正章の闘龍門、スペースインベーダー、1942など、昭和世代には懐かしすぎるゲームのラインナップ!ゲーム機のボタンも、画面に映る画像も、THE昭和!!「鉄剣タロー」は、昭和マニアの聖地であることに間違いないですね!

手書きの貼り紙に心温まる

手書きの貼り紙に心温まる

写真:Benisei Rinka

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店内には、いたるところにオーナー直筆の「貼り紙」。その内容は「うどんの食べ方」「箸のある場所」「うどんを片付ける場所」など、24時間営業の無人レストランであるはずなのに、田舎のおばさんが世話焼きしてくれているような雰囲気。店内には、故障してしまったアイスクリームの自販機もそのまま置かれているのですが、ただ「故障中」ではなく、「いつまで動いていたのか」とか「直せない理由」までも丁寧に書かれています。

そして、昭和のSNSといってもいいような「メッセージノート」も置かれていて、そこには「おいしかったー!またくるよ!」「千葉からきましたー!」「トーストサンドさいこー!」などのメッセージが多数。もう10冊近いノートがいっぱいになっているのですが、そこにもオーナーの貼り紙...。「今まで書くものがなくてごめんなさい。ノートを設置しましたので、ご自由にお使い下さい。」この文章に、オーナーの優しい人柄がにじみ出ているようで、なんだか心がほっこりします。

映画「TOKYO TRIBE」のロケ地でもある!

映画「TOKYO TRIBE」のロケ地でもある!

写真:Benisei Rinka

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店内左手には自販機とゲーム機が並び、右手には写真のような、グラフィティに囲まれた広いスペースがあります。ここは、2014年8月30日に公開された、奇才・園子温監督の映画「TOKYO TRIBE(東京トライブ)」の撮影に使われた場所です。「TOKYO TRIBE」は、人気コミック「TOKYO TRIBE2」を実写化したアクション映画で、鈴木亮平や窪塚洋介、竹内力、中川翔子など、バラエティにとんだキャストによる“世界初のバトル・ラップミュージカル”として話題になりました。撮影は2013年8月でしたが、当時の絵をそのまま残してくれているそうです。残されたグラフィティは本当に見事で、カッコよくて、映画を知らなくてもテンションあがりますよ!

なるべく早く行くべきディープスポット「鉄剣タロー」

鉄剣タローは、県外からもレトロ自販機を求めて多くの人が訪れる、人気ディープスポットです。しかし、鉄剣タローに置かれている自販機は、いつ壊れてしまうかわからないものばかり。そして、アイスクリームの自販機のように、修理不能になる可能性も多々ありますので、なるべく早く行くことをオススメします!

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/08/21 訪問

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