毒沢鉱泉には3軒旅館が営業しています。そのうち最も手前にあるのが「宮乃湯」です。大正12年創業の歴史ある宿で、多くの湯治客に愛されてきました。現在館内はバリアフリーとなっており、どなたでも安心して利用できる施設となっています。
宮乃湯へはJR下諏訪駅から路線バスで15分ほどで到着します。下諏訪には多くの観光客が訪れる一方、この地域はあまり知られていないこともあり、秘湯の雰囲気も漂っています。
日帰り入浴も可能で大人750円で入ることが可能です。手軽に温泉だけでも楽しめるため、諏訪地方に観光に来た際はぜひ立ち寄ってみて下さい!
毒沢鉱泉の名前の由来ですが、諸説あるものの武田信玄によって命名されたと伝わっています。宮乃湯には男女別に一カ所ずつ内湯が設けられていて、そのどちらでも毒沢の湯を堪能することができます。
男性用は写真のような檜風呂。女性用はテラスの湯と名付けられた洋風な浴室になっています。お湯は茶色とオレンジ色を混ぜたような色合いです。ここから車で10分ほどの上諏訪温泉は、無色透明なお湯がほとんどであり、諏訪地方ではかなり貴重な濁り湯に入れる場所になっています。
この毒沢鉱泉は無色透明で湧出した後、酸化してこのような色に変わります。また「源泉+サイダー=緑色」「源泉+お茶=黒色」など、源泉に特定の飲み物を混ぜると色が変わるという不思議な現象が起きるようです。まさに神秘的な温泉ですね!
内湯には飲泉用のスペースがあり、コップも用意されているのでぜひ飲んでみてください。その味はまず強烈な酸っぱさと鉄の味がきて、そのあと苦みや炭酸のほのかなシュワシュワ感がやってきます。
とにかく複雑な味で、お世辞にも美味しいとは言えません…。いや、正直かなり不味いです(笑)。そのため温泉マニアは親しみを込めて『日本一不味い温泉』とも呼んでいます。せっかくだからと無理してたくさん飲むのは禁物ですよ!
毒と名が付くこの温泉ですが、もちろん毒は入っていません。むしろその効果の高さからかつては源泉が薬として売られていました。“良薬口に苦し”ということわざがあまりにもぴったりな温泉です。
毒沢鉱泉の帰りに絶対立ち寄りたいのが諏訪大社です。諏訪大社は全国各地にある諏訪神社の総本山で古くから信仰されてきました。上社春宮・上社秋宮・下社春宮・下社春宮の4カ所に分かれており、毒沢鉱泉からだと最も下社秋宮が近いです。
写真はその下社秋宮にある温泉が湧き出る手洗い場です。この地域の豊富な温泉資源をよく表している場所です。かなり熱い湯が出ているのでしっかりと洗うことはできないかもしれません。
毒沢鉱泉の湯は本当に個性的ですが、その存在はほとんど知られていません。しかしその分温泉を楽しむにはもってこいの場になっています。諏訪大社など観光地が集まる諏訪エリアにあるので、ぜひこの温泉にも浸かって行ってください!
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(2025/2/7更新)
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