写真:浅井 みら野
地図を見るブイヨン城が歴史上に登場したのは988年頃。第1回十字軍の指導者のひとり、ゴドフロワ・ド・ブイヨン(Godefroy de Bouillon)氏の居城だったことでも有名です。川に囲まれた自然の環境を生かし、城塞として長い間使われ続けました。
石造りの外観からは、重厚で守りの強さが感じられますね。要所要所に設置された大砲から、実戦を想定して造られた城だということが伝わってきます。
写真:浅井 みら野
地図を見る城内へ入ると、部屋や廊下がいくつもあり、簡単に迷子になりそうです。その際に心強いのが、各見学場所にふってある番号。その番号通りに城内を辿っていくと、うまく一周できるようになっています。
十字軍の会議をした場所や、見張り台に牢屋まで。空室のまま放置されている部屋もあれば、一定の湿度と気温が確保できるのでチーズを熟成するための部屋なども。隙間なく石が組まれている城内から中庭に出てみれば、芝生や花壇があり開放的な雰囲気が感じられます。
写真:浅井 みら野
地図を見るブイヨン城の名物となっているのが、中世ヨーロッパ時代に貴族間で育まれた鷹匠。3月から11月にかけて、一日3回(11:30/14:00/15:30。7-8月のみ17:00も)中庭でショーが行われます。
約30分の内容ですが、登場する鳥の種類がすごい!王道のハヤブサに始まり、フクロウやミミズク、それにハゲワシなどヨーロッパ以外に生息している鳥も登場します。鷹匠の合図ひとつで、目の前を右へ左へ。時には観客席に向かって飛んでくることもありますので、その迫力ある姿に子供達だけでなく大人まで大興奮!
写真:浅井 みら野
地図を見る鷹匠の方がフランス語で登場する鳥たちの説明をしてくれますが、分からなくても十分に楽しめる内容です。特にショー最後に登場するワシの存在感は凄いの一言。鷹匠の腕にとまるものの、重量感が他の鳥と比べて格段に違い、ずしっとした印象が見られます。
ショーが終わったあとも、中庭の隅には鳥小屋が設けられており、鳥たちを見ることができます。鳥に触れることはできませんが、ケージではなく足に紐がついているだけなので、写真も撮りやすいですよ。
写真:浅井 みら野
地図を見る複数の見張り台があり、360度の景色を楽しめます。スモワ川の湾曲ぶりや、旧市街の雰囲気、町の裏側は森に覆われ、豊かな自然が感じられます。夜はブイヨン城がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気をお楽しみ頂けます。
見学コース最後には、中世から現代までの学びをテーマにした展示ルームが設置されています。昔使用された教科書やコンパスなどの道具、それに昔の印刷技術を紹介する実物の展示品など、目で楽しめる内容になっています。
ブイヨンはブリュッセルの南東160kmに位置します。ブリュッセルからだと電車とバスを使い、約3時間半。車だと約2時間の距離です。ブイヨン城は1月平日、12/25がクローズしていますのでご注意ください。また営業時間も平日や月ごとで異なりますが、10:00-17:00にオープンしてる日が多いです。下記ホームページより詳しいスケジュールも確認できます。入場料は大人7ユーロ、12歳以下の子供5ユーロです。
中世ヨーロッパ時代に使用されたまま残されているブイヨン城。迷路のような城内は城塞としての名残りが強く感じられます。そこで行われる鷹ショーも迫力満点。中世ヨーロッパから伝わる伝統を、同じく中世ヨーロッパの雰囲気が残っている場所で体験する、まさに当時の雰囲気を楽しむのにうってつけの場所です。
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(2023/11/30更新)
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